引き出しの中から、何とも見苦しい私のドアップの写真が出てきた。
それは53歳の写真だが、東京新聞に掲載された写真で、そのカメラマンは何故か
色々な角度から撮った私の顔写真を何枚もくれた。その取材記事はその頃都内で
活躍していた一般女性10人が選ばれ紹介された記事だった。
ドアップ写真の私の顔には明らかに目じりや、目の下にシワがあったが、その
写真と現在の自分をじっくり比べて見て、実は大変驚いたのは物凄く昔なのに、今の
方が目じりにシワが少ないし、顔の形も多少変化していた。
これは紛れもない事実だが、自分の年齢をたたき台に「どうしたら見た目を若くできるか」
を長年考え、工夫して実践した結果で、無論整形手術など全くしていない。
40歳代の前半に自分の老化を感じ、いろいろアンテナを張って学習してそれらを
実践していた。でも、60歳を過ぎる頃から、とても皮膚の表面の「表情筋」だけでは
衰えを防ぐのは不可能だと感じた。いろいろな本を読んだり、講習を受けたり、また
それらを参考にして、工夫し、感覚器を加えた口腔、骨格、頭、首、腕などの刺激
などを毎日実行した結果が現在の私だ。
顔だけいくらシワがなくても、首、目、口元、姿勢、歩き方、声などすべてが老化する。
私は心身両面の指導者だから、そのための知識、経験も多くトータルで効率良く実行できる。
最近では高齢の男性も、見た目の若さと美しさを追求するようだが、私は大変良い傾向
だと思う。「キレイに齢を取る」などと軽く言うが、それは実は至難の業だ、でもいろいろ
考え実行すると、それらは顕著に感じられるから、大変遣り甲斐がある。
年齢なりに疲れやすくはなったが、60歳代より現在の方がずっと体調が良く、どこも痛く
ないし治療も受けていない。ルーツはダンス教師だったので、姿勢や歩き方はきれいでいたい。
老いに抵抗することなく、それらを共存しつつエキサイティングな毎日、私は享受して
いるのとても嬉しいと改めて感じた。