断章、特に経済的なテーマ

暇つぶしに、徒然思うこと。
あと、書き癖をつけようということで。
とりあえず、日銀で公表されている資料を題材に。

総裁、副総裁、審議委員の講演録 第35号(2013年4月~2013年6月) が、届いた!

2013-08-10 17:39:58 | 日銀ウオッチ
え~

先日は、『総裁、副総裁、審議委員の講演録』が、届かなくなった、
黒田総裁のバカヤロー

みたいな話を書いてしまったが、
それから1か月たって、

届きましたよ、『総裁、副総裁、審議委員の講演録』が。
先日は、変なことを書いてしまい、大変失礼いたしました。
関係者の方々(の中で、こんなブログに目を通している人がいるとは
想像できないが)には、大変ご迷惑をおかけしました。
…いや、何のご迷惑にもなっていないとは思うけど、
一応は、そう書いておかないとね。それはまあ、それとして。。。

黒田日銀も、滑り出しこそ快調だったが、
その後は、株価が急落したり、
長期金利が上昇気配を見せたり、と
当初、一部の人が期待したほどにスムーズに入っていないようだが
何事も、新しいことをやるときにはそんなスムーズにいくはずはない。
ギリシア問題その他ヨーロッパ問題が安定し、
アメリカの財政のがけも一服し、、、
と、いった、外国の条件に恵まれての出発だったという面もあるけれど、
まずは、うまくいっている、といっていいのではないだろうか。

さて、黒田日銀が出発してから
ようやっと、4か月がたったところだが、
改めて、4月12日の読売国際経済懇話会における講演、タイトルは
『量的・質的金融緩和』というものを読んでみると、
あのころの熱気というのか不安というのか、そういうものが
改めて思い出される。なんだか、もっとずっと昔のことのような気がする。
この間、それだけいろいろな動きがあった、ということだろうか。。
内容は、すでにメディアで報道されていた通りのことで
いまさら新しい発見などありはしないが、
ただ、一つだけ、改めて思い出したことが。

消費税の件である。

最近、浜田先生あたりが消費税の先送りを
提案する動きなどもある―正確には、浜田先生の提案は
とりあえず8%に上げるだけにとどめ、10%に引き上げるのは
見送り、というようなことのようだが―。
そうした中で、黒田総裁は、やや強固に消費税引き上げを
当初の法律通りに進めることを主張しているような
報道のされ方であった。
どうして、黒田さんがそんなことに強くこだわるのかなあ、
と、ちょっと疑問に感じていたのだけれど、
そういえば、こういうことだった。。。

つまり、黒田氏が就任すると同時に、
いわゆる「日銀券ルール」が撤廃(総裁自身の表現では、
「一時停止」であって、決して撤廃ではないが、実質的に
黒田さんが総裁任期中―最長に見積もって、黒田さんが人間として
生きていられる期間中―日銀券ルールに従って国債保有残高を減らす、
あるいは日銀券流通残高を増やすことは
不可能だと思う)されたのだが、
その際、黒田氏は、これを財政ファイナンスと受け止められないようにするために、
必ず財政規律を保ってほしい、ということを
内閣に条件づけたのであった。
勿論、共同声明の中で
具体的に消費税をどうする、などと約束しているわけではないが、
日銀と政府の共同声明の中で約束されたことであるのだから、
黒田氏としては、具体的な形で
何としても、守ってもらわなければ困るのであろう。
何も絶対に消費税を増税しなければならない、
ということではあるまいが、増税をしない、あるいは
上げ幅を小幅にとどめるなら、
それはそれとして、またほかに財政規律を担保する条件、
あるいは、日銀の資金供給オペが財政ファイナンスととられないですむような
何らかの、具体的な、歯止めが必要とされることになるだろう。
しかしそれは、もしかしたら
消費税増税よりなお(日銀にとって都合の)悪いものかもしれない。

たった4か月前の話なのに、
もう、忘れてしまっている。。。
まあ、おいらの頭が特別にぼんくらというのはあるとしても、
しかし、世間とは、それほどにまで忘れやすいものなのである、
と、いうお粗末なお話。


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