夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

「BABYMETAL WORLD TOUR 2016 LEGEND - METAL RESISTANCE –RED NIGHT & BLACK NIGHT」参戦記~その5

2016-10-02 11:46:56 | ライブ
[Black Night]

01:BABYMETAL DEATH
1曲目は分かっていた。1stの1曲目、オープニングのド定番「BABYMETAL DEATH」。
やっぱりデススタートは上がる!。
皆キツネサインを掲げながら、「オイ!オイ!」と叫んでいる。
天空ステージにスポットライトが当たり、白いフード姿が見えた。
ウェンブリーと同じパターンで白はダミーでしょ、騙されないもんねと、一番近くの花道の先端に目をやると、げ!十字架に磔にされたSU-METALが下から登場。
あの出っ張りは十字架だったのか。確かに横棒が引っかかるので、上に出しておくしかないよね。そういや花道は棺桶型だった。
磔をほどいて、3人が花道を進む。正面ステージで両腕をクロスさせるお決まりのポーズ。ルーティンの腕の動き。特効の火薬が爆発。これこそデススタートだ。
アリーナはもちろん、スタンドでも「Death! Death!」と叫びながらジャンプしてる人が多く、スタンドが揺れる。
衣装はやはり黒×赤だった。かなりはっきりした赤で黒っぽい舞台に映える。
SU-METALのスカートだけ横アリ風のダックテールだ。SU-METALの両肩に見える赤いふわふわは、武道館の黒い夜にはSU-METALの右肩にだけ乗っていた。
衣装にも武道館のオマージュが見受けられる。

ディスプレイ映ったSU-METALの表情がすさまじい。昨日以上に気合入りまくり。
「鬼気迫る」とか「鬼神のような」と表現されることが多いが(10代の女性なんですけどね)、この日はそれを通り越しもはや闘気がみえるような状態。
「ライブは戦いだ!」が信条のSU-METALにとってはもう当たり前の状態なのかもしれないが、ここまでの感じは映像の中では見た記憶がない。
SU-METALってスロースターターだと思うんです。ライブの初めのころより終りの頃の方がいい。
2DAYSなら2日目の方がいい。1日目の自分のパフォーマンスに納得がいっていないと次の日は余計に気合が入る。武道館の「3日目」もそうだった。
この東京ドーム2DAYSもきっとそうなんだろう。TOTDの件もあったので、この日もSU-METALにとっては「3日目」の東京ドームなのかもしれない。

興奮状態のまま曲が終わると、隣の若いメイトさんが叫んだ。
「もあ゛ぢあああああああーん!!!」
MOAMETAL推しらしい。
OK、おじさんそういうの嫌いじゃないぜ。もっとやれ。
この人曲の終りに必ず誰かの名前(ほとんどMOAMETALだったけど)を叫んでました。
それを聞いたYUIMETAL推しの上さんが調子に乗って「ゆいちゃあああーん!」と叫んだのには苦笑。

02:あわだまフィーバー
間髪入れずに泡が始まった。
この曲が好きだ。デスの後に泡なんて幸せすぎる。
周りに若い人が多く昨日に比べてノリがいい!
横アリでSU-METALが「しんぎん!」「いいね!」「もっと!」「うたって!」と煽るところがたまらなく好きだった。
今日やってくれないかなと思ってたら、やってくれた!
「あーいぇい!!!」歌った。歌ったった。アリーナはもちろんそこでジャンプ!
調子に乗ってスタンドじゃほとんどやってなかったあわだまダンスまでやったった。
この日は昨日よりもスピーカーの位置が近かったので、音量は大きいが耳栓をするまででもない。
昨日と同様、低音は混濁気味だが、それほど悪くない。SU-METALの声がはっきり聴こえるのは変わらず。ただ、煽りの部分になるとちょっと聞き取りづらい。
ポップでラウドでかわいらしくて、ちょっとだけ切ない曲。ライブで聴くとさらにわけわかんなくなるぐらい楽しい。

03:ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
泡の次はウキミ!完全にお祭りモード!
初めて聴いたときはそれほど印象に残らなかったこの曲、去年の幕張を映像を見てから大好きに。
いつか「うきうき★みっない!」と歌ってみたいと思ってたので、これまた歌ったー。
覚えようとしたわけでもないのに相の手もいつの間にか完璧です!
まだまだ続くよ「きんきらりいいいーん!!!」

04:META!メタ太郎
会場に響いてきたのはドラムと「META!」の掛け声。
きました、太郎。
センターステージをちょうど右90度、真横から見る位置だったので、中腰になって腕をまっすぐ前に伸ばし前後にちょこちょこ動くMOAMETALの姿が肉眼で何とか見える。
車の中でこの曲がかかると、間奏のところの「おーおーおーおおおーおーおー」というバックコーラスをずっと歌ってた。
なんでライブでみんな歌わないんだろうとずっと思ってた(白ミサとかでは歌ってたらしい)。
最初は周りでほとんど歌ってなかったが、構わず歌ってたら、段々一緒に歌う人が多くなってきて、そのうち会場全体で大合唱に。
そしたら来ました!SU-METALの「しんぎん!」
うれしかったね。たぶん初めてでしょ、ドームに響き渡るヴァイキングメタル。
メタ太郎が東京ドームでまた化けた。いや、本来の姿に近づいたというべきか。

05:Sis. Anger
怒りを歌うのはロック。ポップは怒りを歌わない。
お前の怒りを燃やせと紙芝居が煽る。
生で聴くSis. Angerは想像以上にデスメタル。CDと印象がまるで違う。
高速の振付が感情をさらに煽りたてる。
YUIMETALとMOAMETALのかわいらしい声に惑わされてはいけない。
怒りのはけ口としての音楽。BABYMETALはやっぱりメタルなんだな。

05.5:Mischiefs of Metal Gods
待ってました!神ソロ!
他の曲とは違う「ぅおおおおおー」という低い歓声が上がる。
ギターの神は大村&Ledaのコンビ。Black Nightだなー。
神々が出島に出てくる。今日はLedaさんが肉眼で見える位置。
LedaさんはStrandbergのヘッドレスギター(8弦?)を抱えている。
Ledaさん、客煽りは激しいがギター弾いているときはめちゃクールなイメージ。
Ledaさんらしい太めのトーンでの早弾き。いーもん見れた!
続いて大村さんの番。シャープなトーン。今日の大村さんは昨日にも増して気合いが違う!
最後はAPMA'sを彷彿とさせる両膝をついてのギタープレイ!
BOHさん結局出島で見られなかった。ちょっと残念。
演奏は相変わらず最高。くらっぷゆあはーんず!
個人的にいつもと一番違って感じたのは青山さん。静かに燃えている印象を受けた。

06:紅月-アカツキ-
雨の東京ドームに今夜月が昇る。

ようやくこの歌が聴ける。このために今日は来たようなもんだ。
イントロ前のSE曲は少し変わったのかな。いつものように青い光が会場を照らす。
そしてピアノのイントロが始まる。
SU-METALの澄んだ声が響き渡る。ギターに導かれてSU-METALの咆哮。
「アカツキだあああああー!」
会場の絶叫。久しぶりだな、この全身の血が沸騰するような感じ。
Amoreが飛翔なら、紅月は陶酔。陶酔というより耽溺と言った方がいいかもしれない。
SU-METALの表情がヤバい。完全に歌の世界に入り込んでいる。
彼女の中のモンスターは、ますます大きく育っているらしい。
見ているこちらもその世界に引きずり込まれる。
それに、大村&Ledaのツインギターだよ。たまんねえよ。
あれ、背中合わせにならないの? ここだけが唯一の不満。
この歌を生で聴いたら、きっと泣くだろうと思っていた。実際こみあげてくるものはあった。
でも、それはやっとこの曲を聴くことができたという感慨の感情だった。
それ以上は泣かなかった。泣けなかった。SU-METALが泣かせてくれなかった。
SU-METALの歌とその存在にただ圧倒され続けた。

この夜東京ドームに昇った月は、すさまじい紅い月だった。

07:おねだり大作戦
イントロが始まると驚きの歓声。だから、KOBAMETALが演るって言ったんだから演るんだよ。でも、もしかすると最後の「おねだり」。
初めて聴いたときはほんとに狂ってると思った。この曲調でおねだりされるんだよ。
久しぶりのおねだりにアリーナの興奮がすごい。
YUIMETAL&MOAMETAL「パパのお嫁さんになるだ」
客:「ぐぅおおおおおおおおおおおおー!」
「買って―買って―」のところで、スタンドなのにおじさんもジャンプしちゃったよ。
余りに興奮していたので幻を見たかもしれませんが、振付の一部がいつもと違っていたように見えたのは気のせいでしょうか?
YUIMETALが投げキッスをしたように見えたところがあったんですけど。ええ、きっと幻ですね。

(いま少しつづく。)