(写真はイランのテヘランにあるアーブギーネ博物館に展示されている皿や花瓶。
絵柄が西アジアにも共通・・・。
とてもイランらしい色彩と絵が楽しい。
アーブギーネ博物館はイラン考古学博物館から徒歩10分の距離。
陶器やガラスなどの見事な展示物が多く、何度行っても見飽きることはない。
ガラス類は時を経て宝石化した、見事に艶やかな色彩をなす。
ちょっとした宝飾品では太刀打ちができないほど美しい。
私のお気に入りの博物館のひとつ。 )
2008年度 150冊目
ラスター彩遊記 『砂漠が誘う』
加藤 卓男 著
日本経済新聞社
2002年10月24日第1版
241ページ 3000円+税
良質の本に触れた喜びを味わう。
イランの器などを見る機会も多かったせいか、感覚的に身近なものとして楽しむことができる。
経験及び研究されたことがわかりやすく丁寧に書かれ、読者を魅了する。
世界でただ一人、イランのラスター彩を再現された努力は、読み進む内に読者の喜びをも伴うから不思議。
加藤 卓男氏の言葉はとても美しい。
詩を読んでいるような彼の文体は、彼がイランを愛するが故のものか・・・。
砂漠の砂のように、細胞を通して流れ込んでくる。
それは 彼の造られた作品の数々、イランなどでとられていた絵付きノート、絵に書かれた文字(書道)の美しさにも通じている。
彼の優しさ、しんの強さ、品位、好奇心、実力などのすべてが心地良く響いてくる。
男性としての知性とロマンを感じた。
加藤 卓男氏の器や作品をこの目で見て見たい。
そのように感じ、熱中した一冊だった。
追加
写真(最 上)の説明です。
一見、たこ焼き器(失礼)見たいな器。これ何に使うのでしょう。一つ一つ丁寧に餌付けされていて、楽しい絵になっているように思います。仏像でしょうか、楽器でしょうか。また、皿も見事ですね。これも見こみも含めて全体に絵が描かれています。また、衣服なのでしょうか、花でしょうか。最後の入れもの。この横から見たバランスはなんともいえないようです。どっしりとふくらみを持った胴の部分とぐっと引き締まった高台。鶴首とまで行かないけどぐっと細くした首に口部分のふくらみが特徴か。これで全体を引き締めているように思います。いいがげんな鑑賞眼で申し訳ありません。
何だか こそばがゆくもあり、また嬉しいです^^
楽しい本でした。
ラスターは以前から気に掛かってはいましたが、今回、よくわかりました。
中とじの美しい陶器の写真もありました。
堪能できる本でした☆^^☆
さちさん、写真三枚もラスター彩なのです。
このような陶器がイラン考古学博物館やアーブギーネ博物館にはたくさんあります。
きれいですね^^
とっても嬉しいです^^
深堀大三郎さん、すごいです!!
イランには日本の焼き物と同じような色彩や模様、絵柄をした器がいっぱいあるのです^^
伊万里・九谷の赤絵にも見えますね^^
赤絵といえば、ナスカの焼き物にも似た色彩が認められました。
イランの陶器では『織部焼き』にそっくりな色、模様、柄があります。
それを思うと、とても楽しいですね。
写真三枚もLustre彩です。
説明写真を追加しました。
よろしければ見て下さい。
Gorgan地方で 見つけられたようです。
一見、たこ焼き器・・・楽しい!(笑み)
実は小さい方の写真を並べた時点で、私も蓮根を思い浮かべました。
今日から おせちに取りかかっていますものですから・・・。
深堀大三郎さんは焼き物などがお好きな様子ですね。
陶芸・・・私はもう一度 無性に山形と岡山と屋久島に行きたくてなりません☆^^☆
とても嬉しいです。
今年は楽しい時間を頂いて、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いします。
よいお年をお迎え下さい。