思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

視察大歓迎! の埼玉県志木市の自転車レーン。ただし、問題もいくつか……

2007-02-12 13:35:28 | 交通・地理
7日の投稿で、埼玉県志木市の県道36号保谷志木線の、自転車レーンが敷設されている区間の写真を出したが、あれは1年半ほど前のやや古いものなので、8日に改めて撮影しに行った。とは言っても道路自体はべつに大きな変化はないし、現在も対外的に充分手本になる様子が見られる、はず。
東武東上線志木駅東口から徒歩3、4分のほどのところにあるので、(僕個人的には)全国の自治体からの視察大歓迎! という感じである。他所の市民がこんなことを書くのもヘンだが、まあこの近辺も昔からの遊び場として慣れ親しんでいる場所なので、自治体レベルではなく小市民レベルから太鼓判を押しておきたい。

ただ、この区間を度々観察しているといくつかの問題もよく見られる。まあつまりは、道路の構造上の云々もあるが、それより目立つのは道路を利用する自転車乗りやその他の移動者の意識および認識のほうなのだが。そのわかりやすい事例の写真を以下に挙げておく。すべて8日午後撮影。



問題1、逆走。
これはホントに多い。「自転車は車道の左側通行」という基本が浸透していればべつに問題ないのだが、このような間違った走り方の自転車と、写真奥から手前に来る正しい乗り方をしている自転車との接触の可能性が高くなる。「すれ違うときにお互いに注意すればいいだけのことじゃん」という言い分もあるのだろうが、自転車はクルマと同じ交通法規で走るべき「車両」の一種の「軽車両」なのだから、やはり同じ走り方をすべきである。車道のひとつの車線内で2台のクルマが交差するようなもので、そんなのはおかしいよね。それに、左側通行の日本で道路の右側を通行しているクルマはいないでしょう? 自転車の逆走は、そんな走り方をする側の輩の単なる「違法な」わがままである。
ホントに、僕がふつうに左側通行しているときにこういう逆走の自転車乗りのほうから逆ギレされるのは理不尽である。疋田智氏の本によると、“自転車先進国”のオランダでは、このように逆走していると激しく注意されるそうだ。



問題2、並進。
これも、道路交通法では特例が認められた区間以外での自転車の並進は認められていないため(まあ公道外ならいいんだろうけど)、クルマがひとつの車線内に2台並んでいたらおかしいのと同様に(というか、ふつうはそういうふうに並べる幅はないが)、おかしな走り方である。
ちなみに、地元の高校生が写ったこの写真ではついでに左側の歩道通行のほうも撮れてしまっている。このくらいの年頃であれば、友達と横に並んで喋りながら走りたい心境もまあわからなくはないが、それはせいぜい小学生くらいまでにしておきたい(僕も小学生時分ではこういう走り方もしていたが)。そのくらいの年頃であれば時速15~20kmかそれ以上か、それなりの速度は出るだろうし、やはり道路交通の構成員としての自覚を持ってほしいなあ。
この道路はクルマも歩行者も自転車も交通量はそこそこあり、仮に並進中に隣とぶつかったりしてコケたら痛いし、後続の自転車にも迷惑。歩道通行のほうはまあ改めて書く必要はない、論外の走り方である。自転車専用レーンがあるにもかかわらずそれでも歩道を通行している場合は、違反の罰則をより強化、つまり罰金であればその金額を倍増してもよいのではないかと思う。



問題3、ほかの車両の駐車および停車。
道路外になんらかの用事があるときや、携帯電話を利用するために一時停止するときなどに、こんなふうに自転車レーンの通行ができない状態になることもたまにある。ここでは、写真左側に大きなマンションがあるためにいろいろな配達のクルマや二輪車もひっきりなしにやってくる。だが、このような停め方をされると自転車は車道のほうに膨らまざるを得なくなり、ちょうどこの難儀な場所を自転車で通過するときに運悪く後続のクルマにパッシングされる、という理不尽を僕もよく経験している。ここを自転車で強引に通過すると、誤って停まっている車両にハンドルやペダルを引っかけて傷ができたら器物損壊、とかいちゃもんをつけられる可能性もなくはない。そんな言い分を受けるのも理不尽だな。それらの車両は駐停車違反なんだから。
これは道路の構造に関する問題で、ホントは道路外に荷捌き用の駐車および停車場所があると良いのだが、現状ではそういったものを再整備するのはちょっと難しいか。でも自転車乗りとしては自分が通行できる場所を犯されているのだから、通行する権利を主張しつつ、ほかの車両は自転車レーンの外側に停めてもらいたい。実際、きちんとそのように停めて荷捌きをしている某流通系会社の車両も1時間の観察中に数台見かけた。


今後新たに道路整備をする場合は、このような整備を期待したい。でもそれ以前に、7日の投稿でも挙げたようにやはり自転車への認識を改めるところから始めないといかんかね。しかも自転車乗りのみならず、歩行者、クルマや二輪車の運転手にも喚起すべきだな。
今度、テレビ『めざましテレビ』の月曜日のコーナー、「めざまし好奇心 みんなはどっち」で、「自転車では車道を通行する、歩道を通行する」とかいう感じでアンケートを取って取り上げてくれないかなあ。やはりテレビの影響力は強いから。
交通問題をよく取り上げる『めざましどようび』のほうでもでもいいや。
ある意味、道路交通問題は同じフジテレビ系列の“あるある捏造”よりも切実で由々しき問題で、どんな移動手段にせよ道路を利用する日本国民全員にかかわることだから、全員が考えるべき課題である。


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