うさとmother-pearl

目指せ道楽三昧高等遊民的日常

ファッショ じゃなかった ファッション

2006年12月22日 | ことばを巡る色色
ずっとずっと、ほとんど格好というものを気にせずに生きてきちゃった。
いわゆる無難な路線というやつを走ってきちゃった。私が若かった頃(詩の一節ではないけれど)私は本当に貧乏だったので、そうして、バイトしたお足はお芝居と映画を見ることに費やしていたので、服だのなんだのを買う余裕はなかった。
というと、なんだけれど、本当は面倒だったのよね。毎日毎日考えて服選んでってのが。いきおい、なんだか無難なところで落ち着いてしまう。ま、いいか、私を見てる奇特な人がいるわけでなし、誰と競うわけでなし、と思ってしまったため、とにかく大事な要素は「らくらく」なことに走ってしまって、花ある時代を過ごさずに来てしまったぞ。
今年夏の定番は印度綿のぞろりスカート。とにかく夏は涼しいのが一番。だからって、あの化繊の裏地は絶対いや。行き着いたのが印度綿だったってだけ。
更紗風の模様はちょいっと地味派手だけれど、なんせ機能第一なんでね。トップスはTシャツ。これも涼しいが一番。お手持ちの札は、紺黒灰そうして深緑。
冬は暖かいに尽きる。そうなると、裏ボア付カーゴにタートルネック、重い服は肩がこるので最近はめっきりウールセーターやコートは着なくなってしまった。フリースか、高機能ジャケット。おかげで小学生時から悩まされていた肩こりからは解放されたけれど、印度スカートとカーゴに甘やかされたウエストは人間失格な感じになってしまった。お買い物はもっぱらユニさんかフリマ。試着をするというのも面倒なので、似合わなくてもあと腐れないお値段のものばかし買うようになっちゃって。
無難 なんと便利な言葉でしょ。なんと便利なスタンスでしょ。後ろ指さされるほどのものでもない、という意味ですね。裸ではないけれど、石投げられるとか失笑ではないけれど、とにかく放棄ということですね。ここ長らくの私の格好といったら、身分不詳。望むところさ、っと思う時期はとっくに過ぎているんだろうにね。
いいのか!ほんとにいいのか!わたしよ!!
かくなる上は(何の上だ?)いっそのこと、年齢も煮詰まってきたことだし、ロックになってみようか。もう、きっとなんでも許されちゃうだろう、うん。
とりあえず思いつくのはどんな格好だろう。慣れぬ事ゆえ、ホントにとっぴな物しか浮かんでこない。お出かけは着物!とか、全身プリント!とか、SyowaレトロGoGo!とかレースまみれ!とか、まっくろくろすけ!とか。  はあ、前途多難か・・・

        画像:米国マテル社バービー1963カタログブック
コメント (8)
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