夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

「BABYMETAL WORLD TOUR 2016 LEGEND - METAL RESISTANCE –RED NIGHT & BLACK NIGHT」参戦記~その6

2016-10-04 04:19:56 | ライブ
[Black Night]

久しぶりのおねだり後、紙芝居が始まった。
初めて見る紙芝居。ディスプレイに雨が降っている。いよいよだ。
外は雨。しかも台風。2年半ぶりなのに出来過ぎだろ。
武道館の紙芝居は、赤が基調のちょっと沈鬱なものだった。
今日は違う。白が基調。ナレーションも「絶望」ではなく「光」にスポットが当たっている。最後には明るい虹が描かれる。
この紙芝居は、この日のこの歌を象徴するものだった。

08:NO RAIN, NO RAINBOW
センターステージから一番遠いバックスクリーン側の花道からSU-METALが現れた。
最初柱の陰で見えづらかったが、花道を歩きながら歌うSU-METALが見えてきた。
SU-METALの声が響く。ついさっきまであのすざまじい紅月を歌っていた人とは思えない。
歌に抑揚が出てきた。微妙な感情のひだが伝わる。以前のSU-METALの歌い方は一本調子のきらいがあった。この歌を歌い切るためには武道館の彼女はまだ若かった。

移動ステージの段を上がり、くるっと振り向いてサビを歌う。
SU-METALの澄んだ声が響き渡る。このときのSU-METALの声は真直ぐ飛んできて心を撃ち抜くのではなく、ぱあっと広がり会場中を満たしてゆく。
間奏のギターパートになった。武道館の時は映像でして見ていないが、ここに不満を持っていた。
音がスカスカなのだ。2ndに収録された音源はこの部分の音が厚くなり良い仕上がりになったと感じていた。今日はそのアレンジで演奏されていた。
この曲のアレンジを務めたLedaさんと大村さんのギターだ。
ディスプレイを見て驚いた。二人がツインギターのパートを背中合わせで弾いている。
紅月でそれをやらなかったのは、ここに取っておいたからか。
さらに、アウトロでは今度は向い合せで弾いている。
泣きのツインギターが本当に泣かせてくれる。

あの時と同じ黒い夜。あの時と同じ歌。歌い手も演奏者も同じ。
あの時、SU-METALは高い所から現れ、階段を降りて歌った。
この日、SU-METALは地上に現れ、花道を歌いながら歩き、そして天空へ昇っていった。
一番高い天空のステージから放たれるその歌声はこの広い空間を満たし、きらめく粒子となって地上に降り注いでいる。その粒子が全身を包み込んでゆく。

2年半の時を経て、この歌は「希望」の歌に生まれ変わった。

09:ド・キ・ド・キ☆モーニング
NRNRの次にドキモも持ってくるなんて、このセトリ組んだ人は鬼ですな。
でも、この大きすぎる振れ幅がBABYMETALの魅力でもあります。
今日のドキモは、これまでで一番高い場所で歌われたドキモになりました。
あんな高いところで、例の寝転がりパフォーマンス、何とも不思議な感じ。
リンリンリンと相の手も入り、再び盛り上がってきました。

10:メギツネ
ここでメギツネか!もう後は完全にお祭りですよ。
みんな「ソレソレ」歌いながら「ウシカモシカ(ヌーのことだったんですね。勉強になります。Fleaさん!)のように」踊り狂ってます。
盛り上がりすぎて、あんまりディスプレイ見てなかった。
SU-METALの煽りキター!「あゆれり?あゆれり、とーきょーどーーーーーーむ!!!」
そのあとはジャンプ(一応)禁止の東京ドーム仕様で、YUIMETALとMOAMETALが「ソイヤ!ソイヤ!」で煽ってくる。もう、わけ分かんねー。楽し過ぎる。

11:ヘドバンギャー!!
やっぱり次はヘドバンなのね。おじさん体力続くかしら?
ヘドバンのC&Rなげー。ちょっと声が小さくなると「もっともっと!」って煽られるし。
ディスプレイに目をやると、重音部のタオルを掲げて泣きながら土下座ヘドバンをする中年メイトの姿が映し出される。
すみません。ホントは笑うとこじゃないことは分かっていたんですけど、声を出して笑ってしまいました。
一番近い花道にYUIMETALが来たので、双眼鏡を上さんに渡す。
いろいろ忙しくて双眼鏡を見てる暇がない。
上さん双眼鏡でYUIMETALをガン見。YUIMETALは双眼鏡越しでもヤバいかわいらしさだと思う。きっと。
汗に濡れた伝説の黒髪を華麗に乱して、ヘドバン終了。

12:イジメ、ダメ、ゼッタイ
IDZの紙芝居が始まる。
あれ、これで最後? IDZだからオーラスだよね。
ちょっと戸惑った。今日は本当に12曲しかやらないつもりらしい。
コルセットが一斉に光り出す。今日は赤だ。
紙芝居も内容が変わっていたように思うが、この辺は記憶が定かでない。
2本の花道に現れたYUIMETALとMOAMETALがセンターステージに向かってかなり長い距離をダッシュ!炎は上がりまくりだ。
客席は赤く染まっている。光りっぱなしというわけではなく、曲に合わせて点滅したりもする。そんなコントロールもできるんですね。
隣で上さんがコルセットが光らないと騒いでる。コルセットを外して発光部を叩いたりしているが、それじゃ点かんだろ。
昨日の反省からか、今日のコルセットは渡された時には絶縁体はついていなかった。
おそらく昨日絶縁体を外してから使うのを知らず、コルセットが点かなかった人が多かったんだろう。
絶縁体を外し忘れたわけではないのに、結局赤く光ることはなかった上さんのコルセット。ピカすう、じゃなかったピカチュウをゲットして運を使い果たしたか。
仕方ないよとなだめたが、上さんはあきらめきれない様子でまだコルセットをいじっている。

会場はダメジャンプの嵐。スタンドは実際にはジャンプしてないですが、手の形は作って屈伸です。
相の手ってアイドルオタク臭くて嫌う人も多いですが、実際やってみると楽しいもんですね!「ポイ捨て禁止!」なんて大声で叫ぶ機会ないもんね。


曲終わった。「うぃあー?」が始まった。
全部の花道を3人が回る。
3人とも満面の笑み。達成感と満足感であふれている。
一番近くの花道が最後だったが、ディスプレイから目を花道に移した時は、すでに3人は花道の中ほどまで来ていました。
そのときYUIMETALがちょっと足を引きずっているように見えたので、どこかで足をくじいたのかなと思った。
そのあと花道の先端でSU-METALの「うぃあー?」に「べびーめたーる!」を全力で叫びましたよ。
いつもはSU-METALしか「うぃあー?」を言わないのに、SU-METALが持っていたマイクを隣にいたYUIMETALに向けた。
YUIMETALはちょっと恥ずかしそうに「ぅぃぁー?」
俺「べびーめたーーーーーーーる!!!」(激萌)
二日間通じて一番声出た。
このままだとオジサンただのドルヲタになっちゃうよ(もうすでになってる説)。

え? YUIMETALは足を引きずっていたんじゃなくて、その前に滑って転びそうになったんでSU-METALとMOAMETALにくっついてちょこちょこ滑らないように歩いていただけだって?
え? その前にSU-METALがすってんころりん転んだの?
どぉしてどぉして僕はせっかく見える位置にいたのに、ディスプレイの方を見ていたのだろう?(大痛恨)

何? そのあとSU-METALがMOAMETALに「もあも『うぃあー?』言う?」みたいなフリから自分で「うぃあー?」言っちゃって、MOAMETALが「おいおい!」って感じでSU-METALの肩ぽんぽん叩くみたいなくだりがあったんだって?
それも見てない。(絶句)
だ、大丈夫。SU-METALのすってんころりんはともかく、MOAMETALの「うぃあー?」が映像に収録されないなんてことないんだからね!(震え声)。
そんなことないですよね?ね?(誰に向かって言ってんだ)。

花道に神々が飛び出してきた。
この時だけ、バスドラムが結構腹にずんずん来る。
青山さんがツーバスを踏み続けているらしい。
一番近くの花道はLedaさんだ。ギターをかき鳴らしを続けている。
は? Ledaさん、花道に出てくるときにSU-METALが転んだ同じ所で転んだんですか?
・・・(無言)
俺ほんとどうかしてたわ。見えない位置の花道ならともかく、見える位置にいたのに。
大村さんのジミヘンパフォーマンス見て爆笑してる場合じゃなかったわ。
しかし、大村さん今日はほんとに出血大サービス。もともとサービス精神旺盛な人だけど、今日は特別。
最後は、ピンクちゃん(大村さん愛用のギターのニックネームです)ぶっ壊すかと思ってハラハラしたわ!

そんな神々のパフォーマンスを見ているうちに、天空ステージに3人が現れた
「ドラでかっ!!!」
SU-METALの身長の倍はあろうかという巨大な銅鑼が天空ステージに!
「バチの頭でか!!!」
SU-METALが持っているバチの頭が、小さいことで有名なSU-METALの頭ぐらいの大きさ。
まあ、ドラは本物じゃなくフェイクだったようですけど。いつものようにドラに「じるじゃん」って書いてなかったし、そもそも直径3メートルのドラなんてあるのかな?

いよいよ最後のドラ。
SU-METALがバチを振りかぶってドラに一撃。
と同時に特効火薬が爆発して大団円!
BABYMETALは武道館の時と同じく「SEE YOU!」を言うことなく、空に帰って行った。
結局2日とも「SEE YOU!」なかったな。

・・・いや、もういいですよ。
SU-METALがドラを鳴らす前、バチを振りかぶっているときに淡口ばりに(ここは東京読売巨人軍の本拠地です。)おしりをフリフリしていたとか、ドラの直前、MOAMETALがキツネサインを高く掲げてちゃんと最後までお仕事しようとしているのに、YUIMETALったら仕事忘れて、胸の前に手を組んでうっとりとした表情でコルセットが赤く光るのを見つめていたとか…
世の中には知らなくていいことってあるんですよ!
知ってるからって知らない人に教えればいいってもんじゃないんですよ!
どうか映像作品に必ず収録して下さい。よろしくお願いします。(ペコリ)

さあ、お楽しみはこれからだ。最後の告知。紙芝居が始まる。
「to be continued…」
「つづく」ってそれだけなの?何かうわーってビックリするような発表はないの?
10月にライブビューイングやりますって、ライブじゃないじゃん。しかも平日。
期待していた方が悪いのか、これには本当にガッカリ。
ここでレッチリ帯同ツアーを発表できたら、100点満点だったのに。
まあ、それはあくまで他の前座。ツアーファイナルで発表するような内容じゃないし、向こうの都合もあるでしょうから、東京ドーム前に発表となったと推測します。
9月という半端な時期だったので、単純に発表するネタがなかったんでしょう。
もう少したてば、来年の活動内容も発表できるでしょうからそれまで待つことにします。意外と3rdの発売は早いかもしれません。

赤く光らなかった上さんのコルセット。後で本人に聞いたところ、それまでずっと会場と一体感を感じていたのに、最後で肝心のコルセットが光らず、突然仲間外れにされたような疎外感を感じて悲しかったと。
ツアーファイナルと信じていた東京ドーム1日目、まさかの追加公演でセミファイナル化。2日目はどうしても都合がつかず1日目にしか参加できなかったのに、「全曲2日に分けてやるが被りなし」を当日に知らされ、結局聴きたかった曲が聴けなかった人。
センターステージの反対側で肉眼ではほとんど3人の姿が見れず、ただ巨大なディスプレイを見上げるしかなかった見切り席のような「アリーナ席」にいた人。
あの人たちも上さんと同じそんな気持ちを感じていたのかな。

ちょっとがっかりした気持ちを引きずったまま、今日は早々に席を立つ。
客出しのSEは今日もFDTD。やはりライブではやらなかった。
ドームの風圧に押し出された外は大雨。駅に近い出口だったのでスムーズに駅に向かうことができたが、やっぱりずぶ濡れ。今度は、傘じゃなくてブルータルなレインポンチョにしよう。

(ようやく次が最後)