夜の翼

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チプカシ

2019-11-18 18:50:42 | ガジェット
GW-M5610-1BJFの液晶が見づらい案件は自分の中では意外と大きな問題だった。
自分が腕時計に求める条件の中で優先順位の高い条件は何かと考えたときに、最優先はやはり装着感かなと思った。腕時計の軽さも含めてである。
そう考えたときに、別に電池式で時刻合わせが月1回ぐらいですむなら許容できるかなと思ったので、あまり条件を絞り込まず、調べてみる気になった。

調べてみると、かなり前からのようだがファッションアイテムとしてカシオのスタンダードモデルが人気らしい。
30年以上前からあるF-91のようなチープなデジタル時計も人気のようだ。
F-91などは自分が学生の時からあるモデル。その当時から自分としてはカッコいいとは思えなかったが、
当時利用していた最寄りの駅の駅員がこのモデルをしていたのをなぜかよく覚えている。
当時から時刻を知るという機能に限ればこれ以上の時計はいらないとも思っていた。
当時の価格も1000円くらいだったと思う。
それから数十年、レトロな感じが人気とは不思議なもの。
ホームセンターでブリースターパックに入れられ「吊るし」で売られているこれらの時計は、チープなカシオ、略してチプカシといわれて人気らしい。
自分が使っていたWL-S21Hもチプカシに入るだろう。
チプカシといえば何となくデジタルというイメージがあったのだが、もちろんアナログのモデルもある。
その中で「ローマ法王モデル」というものがあるというのを知った。
ローマ法王フランシスコがつけているというモデルがMQ-24-7BLLJF。


価格は1000円くらい。安すぎます。
ただこのデザインにものすごく心惹かれた。
ミニマルの極み。
アラビア数字のフォントのデザインと大きさが自分的にはピンときた。
フォントがもっと大きめのMQ-24-7B2LLJFというモデルのあり、こちらの方が人気らしいが、自分としては
ちょっとポップというかかわいらしい印象がしてしまい、ミニマル感が薄まるような感じがする。
女性にはこちらのモデルが人気とのこと。
法王モデルMQ-24-7BLLJFの方は、数字が小さく控えめで好みである。
重さはなんと18g。腕時計としては最軽量の部類に入るのではないか。
価格が価格なので、バンドはもちろん樹脂。風防はプラスチックしか選択できないこともこの軽さの理由だろう。
ケースも樹脂なので必然的に色は黒ということになるのだが、べセルも黒で、文字盤の白とのツートンカラーがミニマル感が増す。
腕時計はブラック1色で統一されているのが一番好みだが、その次には白黒ツートンがいい。
ほとんど一目ぼれ。値段も値段だし、GW-M5610-1BJFを買ったときのポイントがあったので通販で買ってみることにした。

手元に届いた「ローマ法王モデル」は予想通りの佇まい。
文字盤については、一目でわかる紙に印刷というもの。それが悪い意味でのチープさにつながらないのが不思議。実は、海外モデルとしてアラビア数字ではなく、インデックスバーのみというモデルも存在する。
それがMQ-24-7BLLJF。

本当はアラビア数字を使わない方が好みなのだが、これはなんかちょっと違う。
インデックスバーはある程度立体感がないと様にならないのだな。
コストの問題で文字盤はプリントのMQ-24にそれが叶うはずもない。
やはりMQ-24はアラビア数字だな。

文字盤の視認性は悪いわけがない。液晶でないので視野角の問題はそもそもない。
文字盤が白、針が黒とコントラストがはっきりしているため、よほど暗いところ、
例えば上映中の映画館ようなバックライトが必要な場所でもない限り問題はない。
18gは本当に軽い。軽いと思っているGW-M5610-1BJFの半分以下、仕事用のオシアナスの4分の1以下である。
そして、樹脂のバンドであるが、これが本当に薄くできている。
樹脂のバンドでもアウトドア系のモデルのよくある分厚いバンドはいやなので、この薄さは大歓迎。
この薄い樹脂バンドのおかげで着け心地は非常に良い。
このバンドだけ売っていたら、他のモデルにもつけたいぐらいだ。
ただ、秒針は目盛りにきちっとと止まってくれない。少しずれる。
秒針は目盛りにきちっと止まるものだと思い込んでいた自分としては意外だったが、
この精度を上げようとするとなかなかコストがかかるらしい。
これで公称月差は±20秒。月に1回合わせれば十分じゃないですか。
口コミによると、「当たり」を引くと月差10秒以下のものもあるらしい。

電池の寿命は2、3年らしい。1000円の時計の電池交換に1000円かけるのもばからしいが、
電池が切れたからと言ってまだ使えるのに買い替えるのももったいない。
調べてみ見ると電池は100円ショップで売られているものが使え、精密ドライバーがあれば簡単に電池交換ができるらしいので、電池が切れたら自分で交換してみようと思う。
ただバンドが切れたら、他のものに交換というわけにはいかない。
純正交換バンドはもちろんないようだが、汎用のバンドには交換できるようだ。
100円ショップで売っているサイズの合わないNATタイプのバンドに無理やり交換している強者もいるようだが、
自分としては純正のこの樹脂バンドがあってこそのミニマル感と思っているので、
ペラペラに薄くて耐久性はほとんど期待できないこの純正バンドが切れたときは、不本意ながら本体を買い替えるしかないのだろう。

腕時計が好きではない自分だが、チプカシローマ法王モデルMQ-24-7BLLJFと巡り合えてよかった。
これ1台というわけにはいかないが、これからずっと使っていきたい。