「就任して優勝がないまま迎えた四年目の1987年、私は「今年が最後と思って、なりふり構わずやる」と宣言した。誰になんといわれようが、もう自分が思ったようにやるだけだ。」
「その象徴が鹿取、角、サンチェの救援トリオだった。勝ちパターンになったらとにかく、三人を投入して逃げ切るのだ。「角、サンチェ、鹿取」の毎日。」
これぞ87年の王巨人を象徴する勝利の方程式、「王(ワン)パターン」である。
「いったん必勝パターンができると、接戦を確実にモノにできるようになった。 角は大車輪の活躍で57試合に登板、サンチェは33試合で9セーブ。鹿取はリーグ最多の68試合に登板し、16セーブを挙げてくれた。鹿取は特に肩の出来が早いので助かった。」