乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

ラスター彩遊記 『砂漠が誘う』  加藤卓男 著  日本経済新聞社

2008年12月29日 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 

               

        

 

(写真はイランのテヘランにあるアーブギーネ博物館に展示されている皿や花瓶。

 絵柄が西アジアにも共通・・・。

 とてもイランらしい色彩と絵が楽しい。

 アーブギーネ博物館はイラン考古学博物館から徒歩10分の距離。

 陶器やガラスなどの見事な展示物が多く、何度行っても見飽きることはない。

 ガラス類は時を経て宝石化した、見事に艶やかな色彩をなす。

 ちょっとした宝飾品では太刀打ちができないほど美しい。

 私のお気に入りの博物館のひとつ。  )

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2008年度 150冊目  

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 ラスター彩遊記 『砂漠が誘う』

                 

 加藤 卓男 著

 日本経済新聞社

 2002年10月24日第1版

 241ページ 3000円+税

 

 良質の本に触れた喜びを味わう。

 イランの器などを見る機会も多かったせいか、感覚的に身近なものとして楽しむことができる。

 経験及び研究されたことがわかりやすく丁寧に書かれ、読者を魅了する。

 世界でただ一人、イランのラスター彩を再現された努力は、読み進む内に読者の喜びをも伴うから不思議。

 

 加藤 卓男氏の言葉はとても美しい。

 詩を読んでいるような彼の文体は、彼がイランを愛するが故のものか・・・。

 砂漠の砂のように、細胞を通して流れ込んでくる。

 それは 彼の造られた作品の数々、イランなどでとられていた絵付きノート、絵に書かれた文字(書道)の美しさにも通じている。

 彼の優しさ、しんの強さ、品位、好奇心、実力などのすべてが心地良く響いてくる。

 男性としての知性とロマンを感じた。

 加藤 卓男氏の器や作品をこの目で見て見たい。

 そのように感じ、熱中した一冊だった。

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  追加

    写真(最 上)の説明です。

 

コメント (7)
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