曽根崎心中、河庄、盲長屋梅加賀鳶~加賀鳶、雨の五郎、源平布引滝~義賢最期・実盛物語
『曽根崎心中』
出演:坂田藤十郎 中村翫雀 坂東竹三郎 松本錦吾 中村亀鶴 中村橋之助 片岡我當
2009年(全2話)
100分
カラー
上方歌舞伎を継承しながらいつまでも若々しく歌舞伎界を牽引する坂田藤十郎を特集! 坂田藤十郎、上演1300回を超える珠玉の芸。 純粋で愛らしい女と一本気な男の悲しい恋物語。本作は元禄時代に大坂で起きた遊女と客の心中事件を題材に近松門左衛門が書いた人形浄瑠璃だが、昭和28年、宇野信夫の脚色演出、二世鴈治郎、扇雀(現・藤十郎)の親子共演で復活上演されて大ヒットした。とりわけ扇雀(現・藤十郎)の遊女お初が大評判となり日本中に扇雀ブームを巻き起こした。以来お初を演じ続けてきた藤十郎は上演回数1300回を超え、円熟の芸を披露している。藤十郎のお初に、翫雀の徳兵衛、橋之助の九平次、我當の久右衛門ほか、役者が揃った舞台だ。 (2009年/平成21年4月・歌舞伎座)
『心中天網島~河庄』
出演:坂田藤十郎 中村時蔵 中村亀鶴 中村寿治郎 中村萬太郎 市川段四郎 中村東蔵
2009年(全2話)
99分
カラー
上方歌舞伎を継承しながらいつまでも若々しく歌舞伎界を牽引する坂田藤十郎を特集! 柔らかな動きや自然な写実性を重視する“上方和事”の代表作。近松門左衛門の「心中天網島」を近松半二が改作し歌舞伎に移した作品。祖父、父と二代の鴈治郎から受け継いだ家の芸を藤十郎がこってりと濃厚な味わいで演じている。藤十郎の治兵衛、段四郎の孫右衛門、時蔵の小春、東蔵の河内屋お庄。 大坂天満の紙屋治兵衛は、妻子がありながら遊女の紀の国屋小春に入れ上げ心中の約束までしていた。ある晩、小春逢いたさに北新地の茶屋河庄へやって来た治兵衛が、門口で中の様子を窺っていると、客の侍に小春が治兵衛への愛想尽かしを言っている。逆上した治兵衛は刃傷に及ぼうとするが…。 (2009年/平成21年10月・歌舞伎座)
『盲長屋梅加賀鳶~加賀鳶』
出演:片岡仁左衛門 市川團十郎 中村福助 坂東三津五郎 中村錦之助 片岡進之介 市川男女蔵 坂東巳之助 澤村宗之助 坂東薪車 中村亀鶴
2010年
93分
カラー
【出演】片岡市蔵 市川門之助 市川右之助 坂東秀調 市村家橘 大谷友右衛門 市川左團次 片岡仁左衛門 火事と喧嘩に命を賭ける加賀鳶、極悪非道ながらどこか憎めない按摩道玄。江戸の市井に生きる人間の息遣いを描いた河竹黙阿弥の名作。 加賀藩の大名火消と旗本配下の定火消との間で喧嘩が起こり、本郷の町木戸に鳶頭松蔵をはじめ加賀鳶が勢揃いする。血気盛んな若い鳶を押し止めたのは頭分の梅吉。一方、本郷菊坂の長屋に暮らす按摩の道玄は、人殺しもいとわない悪党。悪事を思いつき、相棒の女按摩のお兼と連れだって質店へ強請りに出掛けるが、店に来た松蔵に止められて…。團十郎の梅吉と道玄(二役)、福助のお兼、三津五郎・錦之助らの加賀鳶、仁左衛門の松蔵で。 (2010年/平成22年10月・新橋演舞場)
『雨の五郎』
出演:中村獅童
2005年
南座
20分
カラー
仇討ち物語の主人公として有名な曽我五郎を取り上げた長唄の舞踊。 春雨の降る夜、蛇の目の傘をさした曽我五郎が、大磯の遊女化粧坂の少将からの恋文を手にして、廓へ向かっている。五郎と少将は深い仲。五郎は父の仇討ちを心に秘めているが…。 曽我五郎は荒若衆の血気盛んな様子と、廓通いの色気と華やかさを持ち合わせた人物。艶やかなクドキ、豪快な立ち廻りなど見どころに溢れた人気舞踊をご覧頂く。 (2005年/平成17年6月・京都南座)
『源平布引滝~義賢最期』
出演:片岡愛之助 市川笑三郎 坂東新悟 坂東薪車 松本錦吾 市川春猿 中村獅童
2011年(全2話)
87分
カラー
大河ドラマ「平清盛」で注目があつまる平安末期、源平争乱の時代。江戸時代の娯楽であった歌舞伎には平家物語の世界を扱った名作が数多くあり、今日まで絶えず観客を魅了し続けている。4月の衛星劇場では源平争乱に纏わる3作品をご紹介。 愛之助が魅せる凄愴な迫力の立廻りが見どころの義太夫狂言。 平家全盛の世。源義朝が討たれたのち、義朝の弟義賢は平家に恭順する態度を見せながら、源氏再興の機を窺っていた。ある日義賢のもとへ百姓九郎助が娘の小万と孫の太郎吉を連れて訪れる。そんな中、義賢の志が平家方に露見し、平家の軍勢が館を取り囲む。義賢は源氏の白旗と懐妊中の妻葵御前を九郎助たちに託し壮絶な最期を遂げる…。愛之助の義賢、笑三郎の小万、春猿の葵御前、獅童の行綱という清新な配役で。 (2011年/平成23年10月・新橋演舞場)
『源平布引滝~実盛物語』
出演:片岡仁左衛門 中村魁春 坂東彌十郎 片岡千之助 澤村宗之助 市川猿弥 片岡亀蔵 市村家橘 片岡秀太郎
2007年
84分
カラー
大河ドラマ「平清盛」で注目があつまる平安末期、源平争乱の時代。江戸時代の娯楽であった歌舞伎には平家物語の世界を扱った名作が数多くあり、今日まで絶えず観客を魅了し続けている。4月の衛星劇場では源平争乱に纏わる3作品をご紹介。 平家に従いながら源氏に心を寄せる斎藤実盛が主人公。 木曽義賢の妻葵御前を預かった九郎助の家。平家方の斎藤実盛と瀬尾十郎が葵御前の産む子(後の木曽義仲)の検分にやってくる。困った九郎助夫婦は、孫の太郎吉が湖で拾った女の片腕を、葵御前の産み落とした赤子だと言って差し出す。すると、この腕に見覚えのある実盛が事情を語り始め…。仁左衛門の実盛、魁春の葵御前、彌十郎の瀬尾、千之助の太郎吉、秀太郎の小万で。 (2007年/平成19年4月・歌舞伎座)
今週見た中で、藤十郎さんの『心中天網島~河庄』、仁左衛門さんの『源平布引滝~実盛物語』は満足した。
『源平布引滝~義賢最期』『源平布引滝~実盛物語』と続けてみると、満足は大きい。
『源平布引滝~義賢最期』のラスト30分の愛之助さんは格好良すぎて、4回続けて見た。
今週の芝居の中にはクレヨンしんちゃんのような口調で会場をわかせておられた役者さんがいらっしゃったかも知れない…ですか?