当ブログ「ストレスは万病のもと」で、ストレスに関係している症状の中で「過敏性腸症候群」があったと思います。
この病気は、腸の検査や血液検査で明らかな異常が認められないにもかかわらず、腹痛や腹部の不快感を伴って下痢や便秘が続く病気です。また、下痢と便秘を繰り返す病気です。①過剰なストレス②胆汁③大腸の変形④アレルギー等が原因で発症するらしいが、下痢の場合は腸内細菌叢の異常に加えストレスが主な原因で男性に多い。
戦国時代の石田三成も常にストレスを抱え、どうもこの過敏性腸症候群だったのではないかと言われている。
腸の収縮運動は脳と腸の情報交換によって制御され、バランスを保っているが、ストレスにより、自律神経がパニックになると大腸に出す命令が乱れ、腸の収縮運動が促進しすぎるようだ。外出していてもまたいつ下痢になるか?と下痢の不安でまたストレスになる。悪循環だ。何とこの症状は10人に1人が発症している。何と意外に多くの人が苦しんでいるのですね。この症状の人は、痛みも感じやすい知覚過敏状態になるそうです。すぐおなかが痛くなってトイレに駆け込む状態ですね。
ちなみに、②の胆汁は、通常小腸まででとどまるが、大腸まで入って行ってしまう人に発症する。③の大腸の変形では、便秘になるそうだ。
いい薬があるようだ。①は「ラモセトロン」(1日1回朝服用2008年発売)②は「コレスチミド」(1日2回朝夕服用・・・コレステロールの高い人のみに出される薬)③は刺激を与えない「マグネシウム製剤」刺激を与える「刺激性下剤」腸管内の水分分泌を増加させる「粘膜上皮機能変容薬」などがある。新薬が次々と出ているから医師に相談してみるとよい。下痢の症状の場合は、「エルキサドリン」という新薬がもうすぐ登場するかもしれない。
この病気にしても、ストレスが先なのか?何らかの影響で消化管運動異常、消化管知覚過敏、心理的異常などが発症し、ストレスが悪化させていることも考えられないだろうか?
参考
病気事典[家庭の医学]
日本消化器病学会サイト
NHK番組