軽音楽談話室(廃屋)

「琥珀色に魅入られてしまった人生・・」

Moonbabies / Planet X

2007-06-24 00:03:33 | 音楽
Virgil Donati : Drums
Tony Macalpine : Guitar
Derek Sherinian : Keyboards
Tom Kennedy : Bass on 1, 4, 5, 6, 10
Jimmy Johnson : Bass on 3, 7, 8, 9
Billy Sheehan : Bass on 5
Produced and mixed : Simon Phillips.

1.Moonbabies
2.The Noble Savage
3.Ataraxia
4.70 VIR
5.Micronesia
6.Interlude In Milan
7.Digital Vertigo
8.Ground Zero
9.Midnight Bell
10.Ignotus Per Ignotium
2002

ドリーム・シアターにいた鍵盤弾きデレク・シュリニアンのユニット、プラネットXの2002年作「ムーン・ベイビーズ」です。プロデュースをサイモン・フィリップスが担当しています。この作品ではギターがトニー・マカパインそしてベースで1曲ビリー・シーンが参加しています。このユニットに毎回参加しているドラムのバージル・ドナティもユニットの中心人物と言えますね。

1曲目 宇宙的雰囲気の効果音から始まります。オルガンとリズム隊がドラマチックにオープニングを彩ります。ギターとキーボードのユニゾンが雪崩の如く暴れまくる。ドラムは常に変拍子。キーボードのソロもどこかギター的なフレーズを炸裂。ギターパートは少しホールズワース風、テンション高く舞い上がる。拍子の拾えないドラムの上をバーリン風指弾きベースが疾走する。一体になった凶暴なユニゾンで幕を閉じます。
2曲目 イントロは物憂げな雰囲気にギターが何となく、いかにもメタルと言わんばかりの演奏へと変化。泣きのパターンも取り入れて変化を生かす曲作り。ピアノのコードの生かし方はヨハンソン風。艶のある超速ギターが格好いい。
3曲目 タイトな変拍子リズム隊、キーボードの使い方と曲の展開、路線はヨハンソンの近未来プログレ。リードはあくまでもギター、キーボードは曲の構成要因に徹する。ギターパートはホールズワース風でよりアグレッシブ。エンディングのユニゾンは凄い凄い。
4曲目 これもタイトなリズム隊に厚みのあるフロント陣、ギターパートは当然ホールズワース風、キーボードとのソロ回しですが、どちらも早い早い・・・・マカパインと言う人のギターを意識して聴いたことが無かったのですが、ホールズワース系ですがかなり力強く良いフレーズを良い音色で弾く人ですね。
5曲目 ヒョウヒョウとしたイントロから躍動的な曲が始まります。ドラムの変拍子が格好いい(そんな所に気が回るなんて・・・・ずれてるだけじゃない)。ピアノとベースの高速ユニゾン、炸裂ホールズワース・・・・聞き所いっぱいかな。ベースのシーンは意外と大人しめ。客演だし。
6曲目 ピアノにタイトなリズム隊、シンプルなバックの上をギターが飄々と。当然の如く変拍子。炸裂ギターの後のキーボードもかなり熱い。
7曲目 スピードチューンか?高速キーボードがアルペジオで走る走る、音色の似通ったギターとキーボードが交互に暴れまくりますが、バックのベースが良く聴くと負けじと暴れていますね。ギター風のキーボードソロが面白い、続く本物のギターソロも高速ベースの上を軽やかに。ドラムが直線的でないので高速チューンもそれほど早さを感じられないけれど、ある意味スピードチューンでしたね。
8曲目 明くるくはない雰囲気、演奏自体は落ち着いた感じ、テーマはギターとキーボードが何となくユニゾンで。結構曲展開が激しい割には派手さが無い。
9曲目 イントロはドドッと来ましたが、その後は収束に。ディストーション全開のギターがユラユラと、凶暴なホールズワースといった感じ。シンセも音色が近くて・・・・ソロはオルガンで攻めて欲しい気もします。足技に定評があるらしいドラムのバスドラ・・・・静かな雰囲気の中もの凄く小刻みに。
10曲目 オルガンの音色がやはりヨハンソン、この時代の鍵盤弾きは似かよるのでしょうか。9分以上あり曲展開も次々と変化していますが、イマイチ盛り上がりに欠けますね。贅沢な悩みでしょうかね。・・・・で10曲目の後ろに隠しトラックが入っています。ストリングス・シンセの上をアコースティック・ギターが流れます。

プログレ・シンフォ?・メタルの代表的な作品ですが当然近作より上ですね。キーボードはソリストと言うよりも曲の雰囲気作りを大切にしています。

最近メタルの作品を全く聞いていなかったので久々に火がついたかもしれません。久々に聴きましたが、ヤンス・ヨハンソンの影響を結構受けているのが確認できました。


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