(写真は奈良・平群の『勝生寺』磨崖石仏群(写真11枚)http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/fd36a7d96938a9ab958fff77f43b6c16より。)
記録だけ
2009年度 136冊目
書物『蕨野行』
村田喜代子 著
文藝春愁
平成6年4月20日 第1刷
P.221 1600円+税
先日感動を覚えた映画『蕨野行』http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/9489510b44616ebd9a2bc007c9359a5d
原作はどういったものか、どのように映画の演出が工夫されているのか知りたくて、文藝春愁の『蕨野行』を読む。
美しい。
言葉が美しい。
まぶたに描かれる情景が美しい。
その裏腹に過酷な暮らしぶりが凝縮されている。
原作に忠実に映画『蕨野行』は演出されていた。
途中までは台詞の区別が表記されてない戯曲のように思われたが、映画と本を見比べ同時進行はしてないので定かではない。
果たしてどうなのだろうか・・・。
繰り返しの部分は多少省かれている。
ただ一点、原作と映画大きく異なる部分があった。
原作の最終では、
【さて、ヌイ野原に入りぬるか、とおれはつぶやいた。そしてあの女子の父を飲もうと渇くように思うた。
・・・・・・。】
とあるように『転生輪廻』を強調。
映画では最後の場面で死に絶えた蕨たちが明るく幸せそうに雪合戦をする場面に置き換えられていた。
わたしは、この部分においては原作の方が好きだと感じた。
記録だけ
2009年度 136冊目
書物『蕨野行』
村田喜代子 著
文藝春愁
平成6年4月20日 第1刷
P.221 1600円+税
先日感動を覚えた映画『蕨野行』http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/9489510b44616ebd9a2bc007c9359a5d
原作はどういったものか、どのように映画の演出が工夫されているのか知りたくて、文藝春愁の『蕨野行』を読む。
美しい。
言葉が美しい。
まぶたに描かれる情景が美しい。
その裏腹に過酷な暮らしぶりが凝縮されている。
原作に忠実に映画『蕨野行』は演出されていた。
途中までは台詞の区別が表記されてない戯曲のように思われたが、映画と本を見比べ同時進行はしてないので定かではない。
果たしてどうなのだろうか・・・。
繰り返しの部分は多少省かれている。
ただ一点、原作と映画大きく異なる部分があった。
原作の最終では、
【さて、ヌイ野原に入りぬるか、とおれはつぶやいた。そしてあの女子の父を飲もうと渇くように思うた。
・・・・・・。】
とあるように『転生輪廻』を強調。
映画では最後の場面で死に絶えた蕨たちが明るく幸せそうに雪合戦をする場面に置き換えられていた。
わたしは、この部分においては原作の方が好きだと感じた。
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