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Egberto Gismonti : Piano, Guitars, Woodflute, Percussion, Voice
Paulo Moura : Saxophone
Novelli ; Bass
Edson Lobo : Bass
Tenorio Jr : Electric Piano
Ion Muniz : Flute
1.Luzes Da Ribalta
2.Memoria E Fado
3. Academia De Danca - a-Danca Dos Homens b-Danca Das Sombras
4.Tango
5.Encontro No Bar
6.Adagio
7.Variacoes Sobre Um Tema De Leo Brouwer
8.Salvador
1973
ちょっと見ECMの作品の様なジャケットですが(私もしばらく勘違いしていました)ブラジルEMIオデオンの作品、5枚目とカウントいたしましょう。ホベルチーニョ・シルバもネネンもいません、パーカッションはヂスモンチが担当、オーケストラを大胆に(それほどでもありませんが)導入している作品ですね。
1曲目 ピアノがざわめきサックスとピヨピヨ鳥の声、ペンペンとギターが加わり、イントロは摩訶不思議な雰囲気で、ヂスモンチのボーカルが淡々と、ストリングスも刺さり込む。曲が落ち着きとてもいい雰囲気となりますが、再び狂気がチラチラと、混沌とした雰囲気、凶暴なストリングスが飛び回り、ヂスモンチのピアノが大爆発、サスペンス映画音楽の格闘シーンの様・・・・日常と狂気の連続、危ない曲だ。
2曲目 悲しげなストリングスに悲しげなギター、ボーカルもシットリとしていますが哀愁タップリ。ストリングスとギターのアルペジオが悲しい悲しい・・・・雨降りの暗い午後といった感じ、センテンスのお終いは少し明るく締めていますが。マンドリンの様な小刻みなギターがよけい哀愁を誘います。ストリングスの重みとギターの音色・・・・・女性ボーカルも登場し哀愁に拍車をかける。ヨーロッパの叙情性に通じる曲ですので・・・・意外と好きかも。
3曲目 混沌・・・・おどろおどろしい雰囲気・・・暗めのオーケストラが個人個人フリーに暴れている、現代音楽・・・・バルトーク・・・・この手は理解不能。こんな複雑怪奇(理解ではないだけですが)な曲であっても、ヂスモンチの場合完璧なスコアーが存在するのが恐ろしい。現代音楽マニアに評価していただきたいですね。
4曲目 シットリとしたピアノソロは少しエバンス風、リリカルに煌びやかに。美しいですね、この人のピアノは。ゆったりとした雰囲気から少しスパニッシュな雰囲気に変わり、演奏のテンションが上がっていきます。無茶苦茶テクニカルで容赦のない演奏、時としてリリカルに音を刻んでもその存在感は変わらない。ヂスモンチの精神的なピアノを味わう1曲でした。
5曲目 ギターのつま弾きに異様な効果音、普通に曲は始まりますが、何か雰囲気が変。ボーカルは朴訥に、ギターとピアノが怪しい掛け合いを。テーマは基本的には明るいのですが、部分部分がとても怪しい。重めのベースラインにピアノは狂気を帯びて暴れまくり・・・・フェードアウト、気に入った場面になると必ずこのパターンか。
6曲目 一転華やかな雰囲気、高原のお花畑を彷徨っている様な。美しいピアノのアルペジオに素敵なストリングス、フルートも切なく美しく。ジョージ・シアリングのオーケストラ物を滅茶苦茶甘めに料理し哀愁をタッブリ振りかけた様な・・・・私の大好きな雰囲気の曲。ヨーロッパ映画の悲しいエンディングを見ている様・・・・・・・涙腺を鷲づかみする様な曲です。参ったなぁ・・・・・・記憶になかったし・・・・素晴らしすぎて。
7曲目 ギターの囁きとハモンド、ボイスも微かに響き渡り、とても高尚な雰囲気です。宗教音楽的でもあり・・・・ヂスモンチのボーカルが入りましたが・・・・・ミルトン・ナシメントの曲じゃあ-りませんか!!驚いた。ミルトン聞き出したのはヂスモンチにはまってからだいぶ経ってからですので・・・そりゃぁ宗教的だ。おまけにアレンジが無茶苦茶難解。テーマのメロディ以外の部分は確かにミナスの雰囲気はありますが、原曲より重く深い・・・・無茶苦茶スピリチュアルな曲です、ブラジルの大地からゾンビが沸いてきそう(かなり違うな・・・)
8曲目 ラストはお馴染みサルバドール、混沌さを含んだスパニッシュなイントロ、ブラジリアンパーカッションをバックにギターが走る走る、テーマもいつもより早め、バックが煽る煽る。(と言ってもヂスモンチの多重ですが・・)アドリブパートは軽快なブラジリアンパーカッションの強烈なビートととエレピをバックにギターが崩れ落ちる様に、そして再びテーマに。かなり攻撃的なハードバージョンでした。パチパチパチパチ
難しい作品ですね。これもヂスモンチの内向的な精神世界からこぼれ落ちたエッセンスの固まりといった所でしょうか。オーケストラがやはり効果的に利用されていましたが・・・・6曲目につきますか、ヂスモンチらしくないのですがこんな悲しく美しい曲は久しぶりだ。ナシメントの曲まで入っているのには驚きましたが、やはりジャケットが災いして聴く機会が少なすぎた。ドラムも入っていないので勘違いしていましたね。
Paulo Moura : Saxophone
Novelli ; Bass
Edson Lobo : Bass
Tenorio Jr : Electric Piano
Ion Muniz : Flute
1.Luzes Da Ribalta
2.Memoria E Fado
3. Academia De Danca - a-Danca Dos Homens b-Danca Das Sombras
4.Tango
5.Encontro No Bar
6.Adagio
7.Variacoes Sobre Um Tema De Leo Brouwer
8.Salvador
1973
ちょっと見ECMの作品の様なジャケットですが(私もしばらく勘違いしていました)ブラジルEMIオデオンの作品、5枚目とカウントいたしましょう。ホベルチーニョ・シルバもネネンもいません、パーカッションはヂスモンチが担当、オーケストラを大胆に(それほどでもありませんが)導入している作品ですね。
1曲目 ピアノがざわめきサックスとピヨピヨ鳥の声、ペンペンとギターが加わり、イントロは摩訶不思議な雰囲気で、ヂスモンチのボーカルが淡々と、ストリングスも刺さり込む。曲が落ち着きとてもいい雰囲気となりますが、再び狂気がチラチラと、混沌とした雰囲気、凶暴なストリングスが飛び回り、ヂスモンチのピアノが大爆発、サスペンス映画音楽の格闘シーンの様・・・・日常と狂気の連続、危ない曲だ。
2曲目 悲しげなストリングスに悲しげなギター、ボーカルもシットリとしていますが哀愁タップリ。ストリングスとギターのアルペジオが悲しい悲しい・・・・雨降りの暗い午後といった感じ、センテンスのお終いは少し明るく締めていますが。マンドリンの様な小刻みなギターがよけい哀愁を誘います。ストリングスの重みとギターの音色・・・・・女性ボーカルも登場し哀愁に拍車をかける。ヨーロッパの叙情性に通じる曲ですので・・・・意外と好きかも。
3曲目 混沌・・・・おどろおどろしい雰囲気・・・暗めのオーケストラが個人個人フリーに暴れている、現代音楽・・・・バルトーク・・・・この手は理解不能。こんな複雑怪奇(理解ではないだけですが)な曲であっても、ヂスモンチの場合完璧なスコアーが存在するのが恐ろしい。現代音楽マニアに評価していただきたいですね。
4曲目 シットリとしたピアノソロは少しエバンス風、リリカルに煌びやかに。美しいですね、この人のピアノは。ゆったりとした雰囲気から少しスパニッシュな雰囲気に変わり、演奏のテンションが上がっていきます。無茶苦茶テクニカルで容赦のない演奏、時としてリリカルに音を刻んでもその存在感は変わらない。ヂスモンチの精神的なピアノを味わう1曲でした。
5曲目 ギターのつま弾きに異様な効果音、普通に曲は始まりますが、何か雰囲気が変。ボーカルは朴訥に、ギターとピアノが怪しい掛け合いを。テーマは基本的には明るいのですが、部分部分がとても怪しい。重めのベースラインにピアノは狂気を帯びて暴れまくり・・・・フェードアウト、気に入った場面になると必ずこのパターンか。
6曲目 一転華やかな雰囲気、高原のお花畑を彷徨っている様な。美しいピアノのアルペジオに素敵なストリングス、フルートも切なく美しく。ジョージ・シアリングのオーケストラ物を滅茶苦茶甘めに料理し哀愁をタッブリ振りかけた様な・・・・私の大好きな雰囲気の曲。ヨーロッパ映画の悲しいエンディングを見ている様・・・・・・・涙腺を鷲づかみする様な曲です。参ったなぁ・・・・・・記憶になかったし・・・・素晴らしすぎて。
7曲目 ギターの囁きとハモンド、ボイスも微かに響き渡り、とても高尚な雰囲気です。宗教音楽的でもあり・・・・ヂスモンチのボーカルが入りましたが・・・・・ミルトン・ナシメントの曲じゃあ-りませんか!!驚いた。ミルトン聞き出したのはヂスモンチにはまってからだいぶ経ってからですので・・・そりゃぁ宗教的だ。おまけにアレンジが無茶苦茶難解。テーマのメロディ以外の部分は確かにミナスの雰囲気はありますが、原曲より重く深い・・・・無茶苦茶スピリチュアルな曲です、ブラジルの大地からゾンビが沸いてきそう(かなり違うな・・・)
8曲目 ラストはお馴染みサルバドール、混沌さを含んだスパニッシュなイントロ、ブラジリアンパーカッションをバックにギターが走る走る、テーマもいつもより早め、バックが煽る煽る。(と言ってもヂスモンチの多重ですが・・)アドリブパートは軽快なブラジリアンパーカッションの強烈なビートととエレピをバックにギターが崩れ落ちる様に、そして再びテーマに。かなり攻撃的なハードバージョンでした。パチパチパチパチ
難しい作品ですね。これもヂスモンチの内向的な精神世界からこぼれ落ちたエッセンスの固まりといった所でしょうか。オーケストラがやはり効果的に利用されていましたが・・・・6曲目につきますか、ヂスモンチらしくないのですがこんな悲しく美しい曲は久しぶりだ。ナシメントの曲まで入っているのには驚きましたが、やはりジャケットが災いして聴く機会が少なすぎた。ドラムも入っていないので勘違いしていましたね。
最近ヂスモンチを聞き直しておりましてこちらに訪問いたしました。
非常に為になってます。
ありがとうございます。
ところで質問です。
7曲目の変態変奏曲ですが
ミルトンからの影響がきこえるとのことですが、一体なんて曲のどの部分なんでしょうか?
アンサイクロペディアでは
Cravo e Canela (de Milton Nascimento e Ronaldo Bastos),
と書いてあるので間違いないのかもしれませんが
ピンとこなくて夜も眠れないのです。
よろしくお願いします。
突然の質問失礼いたしました。
「Cravo e Canela」と言う曲で1972年に発表された「Clube da Esquina(邦題は「街角クラブ」)」に納められています。他のアルバムにもアレンジ違いで入っていますが、ミルトンの代表作「街角クラブ」での演奏が一番ですね。
1分38秒当たりのボーカルパートが「Cravo e Canela」のテーマのサビの部分です。
元曲の楽しげで明るい雰囲気はないものの、この曲はヂスモンチにとってミルトン・ナシメントと言うブラジルの巨星の代表曲を、ミナスジェライアス州のヨーロッパ的で幻想的な雰囲気で装った素敵な曲だと思います。