ｅ ／ Ｊｏｎａｓ Ｈｅｌｌｂｏｒｇ Ｇｒｏｕｐ

Jonas Hellborg : Bass
Jens Johansson : Organ
Anders Johansson : Drums

1.Dog Bar -B-Q
2.JB
3.Vinius
4.Mouteadne
5.Kenneth
6.Moving
7.Sovjet

長らく入手できなかったエルボーグの「ｅ」ですが・・・・エルボーグにヨハンソン兄弟と来れば超絶技巧ハード・プログレを期待するじゃないですか。ねぇ・・・・・・近作ではインドに傾倒したサウンドが主流（さすがはマハビッシュヌのメンバー・・・エルボーグ版シャクティ・サウンドですね）ですが、よく考えるとこの頃はエレクトリック・ファンク・・・・・　　・・・・・

１曲目　ファンキー・チョッパーベースにタイトなドラム、キーボードはチープな音色で、浮かれたリズムが部屋の中に充満する。ドラムはかなりテンション高い、ツインバス全開でベースに挑みかかる。中間部はトロッとした雰囲気に変わり，ソウルフルなオルガンが華麗に舞い踊る。いい雰囲気ですね。オルガンのテクニカルな調べが延々と続きます。そしてベース、物憂げな音色で伸びきった音・・・・後ろでドラムが大騒ぎ。ベースソロは大したこと無かった・・・ヤンス・ヨハンソンの華麗なキーボードワークと直線的ながら重くテンションの高いドラムが聞き所かな。
２曲目　相変わらずファンキー・ベースマン・・・炸裂するドラムに爆裂チョッパー、キーボードはあくまでも冷静に。全体に演奏が混沌としています。ベースのノリがグスグスドロドロ・・・狙いなのでしょうが盛り上がりに欠ける。３人がユニゾンする所からが聞き所？？でも、もうお終いですね。リード楽器が３人いると・・・
３曲目　かわりなし・・・・ドカドカドラムにリズムを作らないリードベース、オルガンは控えめ。ベースパートも沈みきった雰囲気で淡々と・・・盛り上がらないなぁ・・・・無茶苦茶複雑なことやっているのに・・・・面白味に欠ける。キーボードパートもゆったりとしたリズムの上を何となくひらひら流れているだけ・・・
４曲目　エルボーグさん指弾きの方が良いですね・・・とっ、すぐにチョッパーを炸裂させる。超速ユニゾンパターンとノンビリ・モッタリの繰り返し。ノンビリパターンは単純に面白みがないし、超速ユニゾンは凄いけれど展開がつまらない。　
５曲目　演奏全体が地に足がついていない、リズム隊がビートを作り上げていないためでしょうか。外連味タップリに盛り上げようと言う気はさらさら無いようです。ゆったりとしたリズムでもすぐにチョッパーが難解になるし・・・・キーボードも遠慮気味に暴れるし・・・・ドラムはマイペースだし・・・・
６曲目　ド重く手数の多いドラムに唸りを上げるチョッパーベース、オルガンは控えめに。この曲は凶暴なノリを作り上げています。でも中間部が退屈・・・その退屈パターンから徐々に盛り上げていく所は聞き所ですね。唯一の・・・
７曲目　最後はバラード？優しく響き渡るオルガンにシットリと賛美歌風メロディーを弾くベース。ドラムは静かにシンバルを撫でるだけ。この曲を序曲にプログレの大作を作ってくれ・・・・・・

プログレの要素は皆無、超テク超速ファンキーミュージックですが・・・・正直面白くない。もの凄い演奏なのですがもの凄くつまらない。困ったものですね。

「凄い凄い」と言う噂をタップリと聞かされ続けてようやく手に入れ利いてみれば・・・・確かに凄いが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・