乱鳥の書きなぐり

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法師 ←→ 暗証の禅師 とは  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 30 

2020年03月10日 | ことのは
 乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 30 法師 ←→ 暗証の禅師 とは



  ほう し 【法師】   (三省堂 大辞林 第三版 )
① 仏道を修め、仏法に精通し、その教えを広め導く人。僧。僧侶。出家。
② 法体をした俗人の男子。 「琵琶-」 「六十余りの-、素肌に紙子の袷、破れたる十徳に浅黄の頭巾横さまに被き/浮世草子・好色万金丹」
③ 〔昔、男の子は頭髪をそっていたところから〕 男の子。
④ 「法師武者」の略。
⑤ 他の語の下に添えて、「人」の意を表す。多く「ぼうし」と濁る。 「影-」


 ほう し 【法師】  (ウィキペディア 広義)
 法師(ほうし或いはほっし)は僧侶に対する呼称の1つ。
 本来、法師とは仏教、及び仏教の教義が説かれている経典に詳しく、人の師となるほどの学識・経験を備えた僧侶に対する敬称。
 戒律に詳しい僧侶を律師、禅定修行に長けた者を禅師と呼称する事と同様。
『法華経』法師品では、釈迦が薬王菩薩に法師のすべき事として『法華経』を受持(暗記)、読誦、解説、書写する事を述べている。
 文字の法師 - 経典ばかり読誦していて実践的な修行を行わない僧侶に対する蔑称。暗証の禅師と対。


 法師 ←→ 暗証の禅師


 ほう し 【法師】  (ウィキペディア 狭義)
 日本では僧侶全般に対する呼称、及び、僧侶姿の人物の呼称。
 中世以前においては、1人前でありながら自らの坊(僧房)を持たない僧侶のことを指した(対義語は坊主(あるいは坊主衆)。
 転じて人物一般の呼称。また、それらに似た物に対する呼称。
 琵琶法師、一寸法師、起き上がり小法師、影法師、つくつくぼうしなど。


 暗証の禅師とは
 暗証の禅師(アンショウノゼンジ)   (大辞泉)
 暗証をもっぱらとする禅僧を、他宗からあざけってよぶ語。→文字(もんじ)の法師

 暗唱とは  (大辞泉 第三版)
 ① 当人であることを証明するため、あらかじめ届け出ておいた秘密の文字や数字。解錠や預金を引き出す場合などに用いる。 「 -番号」
 ② 〘仏〙 教理などの研究をないがしろにして、座禅などの瞑想めいそう的修行に没頭すること。


 文字(もんじ)の法師とは   (大辞泉 第三版)
 経論の言葉の解釈ばかりにこだわり、悟りの修行を忘れている僧。禅宗で他宗の者をあざけっていう。 → 暗証の禅師

 文字(もんじ)の法師とは   (精選版 日本国語大辞典)
 経典の注釈や教理の研究にのみつとめて、実践修行を忘れている僧。禅僧から学問僧をあざけっていう語。
※正法眼蔵(1231‐53)心不可得「徳山宣鑒禅師、そのかみ金剛般若経をあきらめたりと自称す、〈略〉しかあれども文字の法師の末流なり」




  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 1 「引歌」と「本歌取り」
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 2 「影印」と「印影」、「影印本」(景印本、影印)と「覆刻本」
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 3  丈(じょう )と 丈(たけ)
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 4 「草紙」と「草子」と「双紙」と「冊子」
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 5 「清元」と「常磐津」と「長唄」と「義太夫」
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 6 「千秋楽」と「千穐楽」と「千穐樂」
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 7  「文化功労者」と「文化勲章」 
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 8 「気功」と「気」の違い、及び「気功」と「気」の中国と日本の違い 
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 9 「忖度」江戸時代すでに言葉の変化が認められた事を『玉あられ』(本居宣長著)で再確認した。
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 10  弥生(日本に置ける3月)、暮の春、建辰月、月宿、夢見月
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 11  東大寺 修二会(お水取り)について再度確認しておきたい。
  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 12  一旦停止の位置は如何様であろうとも、停止線手前で止まるべし
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  乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 14 「釈文」と「書き下し文」と「訓読文」、「しゃく‐ぶん【釈文】」と「しゃく‐もん【釈文】」の違い
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 乱鳥の今更人に聞けない言葉の混乱 18  相手が悶々としない時間を「折り返し」と言うのだということがわかりスッキリした。
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