うさとmother-pearl

目指せ道楽三昧高等遊民的日常

屏風に住みたる

2005年08月19日 | お出かけ
まずは、近況報告からっ

①TB企画、皆様のおかげで無事、期日となりました。ありがとうございました。御礼申し上げまする。
②PCが、8月10日のXPのupdateから、すっごいご機嫌斜めで、ほとんど使い物になってませんでした。仕事関係を優先したので、半休業状態でした。多分、これで何とかなると思います。PCの点いてない部屋はさびしかった。自ブログを漫喫で読むのもさみしかった。
③内緒ですが、来週までにあげなければならない、家内仕事を抱えています。ブログ書いてる暇はありません。よそんちに遊びに行ってる暇もありません。本とはね、内緒だけどね。
あおちゃんの清見の古民家別荘に行きました。とてもとてもおしゃれで素敵でした。近いうちに、おせっかいさんのおはぎを清見の道行く人に売ることになりました。限定販売です。売切れ次第店じまいです。乞うご期待!

さて、本題。
お盆に岐阜県美術館のバークコレクション展に行ってきました。アメリカのバークさんというコレクターが何はともあれ、集めに集めたnipponコレクションです。ほら、面白そうでしょ。コレクションの中でも特に数多く、内容も素敵だったのが、屏風絵です。今まで、これだけの屏風絵を一度に見たことがなかったんですが、屏風絵の面白さを再確認させてくれるものでした。
いろいろな時代のいろいろな屏風。
その中の貴族たち、武士たち、市井の人たち、
みんなが、あっちやら、こっちやらいろんな方向を向いて、話したり、怒ったり、笑ったりしている。
西洋の絵画の中にも、多くの人たちが描かれているものはあるけど、日本の屏風絵のようなものがあるでしょうか。西洋の人たちは、みんなそろって、無表情に前を見ていたり、ひとつの本を覗き込んでいたりなのに、屏風絵の日本人たちは、好き勝手な方向を見て、好き勝手に楽しんでいる。画家も、好き勝手な人を描くことを楽しんでいる。なんて、日本人は楽しそうなんだろうって、思いましたよ、わたしは。
屏風絵って、こういう戦がありましたよ、とか、あの城下町の市はこうですよ、とか、あの物語を絵にするとこういう情景ですよね、って描かれたものです。だから、本当は、一人一人をここまで、好き勝手な方角に、好き勝手な表情に描く必要はないはずです。だのに、描いてしまう。そして、見る者もそれを楽しんでしまう。なぜ、わたしたちはこういう絵を描く民族なんでしょう?見れば見るほど、多様な人たちが発見できます。こういう屏風絵を文化としている日本人は素敵だね、って、思いましたよ。だから、頭の中の引き出しに、「日本人の屏風絵における傾向」というのを、追加しました。どこかで、何かを見たときに、この傾向と関係するものが出てきたら面白いなって。なぜ、こういう絵を描きたがるのか、いつか、自分の中で答えが見つけられるといいなってね。
あ、これってひょっとして、オタク的ですね。ってことは、日本人は、屏風絵からヲタだったってことかな。ふふ、面白くなってきたぞ。
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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
高原って清見だったの。 (けんちゃん)
2005-08-19 22:35:13
私の親友夫妻も2連泊してたんですよ。馬瀬川最上流の分水嶺地点。川に浮かんだプールで一泳ぎして、バーベキューを楽しんだそうです。



向田さん五平の里の胡麻ダレ五平餅が大好きで売り切れる前に買占めによく走りました。

おせっかいおばさんのおはぎ楽しみですね。具体的にどちらでお店出されるのか教えてください。



私の10年間教えていただいた今は亡き横井先生の油絵が一枚倉庫に眠ってます。綺麗な衣装を身に纏った女性モデルを取り囲むように思い思いのポーズでスッポンポンの男性カメラマンがカメラを構えている絵です。



屏風絵はそれぞれ違った行動を取っている人達が群れていて、何でもありの日本社会を風刺している気がしますが、観点を変えると横井先生の油絵のような状況になってもおかしくないヲタ社会の再現かなって感じました。
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屏風について語れない (bube)
2005-08-20 07:35:13
感性も、知識もないので、屏風について語れませんが・・・

屏風オタクって、かっこいいですね。

昨日気がついたのですが、私は、gym オタクに

なってしまったのかなぁ。

これを気に、屏風を気にして見ることにします。

といっても、周りにあまりないなぁ。

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見る人 (うさと)
2005-08-20 19:42:41
>けんちゃん。

いつも、一番のコメントありがとうございます。PCの調子が悪いんでなかなか伺えず、ごめんなさい。

(すっぽんぽん)(全裸)とか言ってみましょう。きっと、世界が変わるよ。

おはぎは、清見のあおちゃん宅で販売予定です。期待してね。



>bubeさん

私も何の知識もなく、ただ、見ている人です。でも、いっぱしの見る人になりたいなって思ってます。知識とか振り回さず、素直に感じられることが一番大切ですよね。gymヲタ、すてきですよ。わたしも本と、一念発起しようと思ってます(思ってるってついちゃうとこが、弱いですね。)
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昔っからヲタ (じゅん吉)
2005-08-25 10:14:44
岐阜県美術館のバークコレクション展って見に行きたかったな~!しまったって感じ。

この記事アップされてた日ってもう最終の19日じゃん!

もっと早く教えてよ~ん(笑)!!



私は、美術というかデザインとかの世界はくわしくなはいのですが、面白い物を見るのは大好きです。子供の頃から、教科書に載っていた鳥獣戯画が面白いななんて思ったり、屏風絵や、浮世絵なんかも今の漫画やアニメの原点ともいえるものがあるんではないか、なんてね。



だから少なからず、世界に認知されたジャパニメーション(日本のアニメ文化)は、まさにそれだって思っています。



だから日本人は昔から世界に通用するヲタってことですね!
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ふむふむ (家主うさと)
2005-08-26 00:31:25
じゅん吉さん、ごめんね。でもわたしも最終日目前で行ったんですよ。それから、素敵なお知らせです。もうすぐ、岐阜県美術館で、里帰り展がありそうです。前回行ったとき、予告を見たんですが、面白そうでした。確か、そろそろのはずですよ。また、ご報告します。じゅん吉さんも関心があるって、うれしいですよ。本当に、日本文化の原点だし、そのころから、日本は世界憧れの的、ヲタの黄金の国です。
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初コメントさせていただきます♪ (レゴッチ)
2005-08-27 22:51:35
うさとさん、こんばんわ~☆

いつもわたしのとこに来ていただきありがとうございます♪

何回かこちらにおじゃましているのですが今回念願の初コメント♪に至りました!!

岐阜県美のバークコレクション展、よかったです!!

わたしは屏風絵もすごいと思ったのですがやっぱ土器とか像!!

うさとさんからみた屏風のお話…すごい!
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いらっしゃい、レゴッチさん。 (家主うさと)
2005-08-27 23:38:12
初コメント、ありがとうございます。

時々来てくださっていたんですね。

レゴッチさん(この場合、レゴッチは、って呼んだほうがいいんでしょうか、さん付けがいいんでしょうか)は、土器、像がお好み?

女の子で、土器好きって、クールですね。

お話、すごかったですか、ありがとう。

今度は、シーボルトからみた日本展も行きたいと思ってます。
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悔やんでいます (matsubara)
2005-10-12 19:44:40
2ヶ月遅れのピント外れのコメントでごめんなさい。バークコレクションは20年ほど前神戸で見ました。いいえ、東京であったかもしれません。あの頃あちこち美術館巡りをしてましたので・・・とてもよかったという印象です。ここを読んでもう一度行くべきであったと悔やんでいます。

シーボルトから見た日本展、よかったです。
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シーボルト (うさと)
2005-10-12 20:43:35
matsubara様

なかなか壮観でした。

シーボルト展は、点数が少なそうなんで、行こうかどうしようか迷っているところです。絵画なども多かったんでしょうか。やっぱり、見に行こうかしら・・・
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目劣りするかも・・・ (matsubara)
2005-10-13 08:55:42
絵画より伝統工芸品中心といえるでしょう。

シーボルトのコレクションはバークコレクションより規模は小さいです。アメリカの大金持ちとは比較になりません。でもあの時代に医者としては目の肥えた人だと感心しました。日本人より目が高かったのではないかしら。目が高いというより物珍しさもあったのでしょう。

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