乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

寺山修司生誕80周年 花組芝居が挑んだ実験浄瑠璃劇『毛皮のマリー』菊組 2015年

2020-06-10 | TVで舞台

 寺山修司生誕80周年

 2015年

 花組芝居が挑んだ実験浄瑠璃劇『毛皮のマリー』菊組

 

 

 まぁ、面白やの大明神!

 よ!花組芝居!

 

 思い出したように、ネット配信で公演案内が来るものの、東京公演がほとんどで、真面目な主婦の私は遠征できずで臍を噬む。

 今回、寺山修司の『毛皮のマリー』を浄瑠璃に合わせてリズムよく演じられる舞台を見ることができ、やっほうほい!と喜こびころこび、見入っていた。

 変調に変調を重ねた歌舞伎のパロディ(例えば、『白波五人男』など)や謡曲(例えば『俊寛』など)が盛り込まれ、バレエあり日本舞踊あり、エロあり変態あり。

 大笑いに笑いながら舞台を楽しんでいたが、最後の男の子の表情の表現力で、寺山修司の『毛皮のマリー』という作品をしっかりとしめ、幕を閉じる。

 これだから演劇、というか、花組芝居は興味深い。

 家に居ながらにして、満足のいく時間を過ごすことができた。

 見終わった後、軽快なピアノ曲を何曲か口ずさんでいた。

 

 

 

 

●作:寺山修司
●脚本・演出:加納幸和
●監修:寺山偏陸
●作曲:鶴澤津賀寿 杵屋邦寿

●東京公演
 2015年12月16日(水)~23日(水・祝)

 あうるすぽっと

〈梅組キャスト〉
谷山知宏 丸川敬之 堀越涼 原川浩明 松原綾央
押田健史 大井靖彦 山下禎啓 二瓶拓也
桂憲一 北沢洋 横道毅 磯村智彦 小林大介 
〈菊組キャスト〉
秋葉陽司 美斉津恵友 加納幸和 山下禎啓 北沢洋
押田健史 二瓶拓也 横道毅 松原綾央
桂憲一 原川浩明 大井靖彦 磯村智彦 小林大介


 

 

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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 12 「むさし野は けふハなやきそ浅草や 妻もころへり われもころへり」 七丁表 和泉書院影印業刊

2020-06-10 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語

 

 

 富田高至 編者

 

 

恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 12 七丁表

和泉書院影印業刊 65(第四期)

1998年 初版

1997年 第三

 

七丁表

◯をかし男有りけり、きりしたんのご法度よりて、武蔵野へ

つれて行ほとに、科人なれは、町奉行にからめら

れにけり、女も男も草村の中にをきて、火つけん

とす、女わひて

  むさし野は けふハなやきそ浅草や

  妻もころへり われもころへり

とよみけるを聞て、夫婦なから扶てはなちけり

 

七丁表

◯おかし男有りけり、切支丹のご法度よりて、武蔵野へ

連れて行くほどに、科人なれば、町奉行に絡(から)めら

れにけり、女も男も草村の中にを来て、火付けん

とす、女詫びて

  武蔵野は 今日は な 焼きそ 浅草や

  妻も転げり 我も転げり

と詠みけるを聞て、夫婦ながら、扶て放ちけり

 

 

きりしたん(切支丹)

扶て(たすけて)(扶 フ たすける)

妻(夫)

 詫びて

  武蔵野は 今日は な 焼きそ 浅草や

  妻(夫)も転げり 我(女)も転げり

 と詠みけるを聞て、夫婦ながら、扶て放ちけり

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊     

  むさし野は けふハなやきそ浅草や

  妻もころへり われもころへり

『伊勢物語』岩波古典文学大系9 「竹取物語 伊勢物語 大和物語」より写す

  武藏野は けふは焼きそ若草の

  つまもこもれり 我もこもれり

 

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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 11 「たゝくなよ 程は雲井になる神も 太鼓の皮のうちやふるまて」 六丁裏

2020-06-10 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語

 

 

 富田高至 編者

 

 

恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 11 六丁裏

和泉書院影印業刊 65(第四期)

1998年 初版

1997年 第三

 

六丁裏 

◯をかし男神なりのなりけれハ、友達のみちにて

落ちけれは、よみける

  たゝくなよ 程は雲井になる神も

  太鼓の皮のうちやふるまて

 

六丁裏 

◯おかし男、雷の鳴りければ、友達の道にて

落ちければ、詠みける

  叩くなよ 程は雲井に鳴る神も

  太鼓の皮の うち破るまで

 

なる神

 鳴神

叩くなよ→打ち破る

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊     

  たゝくなよ 程は雲井になる神も

  太鼓の皮のうちやふるまて

『伊勢物語』岩波古典文学大系9 「竹取物語 伊勢物語 大和物語」より写す

  忘るなよ ほどは雲ゐになりぬとも

  空ゆく月の めぐり逢うまで

 

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