じつはこの日(6月18日)の前日は豪雨で、地面がぬかるんでいた。砲兵隊の指揮官が「地面が乾燥しなければ跳弾が威力を発揮しない」と進言したところ、ナポレオンはそれをうけいれ攻撃開始を6時間(13時まで)遅らせることとした。
プロイセン軍が接近しているという報告が入ってきてはいたのだが、ナポレオンはなぜかそれを無視してしまった。皇帝といえども「老い」には勝てない。もはやナポレオンに昔日の明敏さはかけらほども残っていなかったのだ。
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というのがこのゲーム(NAW)が作られた1971年当時の常識。しかし1990年代以降、一次史料をもちいた研究によってこれらの「歴史」はまるっきりくつがえされている。