乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

達磨寺1号墳・2号墳・3号墳 そして古墳の中へ   奈良・王寺町 達磨寺 写真6枚

2009年10月21日 | 民俗考・伝承・講演



    達磨寺の 達磨寺1号墳・2号墳・3号墳


 先日から姥捨て伝説に少々興味を持ったわたしは、今回 飢人伝説に興味の方向を変えてみた。

 奈良の王寺町には達磨寺がある。

 私は早速ミニバイクに乗って、達磨寺へと向った。

 この達磨寺には聖徳太子が片岡山で飢えていた異人に衣食を施したという片岡山飢人伝説が伝えられている。



 以前 ある方から達磨寺には一人でも安心して入り込める古墳があるという事を聞いていたので、飢人伝説もさることながら、私の心は大はしゃぎである。

 


 達磨寺1号墳・2号墳・3号墳という具合に3基の古墳(6世紀頃の築造)は難なく見つける事ができる。

 小さな古墳だが、きりりと引き締まった感じのするのが魅力。

 ただし写真の古墳が1号墳か或は2号墳かはわからない。

 おそらく1号墳ではないかと直感的に考えてはいるが、実のところはわたしにはわからない。



 写真の古墳の中に入ると、中は真っ暗。

 足場もよく、水はたまってない。

 


 真っ暗な中フラッシュもつけずに無作為に見にカメラのシャッターを押す。

 思った通り真っ黒の写真。

 仕方がないので画像に手を加え、内部の様子が分かるようにした。

 画像は荒いが美しい。

 古墳の内部は、死後の母の体内なるか・・・。
 
 


 おそらく2号墳かとは思うが、、古墳の入り口が小さく金網を張られた埋まったままのものもあった。

 こちらも全体的にこんもりと盛り上がっている。





 現在3号墳の上には 達磨寺の本堂がそびえたつ。

 3基の古墳の中では最も大きなものだ。
 


 写真では問答石の背後に見られるブロックの上にたてられたものが本堂である。

 ブロックの下には3号墳が埋まっていると考えられる。



 わたしには古墳の知識が全くないので、何をどのように見れば良いのかがわからない。

 寺や伝説や俗習や景色やハイキングなどの遊びに加えて、ぼちぼちと遊んでいきたいと思っている。



 ▼  王寺町ハイキング参考ページ

 http://www.town.oji.nara.jp/seeing/seeing.htm


コメント (2)
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135; 『蕨野行』 村田喜代子 著  文藝春愁

2009年10月21日 | 読書全般(古典など以外の一般書)
(写真は奈良・平群の『勝生寺』磨崖石仏群(写真11枚)http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/fd36a7d96938a9ab958fff77f43b6c16より。)




記録だけ  


2009年度 136冊目  



  書物『蕨野行』 

 

 村田喜代子 著

 文藝春愁

 平成6年4月20日 第1刷 

 P.221 1600円+税




 先日感動を覚えた映画『蕨野行』http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/9489510b44616ebd9a2bc007c9359a5d

 原作はどういったものか、どのように映画の演出が工夫されているのか知りたくて、文藝春愁の『蕨野行』を読む。

 美しい。

 言葉が美しい。

 まぶたに描かれる情景が美しい。

 その裏腹に過酷な暮らしぶりが凝縮されている。



 原作に忠実に映画『蕨野行』は演出されていた。

 途中までは台詞の区別が表記されてない戯曲のように思われたが、映画と本を見比べ同時進行はしてないので定かではない。

 果たしてどうなのだろうか・・・。

 繰り返しの部分は多少省かれている。



 ただ一点、原作と映画大きく異なる部分があった。

 原作の最終では、

    【さて、ヌイ野原に入りぬるか、とおれはつぶやいた。そしてあの女子の父を飲もうと渇くように思うた。

      ・・・・・・。】

とあるように『転生輪廻』を強調。

 映画では最後の場面で死に絶えた蕨たちが明るく幸せそうに雪合戦をする場面に置き換えられていた。

 わたしは、この部分においては原作の方が好きだと感じた。

 


コメント
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土舞台顕彰記念 篝能『井筒』 舞囃子『田村』 狂言『太刀奪』 雅楽  奈良・桜井市民会館

2009年10月21日 | 能楽・狂言




    土舞台顕彰記念 篝能『井筒』



 10月17日。

 奈良の桜井市民会館で行われた土舞台顕彰記念 篝能を楽しむ。

 今年は雅楽から始まるというはじめての試みにほくそ笑んだ。

 雅楽の音色は美しい。

 調べの一部を覚えてしまい、口ずさんでしまう。



 舞囃子は『田村』

 これは迫力があった。

 最近は舞囃子も踊り手によっては結構好きな気がする。

 今回の『田村』は好きだった!と勝手気ままに記録しているが、いただいたパンフレットを再度確かめると、恐れ多くも金春金そ三氏であった。

 知らぬ者の強みである。(汗)



 狂言は『太刀奪』

 何度か楽しんでいるが、今回も楽しかった。



 待ってましたの能『井筒』

 以前楽しんだ好きな曲のひとつだったので、場所選びにも気合いが入る。

 ◯◯と◯◯が舞台にあるので、◯◯に座る事にした。

 わたしの座った場所は◯◯の関係でよく見る事ができる。


 
 『井筒』の説明や感想は以前にもこのブログで記録した

                    http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/d09ac6e35d0e900df87f1449db39f73c
                     2006年9月 奈良公園にて芝能『井筒』を楽しんだ際の記録

ので、今回は前回との違いに絞って記録しておきたい。

 ただ、以前の記憶は曖昧。



 すすきに手をかける強弱の違いだけははっきりと目に浮かぶような感じがする。

 以前聞いた『井筒』の感想
http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/d09ac6e35d0e900df87f1449db39f73cでは

    【そして有常の娘の霊の情念がクライマックスに達した時に、彼女はすすきの束を一気に折り、井戸を覗く仕草をする・・・】
 
と記録しており、素晴らしいものだった。



 今回の『井筒』も気品を感じた。

 今回はやさしくいとおしく切なく苦しい感情がより伝わってきた。

 これは能楽を観る回数が増えたから という、わたしの問題かもしれない。



 女の内面を美しく描き出しておられたように感じる。

 井筒を覗く面、すすきを払う手。

 特にすすきの触り方が以前に観た者よりもやさしく、女の激しい感情と言うよりも切なく感じた。



【そして有常の娘の霊の情念がクライマックスに達した時に、彼女はすすきの束を一気に折り、井戸を覗く仕草をする・・・】といった情熱的なのも良い。

 しかしこういったとくとくとくみ上げてくるような静かなジェラシーも共感を覚える。

『井筒』は同じ金春流であっても演じ手によって捉え方や演じ方が違う事が伺える。



 業平様は大坂の女のもととな・・・。いとかなし。

 業平様の冠?をかぶり、業平様の薄衣宇を観にまとって舞う女の性。

「業平様、なりひらさまぁあ~。」
の心内と、歌舞伎『十六夜清心』の
「清心様、せいしんさまぁあ~。」
の言葉のイメージが重複する。


 
 こんなにもてる在原業平様とは一体どんなよさげな男だったのであろう。

 芸能界なら誰か?

 醤油顔か?

 草食系男子か?

 歌舞伎役者から俳優からタレントからいろいろ探って当てはめ楽しんでいたが、結論として見つからなかった。

 業平様は業平様なのである。

 土舞台顕彰記念 篝能の余韻を楽しみ、業平様のあれこれを妄想し、しばし『伊勢物語』を手にして楽しんだ事は申すまでもない。



     奈良県桜井市 桜井市民会館

     2009年10月17日

     開場 17:00~  開演 18:00~

     協賛金 1000円


 最後になりましたが、これを読んで下さいましたみなさまに感謝申し上げます。

 わたしは能楽鑑賞の初心者です。

 間違いやお気づきの点がございますようでしたら、お教えいただければ幸いです。

 また失礼がございますればご指摘いただきますよう、お願い申し上げます。

コメント (2)
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