乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

94;『新輯内田百﨤全集 第十六巻』(福武書店) (「鬼苑漫筆前書 第一章 丁子茄子」が載っている巻)

2013-12-08 | 読書全般(古典など以外の一般書)



  94; 『新輯内田百﨤全集 第十六巻』(福武書店)

 丁子茄子( 丁子茄子 『鬼苑漫筆』 第一章 内田百﨤 )を読みいたく感心したので、今年になって内田百﨤全集善3巻の中から16巻を読み、ただいま半分よりは多く読み終えました。
 新輯内田百﨤全集のなかから第十六巻を取り上げたのは至って単純な理由。

 目次の中で赤字に直した「鬼苑漫筆前書 第一章 丁子茄子」が乗っていた為。
 これはしめたと、第十六巻を選び読んだという訳です。

 百﨤先生のエッセイは二冊併読で長い時間がかかり、たいへん面白うございました。
 しかし、ここでひとまず一区切り死闘ございます。
 百﨤先生を読みますと、全く違うジャンルでございますのに、木木高太郎を全集六巻全巻を再読致したくなるのはなぜかしらん?
 そして、他に読むべき本がいっぱいあります。今ざっと頭に浮かんだだけでも、絵巻物数作品と犬百人一首等の陰影版と、奈良絵本の「ものぐさ太郎」岩波古典文学全集の東海道中膝栗毛と源氏物語のごく一部を読みたいといった欲求が大きくっふくらんで来ています。内田百﨤の本は今回はここでとりあえずページを閉じる事にいたしまする。

 

 ▼赤字部分を読みました^^でございまする。
第16巻 1988.2.15
以下、データーベースより、引用 ▼
禁客寺‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥11
禁客寺‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥13
門の柳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥27
けふの瀬‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥41
爆撃調査団‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥60
出資‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥67
病歴‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥72
流れ矢‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥78
雷九州日記‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥80
花袋忌の雨‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥87
第百号‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥94
すきま風‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥97
いささ村竹‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 105
十年の身辺‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 107
いささ村竹‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 110
吉右衛門‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 114
勝チ負ケハ兵家ノ常勢ナリ‥‥‥‥‥ 117
八ツ橋‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 121
横須賀の暗闇の宴‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 124
帝国読本巻ノ一‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 127
お池の亀と緋鯉‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 130
出て来い池の鯉‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 131
消えた旋律‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 135
虫のこゑごゑ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 139
岡山のなが袖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 143
水中花‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 144
古写真の十三人‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 146
高知鳴門旅日記‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 152
双厄覚え書‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 156
不連続線‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 161
彼ハ猫デアル‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 166
御慶五年‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 175
黒い緋鯉‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 180
宝の入船‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 200
墓木拱ならず‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 216
鬼苑漫筆‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 243
鬼苑漫筆前書鬼苑漫筆前書‥  第一章 丁子茄子‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 245
昼狐‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 246
およばれ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 248
雨のホーム‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 250
正門から‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 253
降臨用梯子段‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 255
北山時雨‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 257
ちやうじなす‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 259
段段御馳走様‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 261
第二章 うまや橋‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 264
路地のどぶ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 264
両造‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 266
お前さん‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 269
愛読者‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 270
第三章 第三債務者‥‥‥‥‥‥‥‥ 273
第三債務者‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 273
襖越し‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 275
金一封‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 277
河岸の魚‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 280
第四章 焼け棒杙‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 282
教授室の午飯‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 282
焼け棒杙‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 284
第五章 山葉オルガン‥‥‥‥‥‥‥ 287
第五回内国勧業博覧会‥‥‥‥‥‥ 287
天地無用‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 289
葦屋の涙‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 291
第六章 六高土手‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 294
六高土手‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 294
井戸側‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 296
宝珠の玉‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 298
牛窓の五円金貨‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 300
豹に喰はれる‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 302
第七章 煙塵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 305
白い炎‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 305
煙塵‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 307

第八章 断章七篇‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 310
連載に就いて‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 310
創立記念祭‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 312
余波の蒲焼‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 314
漱石先生と器楽‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 316
提琴競争曲‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 319
竹に雀‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 321
聴診器‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 323
第九章 断章六篇‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 326
災害弁士‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 326
二時だよ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 328
休載‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 330
偽物の新橋駅‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 332
黒リボン‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 335
大朝顔‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 337
第十章 九州のゆかり‥‥‥‥‥‥‥ 340
立春の御慶‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 341
門司港の夜風‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 342
博多の柳‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 345
桜島‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 347
赤女ケ池の松浜軒‥‥‥‥‥‥‥‥ 349
八代の黒田節‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 351
豊後竹田の砂ほこり‥‥‥‥‥‥‥ 353
九州大水害‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 355
長崎のどぶ泥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 357
「春雨」の宵の秋雨‥‥‥‥‥‥‥ 360
九州への道筋‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 362
小倉から宮崎へ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 364
第十一章 又寝‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 367
又寝‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 367
座辺の片づけ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 369
倹約論‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 371
三更の晩食‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 373
真夜中の蒲焼‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 376
一未明の書見‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 378
お前ではなし‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 380
第十二章 お話し中‥‥‥‥‥‥‥‥ 383
かんぶつ箱‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 383
お話し中‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 385
酒くさい‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 388
無線電話‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 391
物騒な音波‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 393
第十三章 目‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 396
他人の目で見る‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 396
目の届く範囲‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 398
第十四章 歯‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 401
頼朝公の御像‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 401
髭の帰省‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 402
ビルの歯科医‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 405
口腔外科‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 408
食卓鋏‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 410
第十五章 御閑所‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 413
裏へ行く‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 413
階下の少年‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 415
御閑所‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 417
*解題(平山三郎)‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 422







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93; 『第一阿房列車』 内田百﨤 新潮文庫 2003年

2013-12-08 | 読書全般(古典など以外の一般書)
 (写真はわたくしの好きな アーブギーネ博物館(ガラス陶磁器博物館)  イラン テヘラン)



        93;『第一阿房列車』内田百﨤




 丁子茄子( 丁子茄子 『鬼苑漫筆』 第一章 内田百間 )を読みいたく感心したので、今年になって内田百聞を読み始めた。
 この偏屈を四方に選んだような百聞先生。
 好き放題のわがままを思うがままに言葉に記しているように感じられる部分が多い。だが、そうではない。百県先生は百県先生にこことが先生で、周りに気を使っておらレルシーンに欲で食わす。
 自分のお優しさを、好き放題の言葉でかき消して、自分を押し通そうとする姿勢を崩しはしないのよ、多分、このわたくしは…みたいな自分の中の核として大切な部分を歩調や誇張で守り抜こうとする、人として、そして男性シンセとしてのデリケートな部分が女性のわたくしから見ていると、たいへん好ましく感じる。
 写させんせいのような方がいらっしゃったなら、こちらとしても多分酒の席を設けたく無いが、聴講するのは愉快だろうと思う。
 おそらくご自分のお考えがあり、聴講生から質問を受けただけで鼻息荒く顔を真っ赤にして反論されたように受け取ってちぐはぐに激怒してしまわれるような、先日亡くなられたA・S先生のような教授を思い浮かべてしまう。ですが、わたくし、こういった研究者や小説家が嫌いなのかといえば、さにあらず。たいへん好きな先生のお一人であった事をを思い出す。
 
 内田百﨤著作品は文庫『第一阿房列車』と『内田百﨤全集 第十六巻』(福武書店)とを同時に併読していたので、頭がこんがらがっていく。
 ただ、どちらを開けても、どのページにも百﨤節は健在で、この百﨤節は有る意味義太夫よりもインパクトがあり、清元よりも肩すかしを食わされる。
 これを考えると、漱石にまでお金を借りる天才偏屈人の百聞はおおむね幸せな方だなと感じた。


     内田百﨤、あっぱれじゃ!!!

  



 新潮文庫 データーベースより引用させて頂きました ▼
この書を携え、用がなくても旅に出よ!

「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行ってと思う」。借金までして一等車に乗った百けん先生、世間的な用事のない行程を「阿房列車」と名付け、弟子の「ヒマラヤ山系」を共づれとして旅に出た。珍道中のなかにも、戦後日本復興の動きと地方の良俗が描き出され、先生と「ヒマラヤ山系」の軽妙洒脱な会話が彩りを添える。読書界の話題をさらった名著を新字新かな遣いで復刊。

発行形態 新潮文庫
判型 新潮文庫
ISBN 978-4-10-135633-4
C-CODE 0195
整理番号 う-12-3
ジャンル 内田百﨤/(ウチダ・ヒャッケン)

(1889-1971)本名・内田栄造。別号・百鬼園。岡山市に酒造家の一人息子として生れる。旧制六高を経て、東京大学独文科に入学。漱石門下の一員となり芥川龍之介、鈴木三重吉、小宮豊隆、森田草平らと親交を結ぶ。東大卒業後は陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学のドイツ語教授を歴任。1934(昭和9)年、法大を辞職して文筆家の生活に入った。初期の小説には『冥途』『旅順入城式』などの秀作があり、『百鬼園随筆』で独自の文学的世界を確立。俳諧的な風刺とユーモアの中に、人生の深遠をのぞかせる独特の作風を持つ。著作に『続百鬼園随筆』『百鬼園俳句帖』『御馳走帖』『ノラや』、小説『実説艸平記』『阿房列車』等がある。文学
エッセイ

発売日 : 2003/05/01
内田百﨤/著
ウチダ・ヒャッケン

(1889-1971)本名・内田栄造。別号・百鬼園。岡山市に酒造家の一人息子として生れる。旧制六高を経て、東京大学独文科に入学。漱石門下の一員となり芥川龍之介、鈴木三重吉、小宮豊隆、森田草平らと親交を結ぶ。東大卒業後は陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学のドイツ語教授を歴任。1934(昭和9)年、法大を辞職して文筆家の生活に入った。初期の小説には『冥途』『旅順入城式』などの秀作があり、『百鬼園随筆』で独自の文学的世界を確立。俳諧的な風刺とユーモアの中に、人生の深遠をのぞかせる独特の作風を持つ。著作に『続百鬼園随筆』『百鬼園俳句帖』『御馳走帖』『ノラや』、小説『実説艸平記』『阿房列車』等がある。





  

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大和文華館のモミジとサザンカはただいま見頃です。2013年12月7日  (奈良 学園前)

2013-12-08 | お出かけ



    大和文華館のモミジとサザンカはただいま見頃です。






  
  モミジ

  
  モミジ

  
  サザンカ


  とてもきれいで鮮やかに色づいてございました。





            大和文華館
            奈良県奈良市学園南1-11-6
            2013年12月7日




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