うさとmother-pearl

目指せ道楽三昧高等遊民的日常

それは優しい白黒の夜

2007年01月29日 | ことばを巡る色色
週末、岐阜の夜の片隅にてあたたかい会合が密かに催された。初めてお会いしたお方々であるのに、笑いが途切れることはない。

年齢がこうやって煮詰まってくると、会うべき人に会い、そうでない人とはすれ違っていくだけ、というようになっている、ようだ。そうして、その夜に私は会うべき人に会い、話すべき人と話し、微笑みあったのだよ。

ネットのラインの網の中、多くの人がそれに乗っかっているけれど、「会う」ことができるのはその一部だ。会ってみるとそれが必然であるように思えた。こうやって会うために全てが用意されていて、随分前のいろいろなことが会うことへと一直線につながっていたのかと思えた。それまでのいろいろは複雑に絡み合っているけれど、振り返ってみれば、この夜へとまっすぐに用意されていたのだと思えた。偶然と奇遇とが必然であったのだと、ね。

きのうのNHKの「インドの衝撃」ジャーナリストは「現代において物理的なものである距離、インフラは意味を持たない。最も重視されるべきは頭脳である。」と語っていた。ネットの世界で頭脳(心)は距離を越え、彼の頭脳と結びつくのだ。そんな広く高度な情報網の時代において、用意すべきは「心」であるのだ。
そうして思った。さびしいのだな、と。距離を越え、ネットの網をくぐり、私は寄り添える心を求めているのだね。
そうして辿り着いた人は、やさしい人たちだった。優しい夜だったよ。
コメント (8)
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