乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

年越蕎麦

2008-12-31 | 民俗考・伝承・講演

(写真はイランのエスファハーン。お祭りで出会った男の子達。)

 

 

 今年も年越蕎麦をそろそろ頂く時間。

 大晦日の縁起物としての年越蕎麦。

 我が家では例年、鰊蕎麦として頂く。

 この鰊蕎麦は本来ならば細麺で食べたいところだが、私は好みで常識とはかけ離れた鰊蕎麦の作法。

 山形の100%蕎麦粉のごわごわ太蕎麦を取り寄せて いただく事にしている。

 

 この 年越蕎麦。

 一年の締めくくりに食べるとされる。

 よって、年を越す前に食べるのが一般的。

 

 年越蕎麦を食べる理由は、

「人生は蕎麦のように細く長く生きるという意味で食べる」

といわれるが、我が家の蕎麦は歪で太い。

 

 江戸時代中頃から始められたとも言うこの習慣。

 実は饂飩だったのではないかとも言われています。

 関西では運を呼ぶ『うんどん(饂飩)を食べて「太く長く」を願うところもある』友言われていますが、確信はつかめてはいません。

 

 また蕎麦は細く切れやすいから、年の苦労を切り捨てたいという願望もあるとも伝えられています。

 

 皆様は蕎麦の育っているところを見られたことはあるでしょうか。

 実は私も残念なことに、写真で見たきりです。

 蕎麦は風雨で打たれてしなっても、お日様の力ですぐ元のように立ち直るとも言われています。

 よって生命力の強い、縁起物です。

『ハレ』の正月に向けて、蕎麦を食べておくというのは、先人の願いや希望を垣間見た感じがして、楽しいものです。

 

 皆さんはお正月にはお餅を食べられるご家庭が多いのではないでしょうか。

 これも地方によっては、『餅なし正月』といった習わしがあるそうです。

 宮田登氏の話では、餅の替わりに赤飯であったり、隠れ焼き餅などもあったとのことです。

 正月のお持ち一つを取り上げても、日本は広いなと、あらためて感じます。

 

 さて、今年も余すところ数時間となってしまいました。

 ご訪問を頂いている多くの皆様、コメントやTBを頂戴しております皆様には、心より御礼を申し上げます。

 来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

 

 皆様のご多幸を心より祈願して・・・

            良いお年をお迎え下さい。

 

 

                         乱鳥

 

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『胡蝶』 大阪能楽養成会 研究発表会

2008-12-31 | 能楽・狂言

(写真は屏風岩。

 奈良県の北東部 宇陀郡東部に位置する。

 冷涼多雨の気候。

 屏風岩、鎧岳、兜岳等の岸壁がそびえ立つ。

 奇特な地形を形成し、みていると楽しい。

                 2008年11月   )

 

 先日大阪の能楽会館に行く。

『大阪能楽養成会 研究発表会』では、

     能楽『胡蝶』

     小舞『菊の舞』

     舞囃子『湯谷』

を楽しませていただいた。

 

 能楽『胡蝶』は胡蝶の舞、面、能一衣装、蝶の冠と、どれをとっても美しい。

 また舞の最中の、紅梅の間から見え隠れするお顔や姿のこぼれるほどの艶やかさは、言葉では言い表しがたい。

 

 心を落ち着かせて頂く。

 心を和ませていただいた・・・。

 能楽がみたい・・・。

 もっと聴きたい・・・。

 そう思う『胡蝶』だった。

 

  

 最後になりましたが、とても楽しい時間を過ごすことができました。

 関係者の皆様に、心より御礼申しあげます。

 ありがとうございました。

 

 

 能楽事典HPより参考

 胡蝶旅の僧が梅の花を眺めていると、胡蝶の精が現れる。

 旅の僧は春夏秋の花には戯れることができるが、梅の花には縁がないと嘆く。

 しかし、法華経の功力により梅の花にも戯れる事ができる。

 喜びの胡蝶の舞を舞い、消え失せていった。

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『項羽』翁 鹿も祝うや 御宴能  

2008-12-31 | 能楽・狂言

       

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      春日若宮御祭礼式能楽後宴之式能  『項羽』

 

       

        

 

       

              

 

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 12月18日の春日若宮御祭礼式能楽後宴之式能は楽しかった。

 能楽『東北』、狂言『呼声』を楽しんだあとは、『項羽』(こうう)を聴いた。

 不思議なことに、老人の(前シテ)の最中の神の使いであるといわれる鹿が舞台に立った。

 鹿は厳かに能舞台を摺り足。

 小鼓まで行くと、手に合わせて顔を動かし、静かにまるで山上憶良のように後方に身を引いた。

 

 能楽師や他の方々は鹿の登場には微動だにせず。

 私はこの時、能楽における精神性なるものを感じた。

 私のような初心者に、そういった心を教え伝えて下さった、素晴らしい舞台だったといえる。

 あらためて、感謝の気持ちを伝えたい。

 ありがとうございました。

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 金春 穂高

   後シテ 項羽の零

   前シテ 老人

  項羽 ワキ 福王 知登

         ワキツレ 喜多 雅人

 

            井林清一 前川光長

            荒木建作 光田洋一

   間      茂山千三郎

 

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 最後になりましたが、このような素晴らしい能を楽しませていただきまして、ありがとうございました。

 関係者の方々に、厚く御礼申し上げます。

 私は能楽の初心者です。

 間違いなどがございましたら、ご指導承りますよう、よろしくお願い申しあげます。

 

春日若宮御祭礼式能楽後宴之式能 『東北』記録 ▼

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/c124aac4463f3f70053b6188b5599f77

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『項羽』 春日若宮御祭礼式能楽後宴之式能 2008

2008-12-31 | 能楽・狂言

       

       

       

 

  春日若宮御祭礼式能楽後宴之式能  『項羽』

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 12月18日。

 春日若宮御祭礼式能楽後宴之式能に行く。

 能楽『東北』、狂言『呼声』を楽しんだあとは、『項羽』(こうう)

 前シテ 後シテは、金春 穂高氏。

 

 『項羽』は素敵だった。

 格好良かった。

 見とれた。

 特に後シテ・・・歌舞伎の荒事を観ているように、惚れた・・・。

 こういういい方は、間違いなのかも知れない。

 能楽初心者なので、許していただきたい。

 

 動きは力強く、インパクトが強かった。

 今思い返しても、姿を思い浮かぶことができる。

 また、観たい。聴きたい。楽しみたい・・・。

 

『項羽』の歴史的をざっと調べてはみたが、かなり深そうだった。

「四面楚歌」にも関連。

 全くわからないので、今後の課題にした上で、もう一度じっくりと楽しみたい。

 

 さてさて、最近、能楽が楽しくてたまらない。

 能楽に触れた後は、すこぶる機嫌がよい。

 私は、能楽が好きかも知れない・・・。

 

 おん祭御宴能や 大阪能楽養成会の能を楽しんだ後、家でも随分能楽の話をしている。

 長時間話し込む渡すの姿をみて、家族や子供は笑いながら相づちを打つ。

 大阪能楽会館で頂いてきたパンフレットを眺めながら、にやけている私をみて、

「おかぁさん、何だか、リズムが違うね。世間とはずれてるよ。」

「そう?」

「でも、いいと思うよ。それだけ好きだったら、行けばいいよ。」

と、基本は好意的だ・・・。

 

 来年は能に行こう・・・。

 歌舞伎を減らしてでも、能楽に足を運ぼう・・・。

 とはいえ、一月は昼夜歌舞伎はとったが、演目は観たしの二月の若手さん歌舞伎で悩む私・・・。(笑み)

『女殺油地獄』は外せないから昼だけにして、二月は能にしようかな・・・。

 ひょんな事で、この忙しい年の暮れに悩む阿呆である。

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 金春 穂高

   後シテ 項羽の零

   前シテ 老人

  項羽 ワキ 福王 知登

         ワキツレ 喜多 雅人

 

            井林清一 前川光長

            荒木建作 光田洋一

   間      茂山千三郎

 

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 能楽事典HP参考

 唐土烏江の草刈男は渡し舟の老人から、船賃の代わりに一本の花を求められる。

 老人は、その花から項羽の妃虞氏との事を語り、姿を消す。

 男が跡を弔うと項羽と虞氏が現れる。

 別れの事、戦いの様を見せ(写真)やがて失せるのだった。

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 最後になりましたが、このような素晴らしい能を楽しませていただきまして、ありがとうございました。

 関係者の方々に、厚く御礼申し上げます。

 私は能楽の初心者です。

 間違いなどがございましたら、ご指導承りますよう、よろしくお願い申しあげます。

 

春日若宮御祭礼式能楽後宴之式能 『東北』記録 ▼

http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/c124aac4463f3f70053b6188b5599f77

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