乱鳥の書きなぐり

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大阪城な春 & フィジカルディスタンシングな春 (10景)

2021年04月10日 | お出かけ

 

 

大阪城な春 & フィジカルディスタンシングな春

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 フィジカルディスタンシングの必要な春、

 距離を保てているかしらん?(^^)v

 

 

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『ギリシア神話』5 『エーレービクトラー』(エウリービーデース著)

2021年04月10日 | ギリシア神話

『ギリシア神話』5  『エーレービクトラー』(エウリービーデース著)

 

『ギリシア神話』(高津春繁著 岩波新書)によれば

『エーレービクトラー』(エウリービーデース著)はメロドラマ。

 著者は従来の話を一変し、王女エーレクトラーを百姓の妻にする。

 エーレクトラーといえば、前回書いたように、イーピゲネイアの妹に当たる。

 

 王妃とアイギストスが、エーレクトラーに身分の高い夫を持たせれば、そのこが、アイガメムーン『ギリシア神話』2  アガメムノーンの仇討するかもしれないと怖れたためだ。

 

 しかし百姓は、王女の身分を尊んで、身体に触れようともしない。

 このような扱いを受けた彼女(エーレクトラー)は、やがて非人間的な復讐鬼となる(岩波文庫 部分要約)

 

 エーレクトラー(古希: Ἠλέκτρα, Ēlektrā)

 エーレクトラーは、ギリシア神話に登場する女性である。

 長母音を省略してエレクトラとも表記する。

 同名の女性が数名いる。

    オーケアノスの娘。

    アトラースの娘。

    プレイアデスの1人。

    アガメムノーンの娘。

    ダナオスの娘。

 

 神話

 エーレクトラーはミュケーナイの王女であったが、父王アガメムノーンが、母クリュタイムネーストラーの愛人アイギストスによって、あるいはクリュタイムネーストラー自身によって、トロイア戦争から凱旋した夜に殺害されたため、ミュケーナイを脱出した。

 クリュタイムネーストラーとアイギストスは、アガメムノーンが戦利品として連れ帰ったイーリオスの王女で予言者のカッサンドラーをも殺害した。

 8年後、エーレクトラーはアテーナイから、弟のオレステースとともにミュケーナイに戻った。

 古代ギリシアの9歌唱詩人の一人、ピンダロスによれば、 オレステースは彼の老いた乳母に、もしくはエーレクトラーに助けられ、パルナッソス山に連れられて、そこでストロピオス王に預けられた。

 彼が20歳になった時、デルポイの神託により、故郷に帰って父の死の復讐を遂げるよう告げられる。  

 

 エーレクトラーとオレステース(1897年画) アイスキュロスによればエーレクトラーとオレステースは、アガメムノーンの供養に来てその墓前で再会し、オレステースがどのように復讐を遂げるかの計画を練った。

 ピュラデースとオレステースが、エーレクトラーの手引きにより、クリュタイムネーストラーとアイギストスを殺害した。

 その後、オレステースは母殺しの罪から狂気に陥り、家族へのあらゆる冒涜を罰する復讐の女神エリーニュスに追われた。

 しかしエーレクトラー自身はエリーニュスの追跡の対象とはなっていない。

 オレステースはデルポイの神殿に避難したが、たとえ彼の行為がデルポイの神託を通じてアポローン神が命じたものであっても、オレステースはその報いから逃れることはできなかった。

 

 最終的には女神アテーナーがアテーナイのアクロポリスに彼を引き取り、12人のアッティカ人陪審員による正式な裁判にかけた。

 エリーニュスは犠牲を要求し、オレステースはアポローンの神託による行為を主張した。

 陪審員の票は有罪・無罪6票ずつに別れたが、アテーナーはオレステースの無罪に自分の票を投じた。

 

『タウリケーのイーピゲネイア』の中で、エウリーピデースはやや異なる内容を物語っている。

 オレステースは黒海沿いのタウリケに導かれるが、そこには彼の姉のイーピゲネイアが捕らわれていた。二人の出会いは、ピュラデースとオレステースが女神アルテミスへの捧げものとして、イーピゲネイアの元に連れられてきたことによる。

 イーピゲネイア、ピュラデース、オレステースの三人はタウリケを脱出、エリーニュスは家族の再会を寿ぎ、彼らへの迫害を軽減した。

 のちにピュラデースとエーレクトラーは恋に落ちて結婚する。

 ピュラデースは、母とその愛人からオレステースが身を隠す間、彼をかくまったストロピオス王の息子であり、オレステースとエーレクトラーを助けて、二人の復讐に手を貸した。

 

 反対にエレクトラコンプレックスで説明されているエーレクトラーは、父親であるアガメムノーンへの思いを忘れることが出来ず、生涯に亘り未婚を貫いたとされている。

 エウリーピデースによれば、クリュタイムネーストラーとアイギストスはかつてエーレクトラーと小作農とを結婚させていたが、それは彼女の子供も、高貴の生まれでなければ復讐を考えないだろうと思ったからである。

 しかしエーレクトラーを尊敬していた小作農は、結婚を完成させることを断っていたのだった。

 

 

『ギリシア神話』 高津春繁著  岩波新書 参考

 ウィキペディア参考

 

 

 

『ギリシア神話』1  オレステース

『ギリシア神話』2  アガメムノーン

『ギリシア神話』3  カッサンドラーの悲鳴  クリュタイムネーストラー

『ギリシア神話』4  生贄としての悲惨な最後を迎える イーピゲネイア

『ギリシア神話』5 『エーレービクトラー』(エウリービーデース著)

 

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『ギリシア神話』4  生贄としての悲惨な最後を迎える イーピゲネイア

2021年04月10日 | ギリシア神話

『ギリシア神話』4  生贄としての悲惨な最後を迎える イーピゲネイア

 

 

『ギリシア神話』(高津春繁著 岩波新書)によれば

 イーピゲネイアは他に出て来る人物と同様、人間ではなく、元来、神であった。

 アーテナイを首都とするアッテカのあちらこちらでイーピゲネイアやアルテミス・タウロポスという複数の名で通配されていた。

 なには、「生まれた、生まれ」「強い生まれの」と言った意味が含まれているため、おさんの神かもしれないと、本著作者はいう。

 

 アッテカの南東の海岸のハライにアルテミス・タウロポスの木像を祀った神殿がある。

 そこから数キロのブラウローンにも、女神イーゼゲネイアの神殿にも木像があった。

 この木像は、ペルシア人がギリシアに侵入した時、自国の首府 スーサに持って言ったという。

 さらにアテーネアの神殿にも、この木像があった。

 

 ヘドトロスによれば、「パルテノス」(「処女」)という女神があり、人々は難破した者やギリシア人を捕らえると、この女神に犠牲に供していた。

 この女神を、イーピゲネイアと呼んでいる。

 そして

   『タリウスのイーピゲネイア』(エウリーピーデース著)

という話が出来上がった。(岩波文庫 部分要約)

 

 

 イーピゲネイア(ラテン語: Iphigenia)

 イーピゲネイア(ラテン語: Iphigenia)は、ギリシア神話に登場するミュケーナイの王女である。

 長母音を省略してイピゲネイアとも表記される。

 父はミュケーナイ王アガメムノーン(従弟のタンタロスの娘という説もある)

 母はスパルタ王女クリュタイムネーストラー。

 妹にエーレクトラー、

 弟にオレステースを持つ。

 

 父アガメムノーンによって女神アルテミスの生贄に捧げられた彼女の悲惨な最期は、エウリーピデースの悲劇『アウリスのイーピゲネイア』の題材とされている。

 アルテミスをアルテミス・イーピゲネイアと呼称した例があることから、イーピゲネイアは本来アルテミスの分身またはアルテミスと同一視された女神だったと考えられている

 

『アウリスのイーピゲネイア』に描かれる父王の葛藤とうら若い王女の話は悲劇として名高い。

 また、英雄と名高いオデュッセウスがここでは非情な謀略に長けた武将と描かれ、義憤から王女を救おうとする勇士アキレウスと対比されている。

 弟メネラーオスの頼みによってトロイア戦争に参加したアガメムノーンは出征を前にしてアウリスの港に近い森で狩を楽しんでいた。

 次々に獲物をしとめ気分が高揚した王は思わず口を滑らせる。

 「私の腕前には狩の女神たるアルテミスもかなわないであろう。」と 戦を前にして有力な神を怒らせるのは愚の骨頂といってもいい暴挙である。

 案の定怒りに燃えた女神は逆風を起こし兵団が出発できないようにしてしまった。

 特にアルテミスは侮辱する人間に対して、

   猟犬に八つ裂きにさせる、

   子供を皆殺しにする、

   疫病をはやらせるなど、

特に残酷な手段を辞さない女神であり、しかも彼女が贔屓にしていたのは敵方のトロイアであったため生半な手段では怒りが静まらないことは必定であった。

 そこで神託を問うたところ「娘を生贄にささげよ」とのこと。

 アガメムノーンは苦悩の挙句、娘を犠牲にする決断をして妻クリュタイムネーストラーが留守を守る城へ縁談を知らせる嘘の手紙を届ける。

 クリュタイムネーストラーとイーピゲネイアは手紙を読むと大いに喜び、美しい晴れ着一式を持って迎えの船に乗り込んだ。 実はクリュタイムネーストラーが溺愛する娘の命を奪うことを承知しまいと、アガメムノーンはオデュッセウスの献策で一騎当千の勇将で美貌の若武者アキレウスとイーピゲネイアの婚礼を挙げると言う名目で二人を迎えさせたのであった。

 喜び勇んだクリュタイムネーストラが何も知らないアキレウスに婚礼の挨拶に出向いたことで、婚礼の話は嘘ということが判明し母子は幸福の絶頂から不安の底に突き落とされる。

 喜びに胸を膨らませて父の元に向かったイーピゲネイアを待っていたのは、兵団のためにわが身を犠牲にしろという恐ろしい父の言葉だった。

 悲嘆に暮れ並み居る勇者たちに娘の助命を願い出るクリュタイムネーストラーに対し、イーピゲネイアは王女の務めとしてわが身を捨て国のために生贄となることを承諾する。

 半狂乱で身を投げ出して嘆く母と義憤から勇士たちの先頭に立って助命を叫ぶ憧れの男性アキレウスを宥め、気高い王女は婚礼の衣装を身に着けたまま祭壇で命を落とした。

 憎悪を燃やすクリュタイムネーストラーだけでなく、イーピゲネイアを呼び出す口実に使われたアキレウスはあまりに悲惨な王女の最期に憤り、アガメムノーンに対する怒りを深めたという。

 

 この後日談にあたる『タウリケーのイーピゲネイア』では、イーピゲネイアの気高い振る舞いに同情したアルテミスが怒りを和らげ、最後の瞬間彼女を救い出して、タウリケーの自分の神官にすえたとされる。こちらでは母殺しの罪で彷徨う弟オレステースとの再会を果たし、ネメシス達の怒りも和らいで狂気の発作から解放されたオレステースと共に帰国しエーレクトラーとも再会するという後日談が付いている。

 やがて、アポローンによって弟の罪は清められ苦しみも癒え、母の計らいで無理やり農民の妻にされていた妹も弟の親友と結婚して王族に復帰する。

 

 

『ギリシア神話』 高津春繁著  岩波新書 参考

 ウィキペディア参考

 

 

 

『ギリシア神話』1  オレステース

『ギリシア神話』2  アガメムノーン

『ギリシア神話』3  カッサンドラーの悲鳴  クリュタイムネーストラー

『ギリシア神話』4  生贄としての悲惨な最後を迎える イーピゲネイア

 

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