Vita Mandoloncellistica

マンドロンチェロ弾きcockatooの生活
マンドリン関係のこと・・・は少ないかも(笑)

東洋の印象第2組曲

2005年04月25日 | Mandolin Life
さて・・・レヴールの第4回演奏会まであと4日。 cockatooなりの曲目紹介を再開いたします。

第2部最初にお送りいたします曲は 「東洋の印象第2組曲」(A.アマディ)です。

 第1楽章 愛の歌と幻想曲
 第2楽章 黄昏
 第3楽章 市場にて

という3つの楽章から成り立っているこの曲・・・ 

アマディさんの代表曲・・・のひとつ・・・でしょうか? ですよね?
アマディさんの組曲で一番有名なのはどの曲でしょう?? 「海の組曲」? それとも「降誕祭の夜」? 「北欧のスケッチ」ではないですよね??
私が初めて聴いたアマディさんの組曲はと言うと「北欧のスケッチ」なんですよね。 中附マンドリン倶楽部第20回定期演奏会(1984年)のLPでした。 この会の演奏会と言うのは当時「伝説」になりつつありまして、テープにダビングして何回も何回も聴いたものでした。 「北欧のスケッチ」冒頭のチェロのsoliが印象的だったんですよね~ 「いつか弾きたい!」と思ったものでした。

私が初めて弾いたアマディさんの曲は「降誕祭の夜」だと思います、たぶん。 もしかしたら「英雄行進曲イタリア」かもしれないけど、少なくとも定期演奏会で弾いたのは中附第24回定期演奏会(1988年・高校3年生の時)での「降誕祭の夜」が初めてなのです。

当時正直言って、「東洋の印象第1、第2組曲」とか「中世の放浪学生」とか「吟遊詩人」とか「田園組曲」とか・・・ ちっとも知りませんでした。 アマディさんの入り口が「北欧のスケッチ」と「降誕祭の夜」だった私って・・・(苦笑)

話がそれましたが・・・「東洋の印象第2組曲」です。

今回のプログラムの中で、私が過去に演奏経験のある曲はこの曲だけです。 栗饅の第16回定期演奏会(2000年)ですね。 この回は・・・学生時代に一度出演した時以来、久しぶりに栗饅に出演した演奏会ですね。 

ところで、そもそも「東洋」って?? どこらへんのことなんでしょう??
goo辞書によると・・・

ユーラシア大陸の東部の地域。アジアの地方。特にアジアの東部および南部、すなわち中国・朝鮮・日本・インド・ミャンマー・タイ・インドネシアなどの地域をいう。

だそうです。 日本人の感覚だとそうですよね。 いわゆる「東南アジア」とか、そこらへんをイメージするんじゃないでしょうか?

東洋の印象第2組曲というからには第1組曲があるわけですが、そちらは
 第1楽章 眺望
 第2楽章 エジプト舞姫の踊り
 第3楽章 隊商
という3つの楽章からなっています。 どう見ても「アジア」のお話じゃないですよね。

この曲の原題は「Impressioni d'Oriente 2da Suite」ですね。 「Oriente」を「東洋の」て訳したんでしょうけど・・・
「オリエント」とか「オリエンタル」と言われれば、「中近東」のあたりをイメージできますよね。 「オリエント急行」ってパリ-イスタンブールでしたっけ? だからトルコの辺りも「オリエント」なんですよね。 第1楽章の楽章名からするとエジプトの辺りも含まれるんでしょうか? 

またまた「goo辞書」によると、中近東(=中東)とは・・・

西アジアとアフリカ北東部の地域の総称。イラン・イラク・サウジアラビア・トルコ・イスラエル・エジプトなどが含まれる。ヨーロッパから見た名称で、極東と近東の間の地域。二〇世紀初めまではインド半島・イラン・アフガニスタンなどの総称として用いられた。

なるほど! ちょっとスッキリ。 しませんか??(笑)


「愛の歌と幻想曲」は1stマンドリンによる十連符の難しそうな前奏(笑)に続いて、甘~い愛の歌が流れてきます。 溶ろけてください。 てか、溶ろけさせましょう! ドラさんが(笑) じゅうぶんに溶ろけたあとは一転、軽やかな幻想曲。 対比がおもしろい曲です。

「黄昏」はチェロのsoliによる“回教役僧の祈祷”のあと、穏やかな夕暮れの情景を思い浮かべながらお聴きください。

「市場にて」あちこちで声を張り上げて物を売る人。 そして、買い求める人。 値切ったり値切られたり、活気ある市場の喧騒が描かれているようです。 そんな喧騒を断ち切るように現れるマンドラのsolo・・・そしてまた雑踏の中へ・・・