乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

願はくは 花の下にて 春死なむ その如月の 望月のころ   西行法師

2012-04-18 | 和歌、短歌


  

 吉野を歩く。

 今回は生憎西行庵断念。

 だが、吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)に、西行法師の座像あり。

 西行法師は出家後、心のおもむくまま諸所に草庵をいとなむ。

 しばしば諸国をめぐり漂泊の旅に出て、多くの和歌を残した。



   願はくは 花の下にて 春死なむ その如月の 望月のころ

   我が庵は 三輪の山もと 恋しくは とぶらひきませ 杉たてる門

   花に染む心のいかで残りけん 捨て果ててきと思ふわが身に
   
   ピンボケ写真で,ごめんなさい。

          4月 吉野水分神社
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57: 『絵本江戸風俗往来』菊池貴一郎著 鈴木棠三(とうぞう)編 東洋文庫50

2012-04-18 | 古典全般(奈良〜江戸時代)



    57: 『絵本江戸風俗往来』


 


 東洋文庫  50
 平凡社東洋文庫

『江戸府内絵本江戸風俗往来』
 袋綴活字 (二段組・石版刷  二冊本)

 菊池貴一郎著

 鈴木棠三とうぞう
 静岡県生まれ。國學院大學国文科卒業。國學院大學講師などを務め、近世の文芸を中心として多くの著書・編纂を残した。
俗語 語源散歩 東京堂 1961
ことわざ歌留多 東京堂 1961
しゃれ 東京堂 1961 「日本語のしゃれ」講談社学術文庫
ことわざ処世術 東京堂 1962
なぞの研究 東京堂 1963 のち講談社学術文庫 
対馬の神道 三一書房 1972
安楽庵策伝ノート 東京堂出版 1973
今昔いろはカルタ 世渡りの知恵・ことわざ 錦正社 1973
近世紀行文芸ノート 東京堂出版 1974
ことば遊び 1975 (中公新書) のち講談社学術文庫 
日本年中行事辞典 角川書店 1977.12 (角川小辞典)
私家版金具屋年代記 1978.6
日本俗信辞典 動・植物編 角川書店 1982.11
狂歌鑑賞辞典 角川書店 1984.8 (角川小辞典)
日本のなぞなぞ 万葉から江戸時代まで 1986.10 (岩波ジュニア新書)
醒睡笑研究ノート 笠間書院 1986.12 (笠間叢書)
説話民謡考 三一書房 1987.12
鎌倉への道 三一書房 1988.6
俳諧の系譜 その笑い 1989.5 (中公新書)
語源散策・相合い傘 創拓社 1990.7
藤岡屋ばなし 江戸巷談 正続 三一書房 1991-92 のちちくま学芸文庫 
中世の笑い 秋山書店 1991.12
日常語語源辞典 東京堂出版 1992.6
言葉と名前 秋山書店 1992.12


 1965年 1刷
 1985年 20刷

 


 往来物が詠みたくて、先週末に図書館でお借りした 東洋文庫『絵本江戸風俗往来』を読了。

 往来物とは寺子屋の教科書にも使用されたという。

 昨年わたくしが通った講座では、往来物の一部を 何度か取り上げられていた。


 本書解説によれば、『絵本江戸風俗往来』は江戸の生き残りと言われる 菊池貴一氏が、雑誌『風俗画報』(東洋堂)から,発行された。

 菊池貴一氏は 四代広重を称した人。


 本書は江戸の細かな風習・雑事や人びとの暮らしぶりが詳しく描かれており、わたしにとっては興味深い。

 季節の行事のいわれや行いの方法など手にとるようにわかる。

 広義での伝統芸能者や勧進や行商人や浮世絵など、私の好きな内容が多く含まれているのはありがたい。

 芝居にうつつを抜かす江戸庶民には恐れ入る。


 東洋文庫『絵本江戸風俗往来』は面白いので,お勧めいたします。

 
 
 


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