![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/08/6fa3a2c93568d5dd1df0281bf8c686b7.jpg)
Marc Miller : Bass, Marimba, Cello, Vibraphone, Vocals, Voice
Brad Christoff : Drums, Percussion, Performer [Metalaphone], Glockenspiel, Voice
Mark Tippins : Guitar, Vocals, Voice
Phil Kimbrough : Keyboards, Recorder, Flute, Accordion, Mandolin, Vocals, Voice
Rick Rodenbaugh : Lead Vocals, Other [Air Guitar], Voice
1.Give 'Em Some Rawhide Chewies 3:50
2.Cancer Of The Band 6:48
3.To-Ta In The Moya 10:14
4.Boris And His Three Verses 2:50
5.Flow Guides Aren't My Bag 4:45
6.(My Doc Told Me I Had) Doggie Head 3:02
7.3, Almost 4, 6, Yea 8:39
1976
北米のプログレッシブロックと言えば如何にもアメリカらしいカンサスとかスティックスとか明るく華やかな陰りのない北米ならではのサウンドを特徴とするバンドがほとんどで、ヨーロッパの音とは全く違っています。個人的にはカンサスの「伝承」とボストンの諸作あたりは好んで聴いていましたが、他はプログレの作品として聴いた事はありません。クラシカルな雰囲気のあるロックと言った感じですね。そういう聴き方の方がいいんです。
で、今回アメリカのインディーズ・プログレの最高峰と言われている「イエツダ・ウルファ」が登場するのですが、こんな度マニアックな作品・・・・・日本では発売されていたのですねぇ・・・・なんて国だ。
1曲目 明るいギターに手数が多く激しい演奏、少しドシャメシャの入りから伸びやかなボーカルが明るく華やかに、コーラスを交えた雰囲気は「イエス」と言えないことも無いか。キーボードパートらしき部分はシンプルなオルガンが普通に漂うだけ。とにかくベースとドラムの手数が凄い、一時も大人しくしていないぞ・・・・・コーラスとマリンバの絡み合いの部分はジェントル・ジャイアント(以下GG)ですね。とにかく目まぐるしくコロコロと展開するサウンド、少しお馬鹿なフレーズも交えアメリカらしさも忘れずに。
2曲目 切なげなフルートとリコーダーのアンサンブルはやはりGG風、いいかもしれませんねこの雰囲気は、そのまんまGGで。ピアノとボーカルが弾き語りのようにシットリと悲しげに、漂う憂いの部分もGGらしい。結構強引な場面展開、アコギのアンサンブルが混沌となり、イエス風のドラマチックなボーカルパートに。中間からのまったく違う雰囲気のインストパート、目まぐるしく交差する楽器群、ブレイクを多用し、完全にGG風くねりまくりナンバー・・・・・GGのメンバーが聴いたら呆れるぞ・・・・・コーラスの絡み合い、そのまんまじゃん・・・・・演奏できるの事が実は凄いんですがねぇ。
3曲目 ドシャドシャ・ドンと言う感じなチープなイントロ、ローズとギターのアルペジオ、ベースラインも交えてゆったりと何処へ上っていくのか。ボーカル(高音部での声質がジョン・アンダーソンに似て無くも無い)も加わり漂うように登り詰める先には・・・明るくコミカルな雰囲気はGGとは少し違う・・・・とか考えていたら・・・そのまんまのフレーズが飛び出し唖然。おいおい・・・クラビネットとアコギが清楚に鳴り響く展開から、サーカス風コミカル・ナンバーに。疾走するリズム隊にフルートとギターが絡み合うように。この辺はオリジナルっぽく凄みもタップリ。最後は違うイエス風ボーカルパートでお終い。
4曲目 トラッド・フォーク風ボーカルに柔らかい演奏、ほのぼのとしたシンセも漂い素敵な雰囲気で幕を閉じます。短いけれど素敵な曲ですね。
5曲目 ギターのリフがスティーブ・ハウ、ハモンドの音色はパトリック・モラーツ、ベースラインは少し頑張ってピック弾きをブリッジ近くで・・・ドラムは手数は異様ながらバタバタ感が気になります。長尺なイエス風の曲ながら、曲自体に華がない。GG風コーラスの絡み合いを挟み演奏も少しGG風に変化・・・どちらかに決めてくれ・・・・
6曲目 目まぐるしく変化するGG風ナンバーながら、リード・ボーカルはジョン・アンダーソン。GGのコンサートにアンダーソンが飛び入りしたみたい。キーボードの感じはイエスで、リズム隊はGG、目まぐるしく両バンド風の演奏が交差する、とんでも無い曲展開・・・・馬鹿ですねぇ、こいつらは(最上級の褒め言葉)。
7曲目 イントロはイエスの曲展開に酷似、酔っぱらったブラッフォードと元気の無いスクワイアー、コミカルに踊るギター、控えめなキーボード。取り留めのない展開が続き、中間部あたりからアコギの響きが素晴らしい展開に、このギターリストはスパニッシュ系のクラッシック・ギターが得意そう。その後目一杯ぶっ飛ばした聴テクニカルで複雑怪奇な展開から締めのパートに・・・・イエス+GG風という無理矢理な終わり方(笑)超難解です。
「洗練されていないけれど、凄い事は凄い」
ジェントル・ジャイアントというバンドはアメリカでは人気がありましたが、そのアメリカに向いて進み消滅してしまいました。「やはりいたのか」フォロワー、ドラムが少しバタバタとしているのが気にはなりますが、時代を考えればそれこそ一流の演奏です・・・が、所詮○○風の範疇を脱しきれない。だが、ヤクザなプログレ道にドップリと浸かっている私にとっては久々に腹の底から笑える作品でした。
それにしても・・・インディーズだからしょうがないけれど・・・・もう少しジャケット何とかならなかったのか・・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/39/7827df43751d9a9ad6f38a01d8c9c5a2.jpg)
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Brad Christoff : Drums, Percussion, Performer [Metalaphone], Glockenspiel, Voice
Mark Tippins : Guitar, Vocals, Voice
Phil Kimbrough : Keyboards, Recorder, Flute, Accordion, Mandolin, Vocals, Voice
Rick Rodenbaugh : Lead Vocals, Other [Air Guitar], Voice
1.Give 'Em Some Rawhide Chewies 3:50
2.Cancer Of The Band 6:48
3.To-Ta In The Moya 10:14
4.Boris And His Three Verses 2:50
5.Flow Guides Aren't My Bag 4:45
6.(My Doc Told Me I Had) Doggie Head 3:02
7.3, Almost 4, 6, Yea 8:39
1976
北米のプログレッシブロックと言えば如何にもアメリカらしいカンサスとかスティックスとか明るく華やかな陰りのない北米ならではのサウンドを特徴とするバンドがほとんどで、ヨーロッパの音とは全く違っています。個人的にはカンサスの「伝承」とボストンの諸作あたりは好んで聴いていましたが、他はプログレの作品として聴いた事はありません。クラシカルな雰囲気のあるロックと言った感じですね。そういう聴き方の方がいいんです。
で、今回アメリカのインディーズ・プログレの最高峰と言われている「イエツダ・ウルファ」が登場するのですが、こんな度マニアックな作品・・・・・日本では発売されていたのですねぇ・・・・なんて国だ。
1曲目 明るいギターに手数が多く激しい演奏、少しドシャメシャの入りから伸びやかなボーカルが明るく華やかに、コーラスを交えた雰囲気は「イエス」と言えないことも無いか。キーボードパートらしき部分はシンプルなオルガンが普通に漂うだけ。とにかくベースとドラムの手数が凄い、一時も大人しくしていないぞ・・・・・コーラスとマリンバの絡み合いの部分はジェントル・ジャイアント(以下GG)ですね。とにかく目まぐるしくコロコロと展開するサウンド、少しお馬鹿なフレーズも交えアメリカらしさも忘れずに。
2曲目 切なげなフルートとリコーダーのアンサンブルはやはりGG風、いいかもしれませんねこの雰囲気は、そのまんまGGで。ピアノとボーカルが弾き語りのようにシットリと悲しげに、漂う憂いの部分もGGらしい。結構強引な場面展開、アコギのアンサンブルが混沌となり、イエス風のドラマチックなボーカルパートに。中間からのまったく違う雰囲気のインストパート、目まぐるしく交差する楽器群、ブレイクを多用し、完全にGG風くねりまくりナンバー・・・・・GGのメンバーが聴いたら呆れるぞ・・・・・コーラスの絡み合い、そのまんまじゃん・・・・・演奏できるの事が実は凄いんですがねぇ。
3曲目 ドシャドシャ・ドンと言う感じなチープなイントロ、ローズとギターのアルペジオ、ベースラインも交えてゆったりと何処へ上っていくのか。ボーカル(高音部での声質がジョン・アンダーソンに似て無くも無い)も加わり漂うように登り詰める先には・・・明るくコミカルな雰囲気はGGとは少し違う・・・・とか考えていたら・・・そのまんまのフレーズが飛び出し唖然。おいおい・・・クラビネットとアコギが清楚に鳴り響く展開から、サーカス風コミカル・ナンバーに。疾走するリズム隊にフルートとギターが絡み合うように。この辺はオリジナルっぽく凄みもタップリ。最後は違うイエス風ボーカルパートでお終い。
4曲目 トラッド・フォーク風ボーカルに柔らかい演奏、ほのぼのとしたシンセも漂い素敵な雰囲気で幕を閉じます。短いけれど素敵な曲ですね。
5曲目 ギターのリフがスティーブ・ハウ、ハモンドの音色はパトリック・モラーツ、ベースラインは少し頑張ってピック弾きをブリッジ近くで・・・ドラムは手数は異様ながらバタバタ感が気になります。長尺なイエス風の曲ながら、曲自体に華がない。GG風コーラスの絡み合いを挟み演奏も少しGG風に変化・・・どちらかに決めてくれ・・・・
6曲目 目まぐるしく変化するGG風ナンバーながら、リード・ボーカルはジョン・アンダーソン。GGのコンサートにアンダーソンが飛び入りしたみたい。キーボードの感じはイエスで、リズム隊はGG、目まぐるしく両バンド風の演奏が交差する、とんでも無い曲展開・・・・馬鹿ですねぇ、こいつらは(最上級の褒め言葉)。
7曲目 イントロはイエスの曲展開に酷似、酔っぱらったブラッフォードと元気の無いスクワイアー、コミカルに踊るギター、控えめなキーボード。取り留めのない展開が続き、中間部あたりからアコギの響きが素晴らしい展開に、このギターリストはスパニッシュ系のクラッシック・ギターが得意そう。その後目一杯ぶっ飛ばした聴テクニカルで複雑怪奇な展開から締めのパートに・・・・イエス+GG風という無理矢理な終わり方(笑)超難解です。
「洗練されていないけれど、凄い事は凄い」
ジェントル・ジャイアントというバンドはアメリカでは人気がありましたが、そのアメリカに向いて進み消滅してしまいました。「やはりいたのか」フォロワー、ドラムが少しバタバタとしているのが気にはなりますが、時代を考えればそれこそ一流の演奏です・・・が、所詮○○風の範疇を脱しきれない。だが、ヤクザなプログレ道にドップリと浸かっている私にとっては久々に腹の底から笑える作品でした。
それにしても・・・インディーズだからしょうがないけれど・・・・もう少しジャケット何とかならなかったのか・・・・
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