うさとmother-pearl

目指せ道楽三昧高等遊民的日常

LOVE☆児玉清

2005年07月17日 | 語る!
また、今日もたわけた日曜を過ごしています。そうして、唐突ですが、児玉清です。
わたしは実は実は、かなりの隠れたエレクトラコンプレックスなんですが、どんな人が好きかというと、surviveするdadです。ただ、思春期を男性なしの家庭で過ごしたんで、どうも、大黒柱っぽい、筋肉系の方は苦手です。家庭の中に男の人がいるというのに慣れていないんですね。ではどのように「生き延びる」人かというと、その方法を具現しているのが児玉清なんですね、これが。
小学生のころ、彼は、若尾文子という近所の人妻に、妻の忘れ形見の子の面倒を見てもらうパイロットでした。若尾人妻は、実家の困窮を助けるために結婚した夫との辛い家庭の中で、児玉パイロットに会うのだけが安らぎでした。しかし、お互い大人で立場をわきまえているので、募る思いを胸に秘め、遠くでいとしい人の幸せを祈るのです。「よろめきドラマ」とか、呼ばれていました。同年齢の子達は遅い時間のテレビを見せてもらっていなかったので、多分知らないと思いますが、わたしは夜のお留守番中、ちゃーんと見ていて、ちゃーんと覚えています。紺のパイロットの制服はダンボールでできているんじゃないのってほど、パリッパリにプレスされており、そのころから、心の中で、LOVEです。
慇懃、丁寧で、整然とした身なりなのに、本当は不良。言葉をなくすほど嘘っぽい。昔々に、本当は見なくていいような冷たい暗いものを見てきたから、社会の評価とか倫理とか常識とか信じてはいない。だけど、ちゃんと社会人らしいこともしている。やってる仕事も「パネルクイズ」言ってるせりふも「アタァクゥ」
本心が見えるようで見えない。仕立てのいいスーツは老舗にオーダアーメイドなんだろうけど、大切なものを守るためなら、そのスーツを脱ぎ捨てて、殴りかかる敵にてらてらと殴られてやるだろう。何も見ていないようなあの瞳で。いくつでも殴られ続けるだろう。
今だって、誰も児玉清には勝てない。
コメント (8)
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