寺山修司生誕80周年
2015年
花組芝居が挑んだ実験浄瑠璃劇『毛皮のマリー』菊組
まぁ、面白やの大明神!
よ!花組芝居!
思い出したように、ネット配信で公演案内が来るものの、東京公演がほとんどで、真面目な主婦の私は遠征できずで臍を噬む。
今回、寺山修司の『毛皮のマリー』を浄瑠璃に合わせてリズムよく演じられる舞台を見ることができ、やっほうほい!と喜こびころこび、見入っていた。
変調に変調を重ねた歌舞伎のパロディ(例えば、『白波五人男』など)や謡曲(例えば『俊寛』など)が盛り込まれ、バレエあり日本舞踊あり、エロあり変態あり。
大笑いに笑いながら舞台を楽しんでいたが、最後の男の子の表情の表現力で、寺山修司の『毛皮のマリー』という作品をしっかりとしめ、幕を閉じる。
これだから演劇、というか、花組芝居は興味深い。
家に居ながらにして、満足のいく時間を過ごすことができた。
見終わった後、軽快なピアノ曲を何曲か口ずさんでいた。
●作:寺山修司
●脚本・演出:加納幸和
●監修:寺山偏陸
●作曲:鶴澤津賀寿 杵屋邦寿
●東京公演
2015年12月16日(水)~23日(水・祝)
あうるすぽっと