(写真はイランのエスファハーン。お祭りで出会った男の子達。)
今年も年越蕎麦をそろそろ頂く時間。
大晦日の縁起物としての年越蕎麦。
我が家では例年、鰊蕎麦として頂く。
この鰊蕎麦は本来ならば細麺で食べたいところだが、私は好みで常識とはかけ離れた鰊蕎麦の作法。
山形の100%蕎麦粉のごわごわ太蕎麦を取り寄せて いただく事にしている。
この 年越蕎麦。
一年の締めくくりに食べるとされる。
よって、年を越す前に食べるのが一般的。
年越蕎麦を食べる理由は、
「人生は蕎麦のように細く長く生きるという意味で食べる」
といわれるが、我が家の蕎麦は歪で太い。
江戸時代中頃から始められたとも言うこの習慣。
実は饂飩だったのではないかとも言われています。
関西では運を呼ぶ『うんどん(饂飩)を食べて「太く長く」を願うところもある』友言われていますが、確信はつかめてはいません。
また蕎麦は細く切れやすいから、年の苦労を切り捨てたいという願望もあるとも伝えられています。
皆様は蕎麦の育っているところを見られたことはあるでしょうか。
実は私も残念なことに、写真で見たきりです。
蕎麦は風雨で打たれてしなっても、お日様の力ですぐ元のように立ち直るとも言われています。
よって生命力の強い、縁起物です。
『ハレ』の正月に向けて、蕎麦を食べておくというのは、先人の願いや希望を垣間見た感じがして、楽しいものです。
皆さんはお正月にはお餅を食べられるご家庭が多いのではないでしょうか。
これも地方によっては、『餅なし正月』といった習わしがあるそうです。
宮田登氏の話では、餅の替わりに赤飯であったり、隠れ焼き餅などもあったとのことです。
正月のお持ち一つを取り上げても、日本は広いなと、あらためて感じます。
さて、今年も余すところ数時間となってしまいました。
ご訪問を頂いている多くの皆様、コメントやTBを頂戴しております皆様には、心より御礼を申し上げます。
来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
皆様のご多幸を心より祈願して・・・
良いお年をお迎え下さい。
乱鳥