写真はイラン ウルミエ湖にて
本日はなんとなくウルミエ湖な気分
かねてから見たかった猿之助さん主演の三谷幸喜「エノケソ一代記」を楽しむ。
家族に予告を告げると忙しいのでみられないと言っていたにも関わらず、冒頭から心を掴まれたようで、最後まで楽しんでいた。
三谷幸喜さんと市川猿之助さん
そして演技のうまい役者さんたちばかりが少人数で演じつと、こうなるか!と私をうならせた舞台作品の一つ。
この舞台の役者さんたちの組み合わせは素晴らしい。お互いが気持ちよく舞台づくりに専念されている様に感じた。
話の展開も面白く、猿之助さんがここにも生かされた、歌舞伎とは異質の味を出されていた。
がしかし、所々に色恋歌舞伎を織り交ぜられ、現代劇でも歌舞伎役者の顔をお忘れになられない。
片足を無くした後上手にさられる時には、六法を踏んで姿を隠された。
足に重きを置いた場面であったので、手の方はあまりくどく動かされてなかったので、六法を振るという言葉よりは六法を踏むと言ったほうが的確な表現であった。
初めから最後まで、とにかく楽しめる。
山場ではしっとりとさせ、観客の心をぐっと掴んで引き寄せる。
そして死んだはずのエノケソがむっくり起き上がり、皆でエノケンの歌を歌い踊る。
舞台の文法をきっちりと踏んだ素晴らしい作品であったと感じる。
…というか、三谷幸喜をリアル舞台で見たいヨォ〜〜〜
以下、三谷幸喜「エノケソ一代記」の詳細データーあり ▼
常に新作が待たれる三谷幸喜の2016年の作品。市川猿之助、吉田羊、浅野和之らに加えて、三谷本人も24年ぶりに役者として登場。どんな笑いが巻き起こるのか?
エノケソを演じるのは2006年の三谷作・演出の舞台「PARCO歌舞伎『決闘!高田馬場』」に出演した歌舞伎俳優の市川猿之助。崇拝するがあまり常軌を逸してまでエノケンの苦悩を分かち合おうとする、一途な“偽者”を演じている。
また、三谷作品の舞台の出演は2014年に再演された「国民の映画」以来となる吉田羊、2011年上演の「ベッジ・パードン」でひとり11役を演じ切るなど、三谷作品へ多数出演している浅野和之ら豪華キャストが集結。
さらに、三谷自身が24年ぶりに俳優として出演。「あえて筋トレはしないでいます。こんなにちゃんと稽古をして、セリフを覚えてやったのは、実は生まれて初めて。勉強になります。」と三谷は語る。
常に新作が待たれる三谷幸喜の2016年の作品。市川猿之助、吉田羊、浅野和之らに加えて、三谷本人も24年ぶりに役者として登場。どんな笑いが巻き起こるのか?
昭和の喜劇王エノケンこと榎本健一になりすまし、全国巡業した喜劇役者エノケ“ソ”とその一座の物語。舞台となる昭和30年代はテレビが家庭に普及しておらず、エノケンの偽者が各地で出没した。このエノケソもそのひとりという設定。
【ストーリー】
喜劇王エノケンこと榎本健一に心酔する田所(市川猿之助)は、いつしかエノケソを名乗るように。彼は、妻でエノケンの妻の名と同じ読みである希代子(吉田羊)、座付作家で顧問弁護士を自称する 菊田一夫ならぬ蟇(ひき)田一夫(浅野和之)、従順な座員の熊吉(春海四方)による「エノケソ一座」を率いて全国を巡業していた。
のぼりやビラには確かに「ソ」と書かれているのだが気付く者はめったにいない。
仮に見破られて騒動が起きそうになれば、希代子と蟇田が舌先三寸で仕事の依頼人を言いくるめるか、開き直って次の仕事先へ逃げ去る、そんな日々を送っていた。奔放に各地を行脚するエノケソ。
だが、福岡のクラブに出演した際、偶然近くを通りかかった本家エノケンのライバル、古川ロッパ(三谷幸喜)が陣中見舞いに訪ねてきたと聞き、一座に緊張が走る。同じころ、本物のエノケンも大きな試練に見舞われ、それがやがてエノケソの人生を左右することになる。
収録日・収録場所
2016年12月14日/東京 世田谷パブリックシアター
出演
市川猿之助
吉田羊
浅野和之
山中崇
水上京香
春海四方
スタッフ
作・演出・出演
三谷幸喜
データーは全てwowow公式HPより
写真は全て、イラン ウルミエ湖近くで撮ったものです。
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