自然ウオッチングセンタースタッフのブログ

北海道札幌で、自然観察や環境教育を通し、自然とのふれあいを進め、自然への理解を深める活動を行っている団体です。

2024年7月16日(火)さっぽろ自然散歩「小樽市蘭島~忍路」

2024年07月17日 | さっぽろ自然散歩

 本日は小樽の蘭島から忍路半島をめぐる海沿いのコースを歩いてみます。

 集合はJRの蘭島駅。遠方にもかかわらず21名の方が参加されました。

 駅の上空をハチクマが3羽旋回していました。到着のバタバタで、ゆっくり観察できなかったのは残念。アマツバメの20~30羽の群れも上空高くを飛んでいました。

 蘭島の集落を通り抜けて海岸へ。海岸は広い海水浴場になっています。平日なので数組の家族がキャンプしている程度。砂浜には護岸堤が作られ、海浜植物はほとんどありません。駐車場になっている空き地にハマヒルガオやコウボウシバがちらほら見られるだけ。背後の崖には海底火山の噴出物が堆積したという地層が、きれいに見えています。

 道端のアメリカオニアザミ。写真で見るときれいな花ですが、触ることもできない困った帰化植物です。

 蘭島の浜を離れ、忍路峠を越えていきます。

 森蔭に咲くオオウバユリが一時暑さを忘れさせてくれます。ちょうど食べごろのヤマグワの実もいただいて疲労回復。

 忍路港へ到着。晴れ渡った空のもと、海も透明度最高。ウグイの仲間やサバの幼魚が群泳しているのが見えました。

 港からは細い道をたどって竜ヶ岬へ。日陰になるよい場所がないので、道路の木陰で昼食。

 竜ヶ岬に到着。30℃に迫る気温の中、熱中症になることもなく全員ここまで来られました。海岸の岩場ならではの植物が見られました。

ノコギリソウ

カセンソウ

エゾルリトラノオ

ヒキヨモギ

 帰りも国道までまだ2㎞ほど歩きました。暑い中本当におつかれさまでした。

 

■2024年7月16日、蘭島~忍路で見られたもの

【植物】
カセンソウ、ブタナ、ヒメジョオン、エゾゴマナ、アメリカオニアザミ、ノコギリソウ、ノラニンジン、ウスベニツメクサ、メマツヨイグサ、オドリコソウ、エゾルリトラノオ、イノコズチ、オオイタドリ、ヤブジラミ、ドクゼリ、アマニュウ、オニハマダイコン、エゾカワラナデシコ、エゾカワラマツバ、ハマヒルガオ、エゾヒナノウスツボ、アオノイワレンゲ、キリンソウ、ヒキヨモギ、コゴメハギ、クズ、エゾネギ、オオウバユリ、エゾスカシユリ、ヨシ、コウボウシバ、ギンドロ、スモモ、ヤマブドウ、ノブドウ、コクワ、シナノキ、ヤマグワ、ミズナラ、カシワ、ネムノキ、エゾニワトコ

【野鳥】ウミウ、カワウ、オオセグロカモメ、ウミネコ、ミサゴ、ハチクマ、トビ、アマツバメ、キジバト、アオバト、イワツバメ、ツバメ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、シジュウカラ、ウグイス、スズメ、、カワラヒワ、ホオジロ

 

(島田)

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2024年6月11日(火)さっぽろ自然散歩「福移の森~あいの里公園」

2024年06月11日 | さっぽろ自然散歩

 福移の森緑地から、石狩川の河川敷を経由してあいの里公園までのコースです。晴れて、暑くなりそうな空の下、福移の森緑地を歩きはじめます。

 福移の森緑地はパークゴルフ場が真ん中を占めています。周りの園路を歩きながら観察します。

 ドロノキが実をつけていました。実が割れて、綿毛もたくさん飛んでいました。

 あずまやの前には池がありますが、カモガヤなどが高く茂って、水面は一部しか見えませんでした。

 池の対岸の枯れ木にカッコウがとまり、声も姿も堪能しました。

 緑地を出て、畑や草原のあいだを石狩川へ向かいます。

 ヤマグワの実は豊作です。食べられるのはもう少し先。

 ニュウナイスズメは何回も見ることができました。コムクドリ、カワラヒワ、シメなども次々に現れます。

 草原の中の灌木にアカモズを発見。電柱のてっぺんにとまるオオジシギもじっくり見ることできました。

 石狩川の堤防に上がりました。

  オオヨシキリ、コヨシキリ、ノビタキなどを観察。

 ホオアカは「野鳥営巣地」の看板にとまって、野鳥保護をアピールしてしているのかな?

 あいの里公園でお弁当を食べ、午後は公園の中を観察。

 池にはアオサギのほか、バンやマガモも。

 久しぶりに野鳥がおなか一杯見られた観察でした。

 

■2024年6月11日、福移の森緑地~あいの里公園で見られたもの

【野鳥】マガモ、カイツブリ、バン、アオサギ、ダイサギ、トビ、ハイタカ、オオジシギ、カッコウ、ツツドリ、キジバト、ヒバリ、ハクセキレイ、モズ、アカモズ、スズメ、ニュウナイスズメ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ノゴマ、ノビタキ、ヒヨドリ、ウグイス、エゾセンニュウ、オオヨシキリ、コヨシキリ、シジュウカラ、ベニマシコ、シメ、カワラヒワ、ホオアカ、アオジ

【植物】ドロノキ、ハルニレ、オニグルミ、ヤマグワ、アオダモ、ヤチダモ、シナノキ、ツリバナ、マユミ、ニシキギ、ズミ、ノリウツギ、エゾニワトコ、フジ、ニセアカシア、トドマツ、カラマツ、

フランスギク、ブタナ、キバナコウリンタンポポ、コウリンタンポポ、セイヨウノコギリソウ、アカツメクサ、シロツメクサ、ムラサキウマゴヤシ、コメツブウマゴヤシ、ガガイモ、コウホネ、キショウブ、ヒメオトギリソウ、ノハラムラサキ、ヒメオドリコソウ、チャイブ、オオイタドリ

【その他】カツオゾウムシ、イトトンボの仲間、キバラヘリカメムシ

(島田)

 

 

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2024年5月7日(火) さっぽろ自然散歩「利根別自然休養林」

2024年05月07日 | さっぽろ自然散歩

 5月の、野鳥も野の花も盛りの季節、岩見沢の利根別自然休養林で自然散歩。しかしあいにくの天気。集合時は小雨が降り、天気予報も明るい希望はありません。

 そんな中でも6人の参加者が集まってくれました。

 利根別の入り口は大正池。対岸にはカスミザクラが雨に煙っています。

 ここの森の主要な樹木はミズナラ。ミズナラも花盛り。地味だけどよく見ればかわいい花がぶら下がっています。

 湖畔のタンポポを見ると、総苞片の反り返っていない在来種のタンポポが混じっていました。

 遊歩道を歩きだすと、道のわきに次々に花が出てきます。

 クルマバソウは花が開く一歩手前。

 ヒトリシズカは咲きはじめています。

 スミレの仲間は、オオタチツボスミレと・・・

 ツボスミレも。

 これはクルマバツクバネソウ。ツクバネソウの花はまだでした。

 高さ10㎝ほどのユウシュンランもたくさん。

 雨のためカタツムリが目につきました。それを狙っていたのが、マイマイカブリ。

 鳥の声はたくさん聞こえましたが、姿はさっぱり。写真でお見せするだけでした。

 雨が強くなったため、予定のコースを回るのはとりやめ。12時になったのでキャンプ場で昼食。

 キャンプ場の芝生に交じって、コテングクワガタの小さな花。

 クマゲラの新しい食痕がありました。

 雨にもかかわらずたくさん見るものがあり、予想以上に良い森でした。再度の開催を約束して解散しました。

 

■2024年5月7日利根別自然休養林で見られたもの

【植物・木本】カスミザクラ(花)、エゾヤマザクラ、シウリザクラ、エゾノコリンゴ、ナツグミ(花)、ミズナラ(花)、ハリギリ、オオバボダイジュ、シナノキ、アサダ、シラカンバ、エゾイタヤ(花)、ハウチワカエデ(花)、ホオノキ、キタコブシ、ヤチダモ(花)、イヌエンジュ、ハルニレ、オヒョウ、オオカメノキ、ツルアジサイ、ツタウルシ、フッキソウ(花)、ナニワズ、メタセコイア

【植物・草本】エゾタンポポ(花)、セイヨウタンポポ(花)、アキタブキ、ニシキゴロモ(花)、ツクバネソウ、クルマバツクバネソウ(花)、クルマバソウ(花)、エゾエンゴサク(花)、オオタチツボスミレ(花)、ツボスミレ(花)、ヒトリシズカ(花)、タニギキョウ(花)、ツルリンドウ、フデリンドウ(花)、コンロンソウ(花)、ハルザキヤマガラシ(花)、ネコノメソウ(花)、トチバニンジン、ヤブニンジン、セントウソウ(花)、オオハナウド、ヤマシャクヤク、コテングクワガタ(花)、エンレイソウ(花)、オオウバユリ、オオアマドコロ、ホウチャクソウ、ユウシュンラン(花)

【鳥】オシドリ、マガモ、コガモ、キンクロハジロ、カイツブリ、オオジシギ、ツツドリ、アカゲラ、ヤマゲラ、ハシブトガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、ウグイス、センダイムシクイ、ニュウナイスズメ、オオルリ、キビタキ、アオジ、ハシブトガラス

【その他】マイマイカブリ、サッポロマイマイ

 

島田

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2024年4月23日(火) さっぽろ自然散歩「藻岩山平和塔」

2024年04月23日 | さっぽろ自然散歩

 少し肌寒い気温でしたが、よく晴れました。藻岩山中腹に見える特徴的な建造物、平和塔を目指します。

 集合場所のロープウェイ山麓駅の前には30名の参加者が集まりました。

 ロープウェイはまだ春の営業が始まっていません。

 集合場所の横のエゾヤマザクラの花に、メジロが数羽集まって、花の蜜を吸っていました。

 参加者が多かったので、登山道ではなく、道幅の広い墓地の横の道路を登ります。

 キタコブシが満開でした。少し登っただけで、札幌の街が眼下に広がります。

 ナニワズの花はあちこちに見られました。

 途中の広場に池があります。この辺りは、以前は遊園地があったということで、この池も北海道の形を模したものだそうです。

 エゾサンショウウオの卵塊がありました。

 ゆっくり観察しながらでも、1時間弱で平和塔に到着です。

 下りは、登山道を下るグループと墓地の方から下るグループに分かれました。

 登山道沿いにはエゾエンゴサクが咲きはじめていました。白いエゾエンゴサクも見られました。

 ヤマガラがさえずっています。歩いている間、いろいろなカラ類の声がずっと聞こえていました。

 

■2024年4月23日 藻岩山平和塔で見られたもの

【植物・木本】エゾヤマザクラ、キタコブシ、シラカンバ、カツラ、ハルニレ、ナニワズ、ツノハシバミ、ヤドリギ、オノエヤナギ(以上開花)、ミズキ、オニグルミ、イタヤカエデ、ハウチワカエデ、ウリノキ、ハイイヌガヤ、トドマツ

【植物・草本】エゾエンゴサク、エンレイソウ、キバナノアマナ、ヒトリシズカ、アキタブキ、ニリンソウ(以上開花)、クルマバソウ、オオウバユリ、ヨブスマソウ、サラシナショウマ、エゾトリカブト、フデリンドウ

【野鳥】シジュウカラ、ヤマガラ、ハシブトガラ、ヒガラ、ゴジュウカラ、メジロ、コゲラ、アオジ、カワラヒワ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、ヤマシギ

【その他】エゾサンショウウオ(卵塊)、アカタテハ、ビロードツリアブ

島田

 

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2024年3月26日(火) さっぽろ自然散歩「前田森林公園」

2024年03月26日 | さっぽろ自然散歩

 雲一つない快晴、風もなく絶好の散策日和です。

 前田森林公園の自然散歩には20名ほどが参加されました。

 積雪は例年より多いようです。朝のうちは締まっていて、雪の上を歩くのも快適。

 ネグンドカエデの実が枝に残っていました。

 ハルニレの花芽は丸くふくらみ始めています。

 エゾリスが何回も姿を見せてくれました。2頭で追いかけあいをする場面も。

 雪の上にクスサンの繭が落ちていました。

 鳥も近くでじっくり観察できました。特にキツツキの仲間が現れてくれました。

 オオアカゲラです。低い切株でずっと餌を探していて、ゆっくり見られました。

 カナル(運河)ではヤマゲラが見られました。「ピョーピョーピョー」という声も聴かせてくれました。

 手稲山がすっきりと見えていました。

 

■2024年3月26日 前田森林公園で見られたもの

【植物】ネグンドカエデ、イタヤカエデ、ナナカマド、ハルニレ、シラカンバ、オニグルミ、ドロノキ、ポプラ、アカエゾマツ、プンゲンストウヒ、トドマツ、ヨーロッパクロマツ、バンクスマツ、イチイ、ガガイモ、エゾヤマザクラ、サトザクラ

【鳥、その他】ダイサギ、マガモ、トビ、アカゲラ、オオアカゲラ、ヤマゲラ、ヒヨドリ、シジュウカラ、ハシブトガラ、ヤマガラ、ヒガラ、ゴジュウカラ、カケス、ハシブトガラス、ハシボソガラス

エゾリス、クスサン(繭)

 

島田

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