母が最後に着るドレスはシルバーグレーのお気に入り。
現役時代、講演などによく着ていたドレス。
棺への持ち物は・・・
手話のテキストと手話絵本「音のない川」。
そして、マジック道具。
現役時代を知る人には、あ~ぁ・・・と思っていただけるでしょう。
腹話術のお人形のけんちゃん&けんたろう君も明日の葬儀には出席します。
今夜は通夜でした。
御上人のお話の中で通夜の意味を知り、ほぅ~~、と思いました。
それは・・・
・・・つづく
よかった・・・母は一晩、家でがんばれました。
昨夜は私と妹が母のベッドの横に。
それ以外の時間は父が母との時間を過ごしています。
父は何度も何度も話しかけます。
母は声のする方へ首を動かします。
大きく目をあけて父を見つめます。
静かな時間が過ぎてゆきます。
家に帰ってきて本当によかった。
誰もが片時もベッドのそばを離れたくありません。
でも、父に譲ります。
父と母が仲良きことは、幸せです。
ゆるい痙攣もはじまり、息も変わってきました。
その時が近づいていることがわかります。
でも、でも・・・
この瞬間はとても愛にあふれているのです。
がんばっています。
父の畑と庭を見ながら・・・
きっと、わかっていると思います。
昨夜は何度も逝ってしまうのでは、という状況になりましたが頑張りました。
意識のある頃の母の希望です。
自宅にて看取ります。
病院で、自宅で・・・
どちらも正しい選択ですが、この時期にきて母にも家族にも大切だったのは、「時間」ではなくどんな最後を過ごすか・・・長女として、実現させるのは私の任務です。
先生ははじめは躊躇されていましたが、納得して下さってから、ものすごい早さで準備をすすめて下さいました。
私は自宅での受け入れの準備と金融機関の整理です。
いつもの倍以上の時間の進みの早さを感じます。
間に合うように。
身体に付けていたたくさんの管を外します。
酸素とバルーンと、鼻から外へつながる管は自宅まで。
携帯酸素では帰路すら保証出来ない状況です。
さて、、どうするのか。
訪問看護の手続きを朝にして午後の帰宅から稼働。
自宅に酸素の機械が届きました。
対応の早さに涙が出そうでした。
介護タクシーも状況を察して下さり、こちらの時間合わせて調整をして下さいました。
ストレッチャー付きで病室までお迎えに。
心強いです。
なんとか、自宅まで、そして少しでも帰ってきたことがわかるようにと祈ります。
タクシーの運転手さんも同じ気持ちで、道を進めてくれました。
今日は母の日。
そして、母がずっと気にしていた先祖供養とお墓の整理がはじまります。
ご先祖の魂に今日までのお礼とお墓を整える報告をしました。
菩提寺のお上人が先祖の魂に呼びかけているお題目のお声に、胸があつくなるような感動がありました。
今までお経にそんな感覚は持ったことがなかったのですが、なんなん・・・?
そして・・・
ちょうどお経が終わった時間、病院から電話が入っていました。
母の容態が急変し、危篤です。