2011年度 45
『歌舞伎十八番集 』から 「助六」
『歌舞伎十八番集 』から 「助六」
日本古典文学大系 98
P、59~139
岩波書店
昭和40年 (P,502)
『歌舞伎十八番集 』「勧進帳」は三度も読んでいるのに、「助六」は 初めて読んだよ。
今回は、
【助六;仁左衛門、白玉;芝雀、白酒売新兵衛;藤十郎、おせん:竹三郎、くわんぺら門兵衛;松緑
揚巻と髭の意休はここでかなりの遊びを入れて、芝翫と幸四郎】で、楽しんでみた。
本で読むのなら、思いのまま。役者は随時自由自在。
ふぐの横飛め= 太ってみにくい様
ふぐもあり鰐口もある鮫ヶ橋(川柳) 64
墨染桜、西行桜=「深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染に咲け」 65
謡曲「墨染桜」
常磐津「関の扉」
謡曲「西行桜」
昔駿州三保の浦に、白龍という漁夫、天人と夫婦になり…… 70
謡曲「羽衣」
梅 82
色よりも 香こそあはれと おもほゆれ たが袖ふれし 宿の梅ぞも
(古今 春 上)
梅の花誰が袖ふれしにほひぞと 春や昔の月にとはばや
(新古今和歌集 春上 源通具)
「うぬが鷲なら、おらぁ熊鷹だぁ」 100
謡曲「熊坂」
「曽我殿原が難儀となつたる友切丸」130
「かく見あらわされしうえは何をか包まん。……」 130
「見あらわし」=時代物の幕切れ直前に多く置かれる、本性をあらわすと言うパターンで、
詰め寄り、名のり、見得の順で行われ、衣装画変わるのが定型。
ここでは世話的場から時代物に変わる。
最後までおつきあい下さいまして、ありがとうございました。
今回も記録のみにて失礼いたします。