夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

ZEN CAN Signature 6XX(その2)

2022-09-18 04:44:44 | オーディオ

○iFi ZEN CAN Signature 6XXを入手

PCデスク周りの配置替えを終了し、ADI-2 DACの上にZEN CAN Signature 6XXを作った。

今までデスクトップにあった、スピーカー用のアンプと電源は右隣りのメタルラックへ移動した。

 

そして発注したZEN CAN Signature 6XXが手元に届いた。

かなり在庫が少なくなっているようで、入手できるのはネット上でも数店舗程度しかない。

その中で一番リーズナブルに入手できるところから購入した。

 

そういえば、iFiの製品って電源関係のアクセサリーばかりで、アンプを買うのは初めてだ。

箱の中から本体を取り出すと、思った以上に小さい。

ADI-2 DACもコンパクトだが、それより一回りは小さい。

精密感がある非常にきれいな仕上がりだ。

少し緑がかった濃紺の色もきれい。

デスクトップオーディオ用としては好ましい大きさになっている。

あとはACアダプターについては、標準でiPowerⅡが付属しているのが、大事なところ。

あとは短いRCAケーブルがついていたが、これはZEN DACとの接続を想定したものだろう。

 

さて、ADI-2 DACDとの接続であるが、ADI-2 DACのアナログ出力はRCAとXLRの二系統。

一方、ZEN CAN Signature 6XXのアナログ入力は通常のRCAアンバランス入力と4.4㎜5極バランス入力がある。

通常であればRCAで十分なのだが、スピーカー用のミニアンプにRCA出力をすでに使ってしまっている。

ミニアンプの入力はRCA端子のみなので、ZEN CAN Signature 6XXとの接続にはDACのXLR出力を変換してRCAまたは4.4㎜5極につなぐ必要がある。

ZEN CAN Signature 6XXにせっかくバランス入力端子があるので、ここは

 ADI-2 DAC:XLR3PIN×2>>バランス接続>>ZEN CAN Signature 6XX:4.4㎜5極

というバランス接続で行きたいと思う。

 

問題は変換ケーブルの入手。

いわゆるYケーブルという形状になるのだが、XLR3PINメスのプラグは一般的なものの、4.4㎜5極プラグというのはそれほど普及していない。

かなり探したが結局音巧堂というケーブルショップのものしか見つからなかった。

ケーブルはMOGAMI2534、XLR3PINメスプラグはNEUTRIK NC3FXX-Bとメジャーなパーツだが、4.4mm5極プラグは汎用品がないようで、このショップオリジナルのONKODO AP4.4-550というプラグが使われていた。

長さは50cmもあれば十分でしょう。

 

○ADI-2 DACとの比較

DACとZEN CAN Signature 6XXを接続する変換ケーブルが到着した。

見た目はかなりしっかりしている。

XLR端子のケーブルは初めて使うが、やはりコネクターは大きい。

DACのXLRバランス出力端子とZEN CAN Signature 6XXの4.4mmバランス入力端子をこのYケーブルでつなぐ。

 

バランス接続のヘッドフォンはいまのところないので、ATH-A2000Zでの試聴だ。

まずは基準となるADI-2 DACのアンバランス接続のヘッドフォン端子から。

Dirrettaを入れてから非常にバランスよく鳴っている。

Direttaの有無で違いが分からないという人はいないだろうと思えるほどの差を感じる。

ただ、唯一のマイナスは、出音が若干ドライというか、ボーカルのサ行がちょっと気になるようになったことか。

 

さて、いよいよZEN CAN Signature 6XXの音を確かめる。

電源を入れ、入力を3に切り替える。

LEDランプの輝度があまりないので、電源の切り忘れ注意かな。

出てきた音を聞いたら、あらっという感じになった。いや、悪い意味で。

ちょっとノイズっぽいというが、ざらざらした質感になっている。

そういえば、今までヘッドフォンアンプ一体型のDACばかり使ってきたのでうっかりしたが、DAC側の出力の設定を全く変更していない。

当然調整が必要になる。

 

○Line Outの音量固定(ボリュームは0dB)

○Line OutのAuto Leveling機能をオフにする

○Line Out出力のゲインを+1dBに変更

詳しいことは省略するが、ADI-2 DACの機能上この設定にすると出力の音質が一番よくなるらしい。

 

さて、これでどうだ。

ZEN CAN Signature 6XXのゲインは0dBだと、ボリュームは1時の位置でちょうどいい感じ。

おお、だいぶ質感が変わる。

ざらざらした感じがなくなり、音のきめが細かくなった感じだ。

ただ、ADI-2 DACとの比較で優劣がつくという印象はない。

ZEN CAN Signature 6XXの方がアナログっぽい印象を受けるが、たぶんブラインドで聞いたらどちらか区別自信がない。

 

ADI-2 DACのヘッドフォンアンプ部の出来はいいという触れ込みだったが、少なくともインピーダンス44オームの密閉式ヘッドフォンを駆動する分にはほとんど差がない。

低インピーダンスのアンバランス接続のヘッドフォンだけを使うならば、追加でZEN CAN Signature 6XX を購入する必要はなく、ADI-2 ADCだけで十分だと思う。

これがHD650のようなインピーダンスが高いヘッドフォンなら差がつくだろうか。

 

例のHD6XX用のEQを試してみるが、特に大きく音が変わることはない。

若干中域が厚くなったかなという程度。

さらにX SPACEという脳内定位を軽減する機能も使ってみたが、これはあまり印象がよくない。

若干脳内定位が軽減はされるが、人工的に空間を作っている感じで、ちょっと違和感がある。

ちなみにHD6XX EQとX SPACEは重複して適用することが出来る。

 

ヘッドフォンアンプ専用機ということで期待が大きかっただけに、ATH-A2000Zでの試聴結果はちょっと残念だった。

まあ、バランス接続のヘッドフォン用に導入したものなので、そちらに期待することにする。


ZEN CAN Signature 6XX(その1)

2022-09-17 04:44:44 | オーディオ

○2度目のヘッドフォンアンプ導入

密閉式のヘッドフォンATH-A2000Zを相棒にして早6年目。

しばらくはそれまで使っていたゼンハイザーのHD595と併用していたものの、PCの電源をアナログ電源にしてからはATH-A2000Zの音の癖がほとんど気にならなくなり、HD595の出番はほぼなくなった。

 

ATH-A2000Zは密閉型としては比較的音場が広がるが、やはり開放型の音抜けの良さには未練は残る。

ATH-A2000Zと併用できる開放型ヘッドフォンを探していたが、これがなかなか見つからない。

結局のところゼンハイザーのHD660Sぐらいしか自分としての候補はないのが現状だ。

このHD660Sは通常のフォン端子用のケーブルのほかに、4.4mmペンタコンバランス端子用のケーブルも併せて付属する。

ゼンハイザー曰く、バランス接続でHD660Sの真価が発揮されるらしい。

こう言われると、バランス接続でHD660Sを使いたくなるもの。

しかし、愛用のDAC RME ADI-2 DACにはシングルエンドのフォン端子しか装備していないので、4.4mmペンタコンバランス出力端子を持つヘッドフォンアンプを物色していたのだが、これまた非常に高価な機種ならあるものの、ADI-2 DACと組み合わせてちょうどよい具合のものがなかった。つい最近までは。

 

Diretta導入の関係で、改めてiFi audioのサイトを見ていると見つけてしまった。

iFi ZEN CANというヘッドフォンアンプのシグネチャーモデルとしてiFi ZEN CAN Signature 6XXというゼンハイザーHD600番台用のActive EQを搭載したモデルがあるのを。

ベースのiFi ZEN CANよりグレードの高いパーツ使っているシグネチャーモデルだが、6XXのほかにHiFiMAN用とMZ99用のEQ搭載モデルも出ている。

iFi ZEN CAN Signature 6XXが発売されたのが昨年の夏頃。全く気づいていなかった。

iFiは比較的製品モデルサイクルが短いので、まめにチェックしておく必要がある。

 

現在販売されているゼンハイザーの600番台ヘッドフォンは、HD600、HD650の超ロングセラーモデルとHD650の次期モデルとしてHD660Sが出ている。

HD6XXというモデルは、Drop.comという共同購入サイトのモデルで、HD650をベースに作られているというが、ほとんどHD650と変わらないようだ。

HD660Sこそインピーダンスが150オームに下げられているが、古いHD600、HD650はインピーダンスが300オームあるので、駆動力のあるヘッドフォンアンプをあててやらないとなかなか本来の性能を発揮してくれない。

特に鳴らしにくいと言われているH6XXをターゲットとした「Signature 6XX」という名前にこのヘッドフォンアンプの駆動力に対するiFi Audioの自身がうかがえる。

筐体もコンパクト、ゼンハイザーHD600番台と組み合わせたときの価格のバランスもいい。iFi ZEN DACと組み合わせての使用が想定されいるようだが、RCAだけでなくXLRのアナログ出力端子を持つADI-2 DACにもピッタリだ。

iFi ZEN CAN Signature 6XXにはRCAのアナログ入力端子の他に4.4mmペンタコンバランスの入力端子もある。

変換ケーブルを使えば、DACからヘッドフォンアンプとの接続もバランス接続、ヘッドフォンアンプとヘッドフォンHD660Sとの接続もバランス接続ということができる。

 

現在ADI-2 DACのRCAアナログ入力端子はスピーカー用のアンプにつないでいるので、大変都合がよい。

ヘッドフォンアンプにスルーアウト端子が必要というところもヘッドフォンアンプの選択肢を狭めていた要因でもあるのだが、ADI-2 DACとiFi ZEN CAN Signature 6XXの組み合わせは自分が必要としている要素をほぼ全部満たしている。

 

Roon導入よりこちらの方が先か。

iFi ZEN CAN Signatureシリーズも後発のモデルが出ているので、Signature 6XXを扱っている店が少なくなりつつある。

既に生産は終了していて、流通在庫だけなのかもしれない。

他のSignatureシリーズでも悪くはないのだが、使いたいヘッドフォン(の先代モデル)専用のEQを搭載しているヘッドフォンアンプなどなかなかないから、やはり専用モデルを手に入れたくなる。

 

Diretta関連でかなり機器類を購入しているので家人の監視の目が厳しくなっているが、在庫がなくなる前にアンプだけでも手に入れておいた方が後々の後悔がないかもしれない。

ただ、iFi ZEN CAN Signature 6XXを置くとすれば、ADI-2 DACの上ということになりそうだが、現状ではモニターラックが邪魔をして置けそうにないので、ちょっとデスクトップの配置換えをしないといけないようだ。


ヘッドフォンハンガー更新

2022-09-11 04:44:44 | オーディオ

ヘッドフォンの置き場所、意外とこれが困る。

なかなかうまい置き場所が決まらずに今に至っている。

いままではPCラックのモニターの上にある棚にヘッドフォンハンガー2つ付けていた。

こうするとスピーカーがヘッドフォンに隠れてしまうのだが、他に置き場所もないのでしばらくこの状態で使っていた。

 

使っていたヘッドフォンハンガーはゼンハイザーHD595の付属品とATH-A2000Zを買ったときに併せて買ったオーディオテクニカの AT-HPH300。

ゼンハイザーのヘッドフォンハンガーは向きを変えられない固定式。

オーテクの方は180度回転させて向きを変えられるが、固定するネジが緩くなってきたのと、ヘッドフォンをかける部分の人工皮革の表皮が経年劣化でボロボロにはがれてきている。

 

そろそろ替え時なのでヘッドフォンハンガーを更新することにした。

今まで使っていたヘッドフォンハンガーは固定するネジ式クランプの開口幅が狭く、PCラックの棚板部分にしか設置できなかった。

これだとヘッドフォンハンガーが正面向きにしか付けられないため、ヘッドフォンでスピーカーが隠れてしまう。

棚板を支えるL字の支柱ごとクランプで挟めれば、ヘッドフォンをPCデスクの側面にかけることができて、スピーカーの前をふさぐものがなくなる。

ということでクランプの開口幅が広いサンワサプライのPDA-STN25BKにした。

設置したい棚板と支柱の厚さが45㎜程度なので、開口部が48㎜のこのハンガーにした。

ねじ止めで固定するタイプではなく、本体にバネが内蔵されているバネ式。

このハンガー上下をひっくり返してヘッドフォンスタンドとしても使えるらしい。

もし、ハンガーとしての設置がうまくいかなかったら、スタンドとして設置を考えている。

 

このヘッドフォンハンガーを入手して、PCデスクの側面に取り付けてみた。

なんとか設置することはできたが、やはりクランプ部分がきつい。

たぶんそのうち折れそうなぐらいきつい。

しかもヘッドフォンハンガーの後ろにケーブル通しがあり、ちょっと出っ張っているのだが、これが右のスピーカーと干渉する。

 

これはちょっとあかん。

PDA-STN25BKはスタンドとして使った方がよさそうだ。

こんなこともあろうかと、はさむ部分の開口幅がもう少し広いヘッドフォンハンガーを調べておいた。

Amazonで見つけたLomicallのヘッドフォンハンガーDH03。

これは通常のねじ式で対応する棚の厚さが5㎜から50㎜までとなっているので、サンワサプライのヘッドフォンハンガーがダメならこれにしようと思っていた。

これ以上厚さのあるものをはさめるヘッドフォンハンガーはちょっと見当たらなかった。

 

Lomicallが到着して箱を開けてみると、このDH03はプラスティッキーで頼りない。

問題のクランプ部分は仕様どおりPCラックの上棚を支柱ごと無理なくはさむことができた。

ただ、ヘッドフォンが大きすぎるのかATH-A2000Zをかけると右のスピーカーに接触する。

スピーカーの位置の微調整は必要になったが、接触を避けられる位置に設置できた。

これでようやくヘッドフォンをスピーカーの前をふさがずに済む。

 

もう1つのヘッドフォンの置き場所であるが、ゼンハイザーのヘッドフォンハンガーをPCデスク右側のメタクラック1段目の前側に移動させてみた。

しかし、ヘッドフォンをかけた状態だと、2段目の棚においたアンプの電源と音量の操作がちょっとやりづらい。

メタクラックの1段目には外付けの光学ドライブが自作のオーディオボードの上に鎮座しているが、その後方はスペースが空いている。

ここにPCデスクには取り付けられなかったサンワサプライのヘッドフォンスタンドを設置することにした。

 

メタルラックの後方には、ちょうどMDFボードを載せていたので、これをヘッドフォンスタンドのクランプではさむといい具合に設置することができた。

これで決まりだなと思って、ヘッドフォンをかけてみると高さが足りない。

PDA-STN25BKは伸縮式なので、最大に伸ばした状態でも28cm程度でヘッドホン本体は大丈夫だが、ケーブルがヘッドフォンハンガーを設置しているMDFボードに着いてしまい、ケーブルの付け根が真っすぐにならず、曲がった状態になってしまう。

もう少し背の高い据え置き式のヘッドフォンスタンドはないかと探してみたが、30cm程度までのものが多く、そもそも高さの仕様が書いてないため確認できないものも多い。

 

ここで一計を案じ、自作のインシュレーターの端材があるので、それでヘッドフォンハンガーの台座を作ってみることにした。

要するに高さを稼いで、このヘッドフォンハンガーがはさめる構造になっていればいい。

そうして構想30分、作成1時間弱で完成したのがこれ。

ヘッドフォンスタンドのクランプではさむ部分が必要なので、細長い端材をラックの内寸に合わせてカットして、端材で作ったので正方形になっていないインシュレーターを両面テープで接着した。

インシュレーターが1枚だと高さが足りないので、もう1枚追加している。

高さが7.5cmぐらいになっているはずだが、意外と安定していて、ヘッドフォンをかけてもぐらぐらしない。

 

端材で作ったので何とも不格好だが、後ろで見えないのでまあとりあえずはこれでいいだろう。

もう少し高さを稼ぎたかったが、そうすると今度は前に置いている光学ドライブから出ているUSBケーブルと干渉するのでこの高さにした。

これでもまだヘッドフォンのケーブルの付け根部分と若干当たっている状態になるので、台座で高さを稼ぐのではなく、ヘッドフォンバンドを載せる部分に何か巻き付けるかして、上の部分で高さを稼ぐしかない。

 

PCラックに取り付けたLomicallのヘッドフォンハンガーにヘッドフォンをかけると、このヘッドフォンとも干渉しそうになるが、ギリギリセーフ。

ただ、ヘッドフォンハンガーにHD595を掛けようとすると、すぐわきのATH-A2000Zと接触しそうになるというか、接触せずに済ませるのがちょっと難しい。

これを避けるために、ヘッドフォンハンガーの位置をもっと高くするために、自作のヘッドフォンハンガーの台座の下に置く「台座の台座」を作ることにした。

 

「台座の台座」をつくる端材もないので、100円ショップで工作材料を調達して自作することにした。

ちょうどよい大きさのヒノキの板材があったので、それを使う。

ヘッドフォンハンガーの前に置いてある光学ドライブのUSBケーブルと電源ケーブルとの干渉を避けるために、板材をカットしてロの字に組み、その中にケーブルを通そうという考えだ。

板の厚さが1cmしかないので、ビス止めだと小口が割れそうなのでやめて、ボンド接着だけにした。

そんなに重いものを載せるわけではないのでボンド接着で十分だが、小口の面積が小さいので、接着面積を増やすために、内側の角に角材を当て接着面積を増やす。

本当は三角材の方がかっこいいのだが、100均にはさすがに三角材はなかった。

接着剤は自作オーディオボードを作成するときに使って余っていたパワーエース速乾アクリアを使った。

このボンドはとにかく乾燥が早いので使い勝手がいい。

接着面の片方が木材であれば、もう一方は金属やプラスチックでも接着できる。

 

完成したのがこちら。

なんだ、この小学生の夏休みの工作感は。

まあ、実用的にはこの上に台座を載せるとちょうどいい高さになった。

ヘッドフォンケーブルが台座には触れるが、ケーブルの付け根に力がかかるような状態にはならないので問題なし。

光学ドライブのケーブルも台座の接触せず、うまく台座の中を通すことができた。

板厚が1.5cmのヒノキ板もあったのだが、それだとケーブルが台座の側板に接触してしまうところだった。

ヒノキ材の表面はけっこうきれいなので塗装はせず、白木のままで使う。

上の台座の合板の断面が目立つが、ガイドソーを使っていて切断面がかなりきれいなので、意外と見栄えは悪くはない。

 

台座の上に設置したヘッドフォンスタンドにHD595を置いてみると、高さはいいのだが、座っている場所からちょっと遠い。

ちょっとヘッドフォンを置きたいときには少し不便。

なので、もともとヘッドフォンハンガーを設置していた右のスピーカー前にゼンハイザーのヘッドフォンハンガーを残すことにした。

スピーカーを使わないときには、すぐに手の届くこのヘッドフォンハンガーにヘッドフォンを掛け、スピーカーを使うときには奥にある台座の上のヘッドフォンスタンドにヘッドフォンを移動させる運用に決めた。

 

手元にあるものを最大限に活用して、長年の懸案であったヘッドフォンの置き場所はなんとか落ち着いた。

スピーカーの前に何もないって、やっぱりいいな。


DDC FX-D03Jの不具合

2022-09-10 04:44:44 | オーディオ

ほぼYou Tube専用としてDDC FX-D03Jを導入し、DAC ADI-2 DACにつないで使っていたのだが、ときどきプチノイズのような音が聞こえる。

単純に音が途切れているだけかもしれないが、結構頻繁に聞こえるので気になっている。

 

考えられる原因とすれば、

①給電不足

②ジッター

③単なる機器不良

 

①とすれば、FX-D03Jはバスパワー駆動なのでUSBケーブルを交換してみるか、昔使っていたバスパワー機器に給電するBusPowerProのようなアダプターを使って、給電を安定させるかだ。

給電の問題だとすると、疑わしいのはFX-D03Jに付属してきた短いUSBケーブル。

デジタルケーブルが短いことはいいことだということで使っているが、FX-D03Jがバスパワー駆動なのでUSBケーブルの給電性能に問題があるかもしれない。

 

調べてみたら、FX-D03Jに付属してきた短いUSBケーブルは共立プロダクツWP-819のようだ。

共立プロダクツといえば、ミニアンプ用に使用しているアナログ電源キットの発売元ではないか。

妙に親近感がわいたが、単品で購入しても550円。

付属品としてまとめて買う場合は、もっと安いだろう。

これをもう少ししっかりしたUSBケーブルに替えたらよくなるかな。

BusPowerProは近所のリサイクルショップに結構いい値段で買い取ってもらったが、実はまだ売れ残っている。

売った物の買い戻しは避けたい。

 

②だとするとちょっと対策のしようがないかなと思ったら、テレビからブルーレイプレーヤーへの接続に使っているSPDIF iPurifierがあることを思い出した。

ジッターが出やすいSPDIF 出力のジッターを補正して音をよくしてくれるという触れ込みのSPDIF iPurifierだが、他に使い途がなくなったのでとりあえずテレビとブルーレイプレーヤーとの接続に使っているが、テレビを買い換えて以降、使ったのは1回だけか。

これをデスクトップに持ってくるという手はある。

 

③の場合はあきらめるしかないが、他に代替する機器は見当たらない。

まずはお金をかけずに、手持ちの機器でできる対策としてSPDIF iPurifierを使ってみるか。

さて、SPDIF iPurifierの使い方はというと

PC>(USBケーブル)>DDC:FX-D03J>(同軸デジタルケーブル)>SPDIF iPurifier>DAC:ADI-2 DAC

となる。

SPDIF iPurifierには外部電源が必要で、付属しているACアダプターiPowerを使うことになるが、デスクトップ回りにまたiPowerが増えてしまう。

SPDIF iPurifierの電源用USBポートはiPurifier SPDIFの側面についているので、隣のUSBケーブルのコネクターに干渉しないよう向きを調整する必要がある。

 

SPDIF iPurifierを同軸デジタルケーブルに取り付けて、音を確認してみると、電源投入直後は若干ノイズらしいものが聞こえたが、しばらくしたらプチノイズ、音の途切れは確認できなくなった。

やはりFX-D03Jのジッターが原因らしい。

FX-D03Jの個体不良の可能性もあるが、SPDIF iPurifierのおかげで何とかなったのでよしとしよう。

 

FX-D03Jからの音の質自体に大きな変化はない。

若干ノイズっぽさが減ったかなという程度。

SPDIF iPurifierのおかげでプチノイズは解消したが、念のためUSBケーブルも替えておこうかな。

付属のUSBケーブルは長さが短いのはいいのだが、ちょっと短すぎてFX-D03Jの置き場所が限定されてしまう。

FX-D03Jの価格が価格なので、「オーディオ用」のUSBケーブルで一番リーズナブルなエレコムのDH-AB10にした。

オーディオメーカーのUSBケーブルだと最低でも5000円くらいするので、DDC本体価格を上回ってしまう。

 

手元に届いたDH-AB10は、端子に金メッキ、メッシュのケーブルシースと「オーディオ用」の雰囲気は出ている。

外見はともかく、音の方は変化はない予定だったが、音がハイ上がりになって低音が出なくなった。

これはちょっと予定外。

「オーディオ用」ということで、ちょっと「カラーリング」が強い。

高音にアクセントをつけると、Hi-Fiっぽく聞こえるので、こういう味付けの「オーディオ用」ケーブルは多いのだが、エレコムよ、お前もかという感じだ。

 

音の途切れのようなものは全くなくなり、FX-D03J安定運用のためには寄与しているのかもしれないが、ちょっと期待していない方向で音が変わってしまった。

単なる電源の安定化のみであれば、フェライトコア付きUSB2.0ケーブル、U2C-BF07BKのほうがよかったかもしれない。

 

ともかくFX-D03Jで安定して音が出るようになったので、とりあえずこれでOKだろう。


dBpoweramp Music Converter(その3)

2022-09-05 04:44:44 | オーディオ

〇dBpowerampでもリッピングエラー発生

と、思っていたら早速エラーCDに出くわしてしまった。

1987年リリースの3枚組CDの1枚目。なんと35年物。

2枚目、3枚目は問題なかったが、1枚目はdBpoweramp CD Ripperをもってしてもリッピングに失敗してしまった。

問題は4曲目に発生した。

通常どおりリッピングを行っていたが、通常モードでリッピングがうまく行かずSecure Modeに移行した。

これを3回繰り返したがそれでもうまくいかず、今度はUltra Secure Modeに移行。

さらにこれ3回繰り返したが、これでもダメでエラーが出ている個所をフレーム単位で再リッピングするモードに移行した。

これで一応リッピング動作は終了したが、とにかく時間がかかった。

 

CDの盤面を目視で確認したが、特に傷のようなものは見当たらないので、ピット記録層に何らかの問題が発生しているのだろう。

一応リッピングが終了したので、問題の4曲目を聴いてみると、エラーが発生していた個所で音が途切れている。

 

同じドライブでCDを直接再生してみたが、問題のエラー個所から無音になってしまう。

曲をスキップさせようとするとアプリケーションがフリーズする。

アプリを強制終了させると、エクスプローラーまで固まってしまうとう事態になった。

このCDはもうドライブにかけない方がいいな。

 

しかし、こんなCDをなんとかリッピングして音がちょっと途切れる程度のファイルにしてくれるdBpoweramp CD Ripperはある意味すごい。

結局CDからのリッピングがうまくいかなかったので、12年ぐらい前にEACでリッピングしたwavファイルをMusic Converterでflacへ変換することにした。

CD Ripperと違い、タグはほとんど手入力になってしまったが、この方法であっさりとflac化は終了。

音の方も問題はない。

12年前にはちゃんとロードできた音楽CDがその間にダメになったしまったようだ。

 

試しにPC用のドライブではなく、専用のプレーヤーで再生してみた。

OPPOのBDP-105JPLで再生したところ、問題の4曲目を事もなげに再生してしまった。

CDプレーヤーはCDが再生できない、音が出ないということを避けるために、強力なエラー補正回路を持っていると聞いたことがあるが、図らずもそのことが証明されてしまった。

音質自体はエラー補正によって劣化しているのだろうが、普通に聴いている分にはたぶん分からないだろう。

 

このCD自体はレーベルが変わって再発売(といっても2004年)されているが、現時点で新品が入手できるので、一応入手しておいた方がいいだろうか。

 

PCオーディオを始めてからというもの、買ったCDはすぐにリッピングをして、それ以降ドライブにかけるということすらしないようになった。

その後のCDの状態を把握するという機会がなくなっていたので、手持ちのCDの中にこんな劣化CDがあるなんて、かなりのショックを受けている。

 

手持ちのCDの状態確認の意味も含めて、リッピングを急ぐ必要がある。

がんばってCDからflacにしよう。

 

さて、Music Converterの方だが、これはなかなか変換の自由度が高い。

同じファイル形式でアップコンバート、ダウンコンバートにも対応してる。

そういえばDSD256形式で購入した「ブルガリアンポリフォニー」。

これがNASからの入力だとブルーレイプレーヤーBDP-105JPLでは再生できなかった。

Music ConverterはDSDのダウンコンバートにも対応しているので、購入したDSD256をDSD128にダウンコンバートして、BDP-105JPLで再生させてみたが再生不可。

それではということで、DSD64にすると、無事再生することができた。

 

そのうちスピーカー再生環境ももうちょっと整えて、CDとの比較試聴もしてみたい。