軽音楽談話室(廃屋)

「琥珀色に魅入られてしまった人生・・」

Boris / Yezda Urfa

2010-06-17 02:00:00 | 音楽
Marc Miller - Bass
Mark Tippins : Guitar, Banjo, Vocals
Phil Kimbrough : Kyboards, Synthesizer, Mandolin, Wind
Brad Christoff : Percussion
Rick Rodenbaugh : Vocals

1.Boris And His 3 Verses. Including Flow Guides Aren't My Bag 11:00
2.Texas Armadillo 1:48
3.3, Almost 4,6 Yea 8:46
4.Tuta In The Moya & Tyrenzimmage 10:50
5.Three Tons Of Fresh Thyroid Glands 10:20
6.The Basis Of Dubenglazy While Dirk Does The Dance 9:51
1975

前作「Sacred Baboon」もかなりのマニアック作品、そして何と幻のファースト・アルバムも存在していた、でそいつもついでに国内発売、ご丁寧にリマスターまでして聞きやすくしてくれるなんて・・・・なんて国だ。
前作は確かにお馬鹿な演奏をタップリと楽しめる作品でしたが、何処か押さえたような印象がありました。爆発しない・・・暴走しない。イエスとGGを目標としているのならもう少し「壮絶」という表情が必要だったような気もしますが。

1曲目 セカンドにも入っていたトラッド風ナンバー、今度は男女(女なのか?????ジョン・アンダーソン似は??違うか・・・・)混声ボーカルが同じような雰囲気でシットリと漂う。前作に比べるとリズム隊が喧しい(笑)。ベースのアタックと言うか音圧とドラムのメリハリが素晴らしい。で、続いて激しいやはりセカンドにも入っていて、曲としては分離されていたインストナンバー、激しいリズム隊に歪んだギター、キーボードの音色が前作と違い浮き立っている。ハウ風のギターリフは影を潜め、妙なアックが立つベースとバタバタドラムが曲を支配。展開は確かにイエス風、で、キーボードパートは今二つ・・・モノシンセの使い方はまあまあ。後半GG風コーラス・交差しまくりパターンは無く、シットリとしたアコギがシンプルな演奏を披露、ボーカルも大変シットリと○○風と言う事ではなく、シンプルな展開に。で、ドラムとベースが五月蠅(笑)。此方の演奏の方が10倍素晴らしいぞ。
2曲目 カントリー&ウエスタン風、曲のベースはブルースか。バンジョーとギターと喧しいリズム隊(笑)。お国柄かお約束かこの手の曲は必要なんですね。と、ボーッとしていたら曲が3倍速になり疾走する。凄い凄い。
3曲目 これもセカンドに含まれていたナンバー、セカンドでは完全にイエス風インストナンバーに塗り替えられていましたが、イントロはピアノの切なげな一人舞台、バンドの演奏になってもそれほどイエス臭のしない展開に。変拍子多様で次々と取り留めもなく変化する展開は似ていますが、笛の音がほのぼのとしていて喧しいトラッド風に聞こえます。中間からのアコギの演奏は少しシンプルにシットリと。何となく切ない雰囲気が優しく漂う素敵な展開になっています。その後のテクニカルでぶっ飛んだ展開は、セカンドの方が上かな。
4曲目 これもセカンドに納めらていた曲、イントロのチープさがありません、ゆったりと登り詰めていく雰囲気は同じ。マンドリンのフレーズも効果的に響き渡り、バンドとして大変纏まりを持った演奏になっています。その後の展開は少しチープ、勢いが出てきてもドラムが立ちすぎてモッタリモッタリ感が支配する。ああっ・・・ここでもやはりGGの曲展開フレーズそのまんま。フルートとクラビネットの明るい調べから、明るくお馬鹿に疾走する展開に。確かに少し纏まりのない展開に聞こえます、GG風に塗り替える必要があったかも知れませんね。
5曲目 イントロはギターのハーモニクスとフルートの調べ、アルペジオとフルートの感じが少しだけ明るいゴブリン。しまりのないシンセ音から次々と曲が展開していく・・・・けれど、纏まりがないしギターの音が悪い。ギターコードを転調させながら登り詰めていく展開はイエスを狙っているのに、ギターの音色が悪すぎて・・・・チープなリフが曲を支配する中間部からイエス風コーラスになり、しっとり感に救われる。いいですね、このアコースティックな雰囲気、このままで1曲押せば良かったのに。時代とはいえジャンルとはいえ・・・長い曲が多すぎる。後半の勢いのある展開も素晴らしい。
6曲目 ドシャメシャなイエス、変拍子と曲展開無茶苦茶、テープコラージュまで入れちゃって。イエスの曲をバラバラにしゴミ箱に放り込み拾い上げて目茶苦茶につなげたような・・・・部分部分は凄い演奏ながら・・・曲にはなっていない。イエスのコラージュ。趣味の世界ですね、1曲は演奏したかったのね・・・・GGのコーラスも入ってるし・・・・

元々はイエス・フォロワーだったのね。ジェントル・ジャイアント色が薄れていて(こちらが最初)、どちらかと言えば彼ら本来の演奏を楽しめる、前出のセカンドよりも好感が持てる作品です。この路線で行けば良かったのに・・・・無理に似せなくても。

元々の音がどんな感じか知りませんが、ベル・アンティークがリマスターしたおかげで楽器の分離が大変素晴らしく、聴いていて大変気持ちがいい。ただ、個人的には大歓迎なのですが、リズム隊のレベルが高すぎて「喧しい」場面が多かったかと・・・・・趣味ですねぇ。


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