自然ウオッチングセンタースタッフのブログ

北海道札幌で、自然観察や環境教育を通し、自然とのふれあいを進め、自然への理解を深める活動を行っている団体です。

9月28日(金)苫小牧「近所の自然散歩」植物調査の様子

2018年09月28日 | 苫小牧近所の自然散歩
今日は、苫小牧で「モニタリングサイト1000里地調査」植物調査でした。
朝は気温が低く寒かったですが、日差しがでるとあっという間に暖かく暑いくらいでした。
開花植物をチェックしながら歩きます。
まずは住宅街。

ユウゼンギクが満開で、たくさんのハナアブやマルハナバチが来て賑やかでした。

ミツバチも。花粉をいっぱい足につけていました。


エノキグサ。苞に包まれるようにある実がかわいい♪

森の中。

台風21号で倒木が増えていると予想しましたが、枝が落ちていたくらいで、意外と問題なく歩けました。


ハナイカリも実です。


毎年観察していたオグルマは、花がなく、蕾にしては不思議なものが付いていました。虫コブかな?


カナヘビも発見。

変わりやすい秋の空。終了と同時に、雨が降り出しました。
来月は10月26日(金)に今年最後の植物調査です。

kamada

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2018年9月25日(火) さっぽろ自然散歩「青葉中央公園~厚別南緑地」

2018年09月25日 | さっぽろ自然散歩
今日のさっぽろ自然散歩は、青葉中央公園を散策後、サイクリングロードを厚別南緑地まで歩きました。約2.5kmの行程は、さっぽろ自然散歩としては長いコースです。


今日歩くコースを説明

 青葉中央公園は、火山灰の台地が沢で削られた谷に作られた公園。グラウンドや花壇のほかに、湧き水に涵養された湿地や、コナラなどの森林もあり、自然観察にもよい場所です。


オシロイバナ

 オシロイバナは、本州ではよく庭などに植えられ、子どもの遊びに使われます。北海道ではあまり見かけませんが、ここでは花壇に植えられていました。花壇の脇には、サルトリイバラが生えていました。これも札幌では見かけない植物です。
 花壇などは、地元の方が大事にお世話している様子が感じられ、いい雰囲気でした。

 青葉中央公園を抜けるとサイクリングロードです。ここ厚別区では「陽だまりロード」、白石区では「こころーど」、北広島にゆくと「エルフィンロード」と、1本の道なのに名前が変わるのはなぜ?、などとお話しながら歩きます。
 この道は昔の国鉄千歳線の軌道跡だそうです。参加者から、「蒸気機関車が走っていた」「単線だった」などの昔のお話も聞けました。途中の厚別南公園は昔の上野幌駅だった場所。当時を偲ばせるオンコの大木がありました。


旧上野幌駅のオンコ

 厚別南緑地では、道の両側の斜面があちこちで崩れ、火山灰の地層が露わになっていました。台風21号の大雨によるものか、その後の胆振東部地震によるものでしょうか。話題は、地震による液状化の被害や、厚真の山崩れなどにも広がってゆきました。


9月の災害により崩れた火山灰の斜面

 厚別南緑地を抜け、国道274号に出たところで終点。予定通り約2時間で歩き、新札幌に戻るバスに間に合いました。
 このコース、公園や緑地が連続していて、もっとじっくり時間をかけても見るものはたくさんありそうな道でした。


【観察したもの】

(植物)
クリ、サワシバ、ミズナラ、コナラ、ヤマグワ、シナノキ、ホオノキ、コシアブラ、ハウチワカエデ、エゾイタヤ、コンコロールモミ、バンクスマツ、イチョウ、メタセコイア、ヨーロッパトウヒ、イチイ、
ツルウメモドキ、ヤマブドウ、サルトリイバラ、アクシバ、ツリバナ、オオカメノキ、メギ、ニシキギ、イボタ、フジ、エゾヤマハギ、オオカメノキ、ハクウンボク
イヌタデ、ヒメジョオン、タンポポモドキ、アキノキリンソウ、ユウゼンギク、ミゾソバ、キツリフネ、ハナツリフネ、オシロイバナ、タガネソウ、マムシグサ、オオウバユリ、オオイタドリ、ツクバネソウ、
シシガシラ、ゼンマイ
(野鳥)
シジュウカラ

shima

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ちびっこ遊び隊!通信 2018年9月20日(木)葉っぱあそび~月寒公園

2018年09月20日 | ちびっこ隊

ちびっこ遊び隊!次回の情報はこちらへ
秋晴れ♪ 月寒公園で葉っぱあそびをしました。

まずはお散歩♪ いろいろなものを見つけます。


キタコブシの実を発見! 赤い実をひっぱると面白いよ。


カタバミの実も、触るとはじけました♪


丘を登って探検!


オオバボダイジュのプロペラの実に、猫じゃらしみたいなエノコログサも見つけたよ!


見つけた葉っぱや木の実を画用紙に張り付けて作品作り


みんな上手にできました!! 芸術の秋ですね^^

今回は、親子でおでかけ北海道「野あそびブック」の23、26、29、40ページに載っている遊びをしました。
次回のちびっこ遊び隊!は、10月4日(木)に藻南公園での活動です。参加者募集中!
ohyou

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2018年9月19日 藻南公園 季節の自然散歩

2018年09月19日 | 季節の自然散歩
 9月は、台風、地震と北海道は大変でした。市内の公園もまだ立ち入りできない場所がたくさんあります。
 ここ藻南公園は比較的被害は少なかったようです。とはいえ、数十年たった樹木が何本も倒れたようで、真新しい切り株があちこちに見られました。
 秋空のもと、10名の参加者が集まりました。


 この公園にはどんぐりの木が4種類あります。ミズナラ、コナラ、カシワと外来種のアカナラです。それぞれの実や葉を比べながら観察することができました。
 ミズナラは豊作のようです。これで、ヒグマも街に出てこずに済むといいですね。


どんぐりは豊作


 アカナラは、ミズナラとは実の着き方が違うというので探しますが、低いところには実が着いていません。高い梢に着いた実を、望遠鏡で探して観察。


アカナラの着果

 枝先に着くミズナラとは違い、枝の途中に着いています。
 また、アカナラは2年で成熟するそうで、そうすると1年目と2年目の、成長が違う2種類の実が着くことになります。でもそれは確認できませんでした。

 炊事広場の近くでは、切り株にとまるコサメビタキやヤマガラを観察。そして対岸の崖を見るとハヤブサが。


ハヤブサ

 じっと崖に佇むハヤブサを心ゆくまで堪能しました。
 藻南公園は、実のなる樹木が多いので、秋は特に楽しい場所です。

【観察したもの】

(植物-実があったもの)
ミズナラ、カシワ、コナラ、アカナラ、メギ、ツリバナ、イボタ、ケヤマハンノキ、オオバボダイジュ、シナノキ、ハリギリ、ヤマボウシ、シラカバ、トチ、オニグルミ、

(植物-その他)
アカエゾマツ、プラタナス

(野鳥、昆虫)
シジュウカラ、ヤマガラ、ハヤブサ、ハンノキハムシ

shima
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2018年9月3日 「円山公園、夜の虫を探す」自然散歩

2018年09月05日 | 虫に注目する自然散歩
 「虫に注目する自然散歩」の今年第3弾は、初めての夜のムシさがしです。
 時間設定が出かけにくい時間帯だったためか、内容があまりに地味だったためか、常連の方の参加も少なく、17時の円山公園に集まったのは4名。それでも、パークセンターの職員の方も後から合流され、スペシャルな観察会を楽しみました。
 講師は興野さん。はじめに興野さんから、「夜の森で超音波で鳴いているムシの姿を確認すること」と、「下見時に見られたキセルガイの仲間をもう一度発見すること」の2つのミッションを与えられ、夕暮れの森に出発。



 まだ明るい間は、ノシメトンボやエノキハムシ、ハナアブの仲間など昼間のムシを観察。森に入ってゆくにつれ、薄暗くなります。

 キリギリスの仲間やコオロギの仲間など秋の鳴く虫がいろいろ観察できるのでは、と予想して企画した円山の夕暮れ観察会ですが、虫はほとんど鳴いていません。市街地のちょっとした空き地などでも、カンタンやコオロギの仲間などが聞かれる季節で、まして自然度の高い円山の山麓に、なぜこんなに鳴く虫がいないのか不思議です。

 それでも暗くなるにつれ、期待が高まります。懐中電灯で、切り株や倒木の下をさがします。ワラジムシ、ダンゴムシ、ミミズなどおなじみの地面のムシが出てきます。ワラジムシが外来種らしいというのも、最近興野さんにおしえてもらったことです。
 興野さんは最近、円山周辺の外来ナメクジを調べられていることもあり、徐々にナメクジ観察会のおもむきに。


アリオン属のナメクジ

 最近増えているというアリオン属のナメクジ(まだ種が確定していない)が次々に見つかります。大きなマダラコウラナメクジには、「すごい」という歓声。


マダラコウラナメクジ

 皆さん、朽木に顔をくっつけるようにして観察します。微小な陸貝の仲間もルーペで見ればかわいいツノを出しています。


不明種


クガビル

 クガビルは、普段はミミズを丸呑みにしてエサとしますが、ナメクジを捕食する行動も観察され、外来ナメクジの天敵として期待されているそうです。
 

 最後は超音波で鳴いているムシを探しました。コウモリの声を聞くためのバットディテクター(超音波を人間の聞こえる音に変換する機械)で聞くと、40KHzくらいで「ザザッ、ザザッ」という鳴き声が聞こえます。音が一番強くなるあたりの木をライトで照らし全員で探しますが、姿は見えません。ムシの正体はコバネササキリモドキだろうということでした。
 偶然メスを捕まえることができたので、どんなムシなのかはわかりました。結局最後まで鳴いている姿は確認できませんでした。


コバネササキリモドキ(メス)

 結局、最初のミッションは2つとも完遂できずじまいでした。それでも参加された皆さんは、今回の特殊で、超地味な観察を楽しまれて、「人の嫌がるムシばかりたくさん観察したね」、と満足されていました。

(観察されたもの)
エンマコガネ、エノキハムシ、ハナアブの一種、ノシメトンボ、カマドウマの一種、コバネササキリモドキ、オオハサミムシ、ヤマトゴキブリ、カマドウマの一種、シロツバメエダシャク、ザトウムシの一種、ワラジムシ、ダンゴムシ、エゾマイマイ、アリオン属の一種、マダラコウラナメクジ、チャコウラナメクジ?、コウガイビル、クガビル、その他(記録漏れ多数)

(shima)


 


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