5月7日(土)、舞浜アンフィシアターで「ディズニー・オン・クラシック 夢と魔法の贈りもの 2022」が開催された。昨日は、第1部を紹介し、今日は第2部を紹介する。
第2部最初は、2021年に公開された『ミラベルと魔法だらけの家』から『秘密のブルーノ』、『本当のわたし』、そして日本版エンドソング『マリーポーサ ~羽ばたく未来へ』の3曲が演奏された。その中でも、全米シングルチャート5週連続1位を獲得した大ヒット曲『秘密のブルーノ』では、全8名のシンガーが各自違うパートを歌い分ける、という離れ業を魅せてくれた。
それを目の当たりにした観客席からは、多くの拍手が起こり、会場の空気は大いに盛り上がった。その空気は、次の田崎美香さん(イザベラ)と高橋広奈さん(ミラベル)がデュエットする『本当のわたし』をより盛り上がる曲へと変え、『マリーポーサ~』を唄う鹿野浩史さんの歌声は、より温かくて癒されるものへと変えた。『秘密のブルーノ』は、休憩によって少し薄くなった1部の盛り上がりや感動を、元またはそれ以上のものにしようとするアシストをしてくれた。
名曲揃いの『ミラベル~』の次は、社会現象を巻き起こした『アナと雪の女王』(2013)から『レット・イット・ゴー ~ありのままで~』と同作の「オリジナル組曲」が演奏された。自分のことで恐縮だが、『アナ雪』はディズニーそして映画の中でも1番大好きな作品で、『レット・イット・ゴー~』は1番好きな曲ということで、今コンサートでは1番楽しみにしていた。
その思いは、完璧なサウンドと歌で見事に叶えられた。サウンド面は、ピアノのバラードから始まり、多くの楽器が奏でられ豪華に終わるサウンドをオーケストラジャパンの大迫力の生演奏で聞くことができた。歌は、不安から希望へと変わる心情を唄ったエルサの歌声と歌唱中の動きを、牧野元美さんが見事に再現していて感動した。自分が大好きな曲を生で聞けることは、ファンにとっては、この上ない幸せな時間だった。
そして、今コンサート最後の演目『アラジン』(1992)から8曲が演奏された。トリにふさわしい演目には、この4人の活躍を語らずにはいられない。
最初は、商人とジャファー役の後藤春馬さん。見た目がジャファーに瓜二つ(ごめんなさい!)のため、ジャファーの『アバヨ、王子様』は、恐怖と憎しみが溢れていて、聞いてぞっとした。そう思わせるには、唄うキャラクターに骨の髄までなりきる必要があるが、後藤さんの歌唱力と演技力は見事にジャファーとなっていた。一方、ジャファーそっくりな後藤さんも、商人役の時は、コミカルなキャラクターになりきるなど、初参加ながら対照的な2役を見事に演じきった。
続いては、ジーニー役の菅原洋平さん。第1部の『塔の上のラプンツェル』では、イケメン泥棒のフリン役として牧野さんと『輝く未来』をデュエットしたが、2部では陽気なランプの精霊といフリンと真逆のキャラクターを演じた。そのギャップに驚くのもつかの間、名曲『フレンド・ライク・ミー』を楽し気に披露した。そして同曲は、今コンサートで最も会場を盛り上げる瞬間を作り出した。
スイングジャズのようなサウンド、菅原さんの楽し気な歌声に合わせて観客席から大きな手拍子が鳴り、それが演者と観客の間に大きな一体感が生みだした。そして、その一体感は、曲が終えたあと頂点に達した。すると、菅原さんや一緒に舞台で踊ったシンガーたちが、お客さんに立ち上がるように手で指示を出した。そして、お客さん、さらにはオーケストラの方々も立ち上がり、歌の終盤を立って再演奏し始めた。立ち上がったお客さんからの手拍子は、さらに大きくなり、会場は今日一番の熱気と盛り上がりに包まれた。
そして、『アラジン』で活躍する最後の人たちは、アラジン役の新堂由暁さんとジャスミン役の今井実希さんだ。新堂さんと今井さんは、昨年秋の公演で演奏された『リメンバー・ミー』で、ミゲル(今井さん)とヘクター(新堂さん)で共演し、見事なコンビネーションを披露した。そのコンビ力は、ヒーローとヒロインの関係となった『アラジン』でも、遺憾なく発揮された。
愛し合うアラジンとジャスミンを演じる新堂さんと今井さんの優しい歌声の『ホール・ニュー・ワールド』は、『フレンド・ライク・ミー』で盛り上がった会場の空気を一変させ、感動の空気を生み出した。今日イチの盛り上がりは『フレンド・ライク・ミー』だが、今日イチの感動は『ホール・ニュー・ワールド』で起きた。この2曲が、コンサートを締める最後の演目で演奏されて、とても感動した。
全曲終了後アンコールが行われ、シンガー全員とナビゲーターのささきフランチェスコさんが登場。そして、「ディズニー・オン・クラシック」恒例の『ピノキオ』(1940)ピノキオ』より『星に願いを』が合唱され、とても感動した。さらにその感動はアンコール後も続き、全国ツアー初日の公演ということで、特別に出演者がいるステージを写真撮影しても良いと、フランチェスコさんからアナウンスがあった。電源を切ったスマホを慌てて点け、タイミング的には撮れないと思っていたが、無事撮れて嬉しかった。
2022年最初の「ディズニー・オン・クラシック」は、『フレンド・ライク・ミー』でスタンディングオベーションが起こるなど、コロナ禍で行われたコンサート史上最も盛り上がった。今日の盛り上がりは、これからの全国ツアーの成功へと導き、来た人々を喜ばせる力となるだろう。
<曲目>
<第1部>
Ⅰ 『蒸気船ウィリー』より
第2部最初は、2021年に公開された『ミラベルと魔法だらけの家』から『秘密のブルーノ』、『本当のわたし』、そして日本版エンドソング『マリーポーサ ~羽ばたく未来へ』の3曲が演奏された。その中でも、全米シングルチャート5週連続1位を獲得した大ヒット曲『秘密のブルーノ』では、全8名のシンガーが各自違うパートを歌い分ける、という離れ業を魅せてくれた。
それを目の当たりにした観客席からは、多くの拍手が起こり、会場の空気は大いに盛り上がった。その空気は、次の田崎美香さん(イザベラ)と高橋広奈さん(ミラベル)がデュエットする『本当のわたし』をより盛り上がる曲へと変え、『マリーポーサ~』を唄う鹿野浩史さんの歌声は、より温かくて癒されるものへと変えた。『秘密のブルーノ』は、休憩によって少し薄くなった1部の盛り上がりや感動を、元またはそれ以上のものにしようとするアシストをしてくれた。
名曲揃いの『ミラベル~』の次は、社会現象を巻き起こした『アナと雪の女王』(2013)から『レット・イット・ゴー ~ありのままで~』と同作の「オリジナル組曲」が演奏された。自分のことで恐縮だが、『アナ雪』はディズニーそして映画の中でも1番大好きな作品で、『レット・イット・ゴー~』は1番好きな曲ということで、今コンサートでは1番楽しみにしていた。
その思いは、完璧なサウンドと歌で見事に叶えられた。サウンド面は、ピアノのバラードから始まり、多くの楽器が奏でられ豪華に終わるサウンドをオーケストラジャパンの大迫力の生演奏で聞くことができた。歌は、不安から希望へと変わる心情を唄ったエルサの歌声と歌唱中の動きを、牧野元美さんが見事に再現していて感動した。自分が大好きな曲を生で聞けることは、ファンにとっては、この上ない幸せな時間だった。
そして、今コンサート最後の演目『アラジン』(1992)から8曲が演奏された。トリにふさわしい演目には、この4人の活躍を語らずにはいられない。
最初は、商人とジャファー役の後藤春馬さん。見た目がジャファーに瓜二つ(ごめんなさい!)のため、ジャファーの『アバヨ、王子様』は、恐怖と憎しみが溢れていて、聞いてぞっとした。そう思わせるには、唄うキャラクターに骨の髄までなりきる必要があるが、後藤さんの歌唱力と演技力は見事にジャファーとなっていた。一方、ジャファーそっくりな後藤さんも、商人役の時は、コミカルなキャラクターになりきるなど、初参加ながら対照的な2役を見事に演じきった。
続いては、ジーニー役の菅原洋平さん。第1部の『塔の上のラプンツェル』では、イケメン泥棒のフリン役として牧野さんと『輝く未来』をデュエットしたが、2部では陽気なランプの精霊といフリンと真逆のキャラクターを演じた。そのギャップに驚くのもつかの間、名曲『フレンド・ライク・ミー』を楽し気に披露した。そして同曲は、今コンサートで最も会場を盛り上げる瞬間を作り出した。
スイングジャズのようなサウンド、菅原さんの楽し気な歌声に合わせて観客席から大きな手拍子が鳴り、それが演者と観客の間に大きな一体感が生みだした。そして、その一体感は、曲が終えたあと頂点に達した。すると、菅原さんや一緒に舞台で踊ったシンガーたちが、お客さんに立ち上がるように手で指示を出した。そして、お客さん、さらにはオーケストラの方々も立ち上がり、歌の終盤を立って再演奏し始めた。立ち上がったお客さんからの手拍子は、さらに大きくなり、会場は今日一番の熱気と盛り上がりに包まれた。
そして、『アラジン』で活躍する最後の人たちは、アラジン役の新堂由暁さんとジャスミン役の今井実希さんだ。新堂さんと今井さんは、昨年秋の公演で演奏された『リメンバー・ミー』で、ミゲル(今井さん)とヘクター(新堂さん)で共演し、見事なコンビネーションを披露した。そのコンビ力は、ヒーローとヒロインの関係となった『アラジン』でも、遺憾なく発揮された。
愛し合うアラジンとジャスミンを演じる新堂さんと今井さんの優しい歌声の『ホール・ニュー・ワールド』は、『フレンド・ライク・ミー』で盛り上がった会場の空気を一変させ、感動の空気を生み出した。今日イチの盛り上がりは『フレンド・ライク・ミー』だが、今日イチの感動は『ホール・ニュー・ワールド』で起きた。この2曲が、コンサートを締める最後の演目で演奏されて、とても感動した。
全曲終了後アンコールが行われ、シンガー全員とナビゲーターのささきフランチェスコさんが登場。そして、「ディズニー・オン・クラシック」恒例の『ピノキオ』(1940)ピノキオ』より『星に願いを』が合唱され、とても感動した。さらにその感動はアンコール後も続き、全国ツアー初日の公演ということで、特別に出演者がいるステージを写真撮影しても良いと、フランチェスコさんからアナウンスがあった。電源を切ったスマホを慌てて点け、タイミング的には撮れないと思っていたが、無事撮れて嬉しかった。
2022年最初の「ディズニー・オン・クラシック」は、『フレンド・ライク・ミー』でスタンディングオベーションが起こるなど、コロナ禍で行われたコンサート史上最も盛り上がった。今日の盛り上がりは、これからの全国ツアーの成功へと導き、来た人々を喜ばせる力となるだろう。
<曲目>
<第1部>
Ⅰ 『蒸気船ウィリー』より
Ⅱ 『白雪姫』より
「序曲」、「私の願い/ワン・ソング」、「ハイ・ホー」、「いつか王子様が」、「愛のファースト・キス」
Ⅲ 『くまのプーさん』より
「くまのプーさん」、「オリジナル組曲」、「ユア・ハート・ウィル・リード・ユー・ホーム』(『ティガームービー/プーさんの贈りもの』より)
Ⅳ 『塔の上のラプンツェル』より「輝く未来」、「オリジナル組曲」
<第2部>
Ⅰ 『ミラベルと魔法だらけの家』より
「秘密のブルーノ」、「本当のわたし」、「マリーポーサ ~羽ばたく未来へ~」
Ⅱ 『アナと雪の女王』より
「レット・イット・ゴー ~ありのままで~」、「オリジナル組曲」
Ⅲ 『アラジン』より
「アラビアンナイト」、「ランプの伝説」、「ひと足お先に」、「魔法の洞窟」、「フレンド・ライク・ミー」、「ホール・ニュー・ワールド」、「アバヨ、王子様」、「幸せな都、アグラバー」
<アンコール>
『ピノキオ』より「星に願いを」
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