乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

映画『女系家族』 原作 山崎豊子  中村鴈治郎(出演映画記録あり) 浪花千栄子 他

2009-10-30 | 映画



    『女 系 家 族』 



 ★★★★★ ★★★★☆

 1963年 日本 大映映画


監督 三隅研次

原作 山崎豊子


キャスト

中村鴈治郎

若尾文子

高田美和

鳳八千代

京マチ子

田宮二郎

浪花千栄子

北林谷栄

 中村鴈治郎と浪花千栄子がぐいぐいとみんなを引っ張り、迫力のある秀作。

 私の好気な映画だった。

 今日は記録のみにて失礼致します。



  二代目 中村鴈治郎 出演映画

1941.02.09 芸道一代男  特作プロ  ... 中村鴈治郎
1956.11.28 新平家物語 静と義経  大映京都  ... 麻鳥
1957.03.06 大阪物語  大映京都  ... 仁兵衛(近江屋の主人)
1957.04.30 源氏物語 浮舟  大映京都  ... 帝
1957.07.13 「元禄忠臣蔵 大石最後の一日」より 琴の爪  東宝  ... 堀内伝右衛門(細川家家来)
1957.09.17 どん底  東宝  ... 六兵衛(大家)
1957.11.15 女殺し油地獄  東宝  ... 父 徳兵衛
1958.01.09 月姫系図  大映京都  ... 水町三郎太
1958.02.12 江戸っ子祭  大映京都
1958.03.25 ふり袖纏  大映京都  ... 荻江露友
1958.04.01 忠臣蔵  大映京都  ... 垣見五郎兵衛
1958.05.25 大阪の女  大映東京
1958.06.15 暖簾  宝塚映画  ... 浪花屋利兵衛
1958.08.19 炎上  大映京都  ... 田山道詮老師
1958.09.02 鰯雲  東宝  ... 本家の当主・和助
1958.10.01 日蓮と蒙古大襲来  大映京都  ... 道善(日蓮の老師)
1958.11.01 娘の冒険  大映東京
1958.11.15 伊賀の水月  大映京都
1958.11.29 弁天小僧  大映京都  ... 松平左近持監
1958.12.21 大映の水戸黄門漫遊記  大映京都  ... 水戸黄門光圀
1959.01.28 かげろう笠  大映京都  ... 荻須湍庵
1959.06.23 鍵  大映東京  ... 剣持
1959.08.29 お役者鮫  大映京都
1959.10.25 日本誕生  東宝  ... 景行天皇
1959.11.17 浮草  大映東京  ... 嵐駒十郎
1959.12.27 初春狸御殿  大映京都  ... 家老狸右衛門
1960.01.03 二人の武蔵  大映京都
1960.01.14 千姫御殿  大映京都  ... 徳川家康
1960.01.14 女経 第三話 恋を忘れていた女  大映東京  ... 五助
1960.01.15 女が階段を上る時  東宝  ... 実業主・郷田
1960.04.13 ぼんち  大映京都  ... 春団子
1960.04.27 大江山酒天童子  大映京都  ... 大和守一正
1960.06.26 怪談累が淵  大映京都  ... 皆川宗悦
1960.08.09 夜は嘘つき  大映東京
1960.09.09 白子屋駒子  大映京都  ... 白子屋庄三郎
1960.09.28 気まぐれ鴉  大映京都
1960.11.22 忠直卿行状記  大映京都  ... 徳川家康
1961.03.15 天下あやつり組  大映京都
1961.03.21 好色一代男  大映東京  ... 夢介
1961.04.05 おけさ唄えば  大映京都
1961.05.17 桜田門  大映京都
1961.05.24 東京おにぎり娘  大映東京
1961.10.11 色の道教えます 夢三夜  大映京都
1961.10.29 小早川家の秋  宝塚映画  ... 小早川万兵衛
1961.11.01 釈迦  大映京都  ... アショカ王
1961.12.17 続悪名  大映京都  ... 松島一家の元締
1962.01.21 雁の寺  大映京都  ... 岸本南嶽
1962.04.06 破戒  大映京都  ... 蓮華寺住職
1962.05.12 仲よし音頭 日本一だよ  大映東京  ... 父源太郎
1962.06.03 お吟さま  にんじんくらぶ  ... 千利休
1962.06.24 怪談夜泣き燈籠  大映京都  ... 留蔵
1962.06.28 夜の傾斜  宝塚映画  ... 市原多聞
1962.07.29 江戸へ百七十里  大映京都  ... 塚越助左衛門
1962.08.12 長脇差忠臣蔵  大映京都
1962.09.30 殺陣師段平  大映京都  ... 市川段平
1962.11.01 秦・始皇帝  大映東京  ... 徐福(方士)
1963.01.13 雪之丞変化  大映京都  ... 土部三斎
1963.02.07 破れ傘長庵  大映京都
1963.02.07 温泉芸者  大映東京
1963.03.31 女系家族  大映京都  ... 宇市
1963.05.15 残酷の河  松竹京都
1963.07.27 ぐれん隊純情派  大映東京  ... 雁右衛門
1963.09.14 丼池  宝塚映画
1963.10.05 越前竹人形  大映京都  ... 船頭
1963.11.24 われらサラリーマン  宝塚映画  ... 小室清造
1964.01.09 温泉女医  大映東京
1964.07.11 忍びの者 霧隠才蔵  大映京都  ... 徳川家康
1965.01.06 怪談  文芸プロ=にんじんくらぶ  ... 出版元
1966.03.12 エロ事師たちより 人類学入門  今村プロ
1966.11.13 湖の琴  東映京都
1974.04.24 悪名 縄張荒らし  勝プロ  ... 長政の元締
1975.05.24 ある映画監督の生涯 溝口健二の記録  近代映画協会
1980.05.24 徳川一族の崩壊  東映京都  ... 中山忠能

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ゾロアスター教の墓地  イラン・ヤズドの沈黙の塔・すぐ側 (写真6枚)

2009-10-30 | イラン2007~2010(6回)
 

 

 

 

 

  


       ゾロアスター教の墓地  (ヤズドの沈黙の塔 すぐ側)


 ヤズドでは沈黙の塔に行く。

 地球の歩き方によると管理者も無く好きに入れるという。

 タクシーで着いたところは緑の門構え。

 初めはだめだともったいぶった管理者は、支部鮪といった態度で門を通してくれる。

 だが それは、墓地の門であった。

 墓地の門の管理人はチップが目当てであり、タクシーの運転手は墓地近くの多少できた塀の影が目的であった。

 皆が自分の都合で動いている事がわかる。


 イランでは生活の厳しい方もおられる。

 また、地球の歩き方の載っている方向には影一つない砂漠の荒野。

 これを考えると、管理人とて生活がかかっているし、運転手にしてもさすほどにひどいヤズドの9月の太陽を思うと,私たちも多少の出費や遠くなる労力は納得がいくというものだ。

 彼らにはこれっぽっちっも悪意のかけらは無い。


 ヤズドの沈黙の塔には二日間行く事になる。

 初めの日は高い塔を登る。

 だが、上まで登った私は高い沈黙の塔の中に入り込めない。

 足場が悪く、到底登れないと断念。

 夫のみが中に入る。

 待たされる事半時間。

 照りつける太陽。暑い。砂漠の日差しは私の肌のみならず、心まで突き刺した。

 暑くてつらい時間だった。

 だが、上から見る景色はすこぶる良い。この景色に、私の不毛な感覚は救われた。

 ここで鳥葬が行われていたのかと思うと不思議な感じがするくらいに明るい見晴らし。


 私は疲れていた。

 暑くて疲労した私はその日はタクシーで他にも2ヶ所見る予定だったため、とりあえず沈黙の塔を後にした。

 悶々とした気分。

 私は沈黙の塔の中を見てないのだ。



 翌日、夫にたのんで懲りずに沈黙の塔に行く。

 彼も低い塔が気になっていたようで、快く引き受けてくれた。

 私は低い塔に登り、こちらは幸運にも難なく中まで入ることができた。

 満足である。

 
 上のような経過で、私は二度も墓地の門をくぐる事となる。


 墓地はゾロアスター教のものであった。

 ゾロアスター教で有名なアフラマズダ(ゾロアスター教の最高神=鳥のようなマーク)は塔や墓に記されている。

 アフラマズダはナクシェロスタムの浮き彫りやチャクチャクの中やチャクチャクの管理人の帽子や拝火殿や その他 多くの所で見た事がある。


 ゾロアスター教の墓地は静かだった。

 塔?を中心として、墓は整って広がっていた。

 塔の側には木も植えられている。

 だが、基本は土と砂と小石。

 時折羽ばたくカラス。

 供え物は無い。

 ただ読めないペルシャ文字とアフラマズダの描かれた美しい墓だけが目に映る。


 ゾロアスター教の墓地について家族に問うてみた。

 話が長い。

 なんだか難しいので、ウィキペディアでゾロアスター教について調べてみたが、深すぎて理解できない。


 今回はゾロアスター教の墓地の写真だけを載せる事にした。

 近日中に沈黙の塔などの写真もUPする予定。懲りずに見ていただけましたら、嬉しいです。



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テレビをみて芝居を思う【くまもとの“風”-ふるさとからあなたへ▽本日旗揚げ!玄海劇団~産山村の段】

2009-10-30 | 舞台・音楽 雑感メモ


   くまもとの“風”-ふるさとからあなたへ▽本日旗揚げ!玄海劇団~産山村の段




 昨日、興味深いテレビを見た。

 人口1700人の村、産山村の人たちがこの夏、「玄海劇団」を結成したという。

 ◯衆演劇役者である玄海竜二が 演劇経験の無い熊本の産山村民13人を集め、産山村で芝居をやってのけるといった試みの番組であった。

 玄海竜二という役者は5、6年前にもテレビで芝居を見た事があった。

 妻子をうまく芝居に入れた結構技術の高い演技力の旅役者に感心し、名だけは覚えていた。


 玄海竜二の指導のもと、一ヶ月の練習は行われた。

 初めての演技とあって、村人は真剣な面持ち。それにも増して座長を務める玄海竜二の額の汗は真剣そのものだった。


 玄海竜二は色々な事柄を短い番組の中で語られていた。

 演じるといった姿勢の、根本的に大切な事柄を話されていたように感じる。

 大きな舞台とはまた違った小芝居における肌で感じた感覚と理念は、彼の旅役者としての指針なのかもしれない。


 以前、年老いた旅役者から,芝居の稽古について詳しくお聴きした事がある。

  練習はすわったまま

  小1時間もかからない

  台本はない

  口伝えで教え,覚える。

  見よう見まねで覚えている

  芝居が始まると体が覚えていて次々と台詞が出てくる

 (他、多くの練習風景についてお聴きしたが、ここでは省かせていただきます)

などであった。

 同じ◯衆演劇という芝居であったも、劇団や座長の取り組みにより色々な練習法はあるのだろうとは思う。


 今回のくまもとの“風”-ふるさとからあなたへ▽本日旗揚げ!玄海劇団~産山村の段の映像でも、練習風景は30分。

 筋書きを持った指導者のような人がおおむねの話の展開を話す。

 玄海劇団はそれを理解し、後はアドリブに任せるという。

 ただ、映像では玄海劇団を村人が熊本のどこかのセンターに見に行くという設定。

 村人が楽屋を訪れ、練習風景を見ている。

 テレビでは指導者のような人が玄海劇団だけに稽古を付けるといった場面を村人たちが見ていた。

 そこには他の座員の姿はなかった。

 これがテレビの問題点だ。あり得ない事をまことしやかに放映。

 玄海劇団と村人の真剣さまでもが色あせてしまう。

 
 演劇は無事終了。

 2、3の玄海劇団員に支えられ、村人は真剣な面持ちで演じたれていた。

 観客の涙のこぼれる目。私は、村人の演じ手に関わる まわりの人々の感無量な表情に心うたれた。


 玄海劇団の最後の言葉、
「芝居はここまでにして下さいよ。また、明日から 生キャラメルを作って下さい。」
に暖かさと愛情を感じ、また重く感じた。

 玄海劇団は村人の今後の行く末を案じ、いち早く的確な言葉をのべたのだろう。

 流石、プロの旅役者座長だと感じた。


 そう、芝居は難しい。

 難しい芝居を芝居4倍で演じる舞台を、私はこれからも愛し続けるだろう。


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