夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

機械式とクオーツと

2020-12-19 09:21:04 | ガジェット
チプカシたちは1年経過しても電池が切れる様子もなく、時を刻んでいる。
公称よりかなり精度が高く、一番くるいが出たものでも半年で1分ほど、
海外モデルのMTP-V004L-7Aは5秒ほどなので、この調子だと月差ではなく年差と言っていいレベルである。
チプカシたちに使われているムーブメントの情報は持ち合わせていないが、
おそらくはmiyotaあたりの量産ムーブメントモジュールだと思われるが、まあ安くて優秀。

実際問題、日常的にどのぐらいの精度であれば時計として許容できるのかと考えたときに、
面倒くさがりの自分としては、なるべく時刻合わせをしたくないので精度は高ければ高いほどいいのだが、
時刻合わせをしないで許容できる時刻のずれは、世界一正確と言われる日本の鉄道に乗る頻度が多いなら、30秒が限界だろうか。1分はちょっと厳しいと思う。
特に遅れる方にずれると問題なので、大体の国内モデル進む方向に調整してあるようだ。
電車に乗らなければ1分。それなら秒針はいらないかもしれない。
クオーツならどんなに悪くとも月1回の時刻合わせで済む。
それもめんどくさい人は自分のような人は年差クオーツか電波時計を使うしかない。
これが機械式の場合はゼンマイバネを動力源とするので、その精度は通常は日差15秒、どんなに精度が高いものでも日差2秒ほど。
これだと基本的に毎日時刻合わせをする必要があると思うので、余程機械式が好きで、
ほぼ毎日必要となる時計の時刻合わせが億劫でない人か、数分のずれは気にしない人向けかな。
まあ、スマホは基本的に毎日充電しなければならないものになっているので、機械式の腕時計もその類いだと思えばいいのか。

あと腕時計の機能維持のために必要なのは、動力源の確保。
電池式のクオーツであれば、短いもので2年ごと、長いもので10年ごとに電池を交換すればいい。費用はだいたい1000円くらい。
2、3年ごとに電池交換をするのは意外と面倒なもので、特に防水性が高いものの防水性を維持しようと思うと時間と費用がもっとかかる。
その手間を省いたのがソーラー充電。自分もソーラー充電の腕時計を4つほど持っており、
そのうち購入してから10年を超えているものが2つあるが、まだ二次電池の交換が必要にはなっていない。
自分が持っているオシアナスがそろそろ8年目になろうとしているので、二次電池の交換費用が気になり調べてみたら、8000円程度だと分かって一安心。
2、3年ごとに電池交換するよりは高いが、購入価格からすると許容範囲。

機械式の場合はゼンマイバネを巻き上げる必要があるが、現在はほとんど自動巻きになっているので腕に時計を着けていれば止まらないが、
外してしまうと数日中に止まってしまうことになる。
ただ、今の自動巻きは手巻き機能が付いているものが多いので、止まっているのに気づいたらちょちょいとバネを手動で巻き上げやればいい。
ソーラー充電の場合、完全にバッテリーを上げてしまうとフル充電状態に戻すまでにかなりの長時間強い光に当てる必要があるので、その点は不便。
ただ、現在では室内の弱い光でも発電するものがほとんどなので、外した腕時計を光がほとんど入らない部屋に置きっぱなしでもしない限り充電切れになることはないが、
時計の置き方については文字盤を下にして置かないように注意が必要。
その程度の気の使い方でソーラー充電の腕時計を10年以上使っているが、今まで充電切れどころか充電不足の警告すら発せられたことはない。
また、充電が足りなくなると、アナログ時計でも秒針が2秒ごとに動くなどのバッテリー警告機能が付いているので、余程のうっかりさんでなければ大丈夫だろう。

機械式の機能維持のためには、電池交換の必要はないものの数年ごとにオーバーホールというものが必要らしい。
オーバーホールは基本的に、分解→洗浄→組立→検査を行うので、それにかかる時間と費用はクオーツの比ではなく、気になる費用は1回に少なくとも数万円ほどかかるようだ。
駆動方式としての機械式のメリットはその修理可能な期間の長さだと言われている。
メーカーが倒産でもしない限り修理がきき、「一生もの」どころか世代を超えて使えるらしい。
ただ、構造上修理が「半永久的に可能」だとしても、その性能維持に相当のコスト(イニシャルコストも含めて)がかかるとすれば、
よほどお気に入りのものじゃないと買えないし、維持し続けていくことは出来ないだろう。
ましてや、自分がこの世にいなくなった後も自分の愛用品を誰かが使い続けることを想像して使い続けるというのは、「男のロマン」以外の何物でもない。
しかし、自分の死んだ後はともかくとして、もっと使い続けたいと思っていた愛用品が「パーツがありません」の一言で使用できなくなるというのは、何ともいえないやりきれなさがある。
自分の場合はWired-hがそうだった。限定モデルだったというのが仇になって、時計本体には何の問題がないのに、
切れたベルトの交換品どころか代替品もないといわれて、腕に着けられない腕時計になってしまった。
使えた期間が10年あまりというのは、ちょっと悲しすぎる。

では、何年くらい使い続けられればよしとするのか。
腕時計ならば、就職の時に買ったとして死ぬまでとはいわないがリタイアするぐらいまで使えれば「一生もの」と言っていいのではないかと思う。
とすると50年くらいか。ただ、その機能を維持するための費用面を度外視するのもどうかと思うので、
本体の価格を超えない程度の維持費用でその機能が保つことができればいいだろう。
自分の場合、先日オーバーホールをしたピニンファリーナデザインのクオーツ腕時計を手に入れたのは20歳頃だったが、オーバーホールをするまで約30年間は電池交換のみという状態。
オーバーホールも精度維持のために行ったもので時計が壊れたというわけではなかった。オーバーホールでその精度が復活し、少なくともあと10年くらいはいけるのかなと思っている。
クオーツ腕時計は世に出て約50年。機械式腕時計に比べ、クオーツ時計ははるかに歴史が浅いため、その耐久性がよく分からなかった時代ならばともかく、
それなりのムーブメントを使った腕時計であればクオーツでも4、50年は使用に耐えられるようだ。

こんなことを考えていたら、機械式とクオーツ式のメリット・デメリットを比較している動画を発見した。
投稿者はもちろん腕時計好きのようだが、腕時計好きに時々見かける機械式至上主義者ではなく、それぞれの特性にあった方を使えばいいというスタンス。
そこで挙げられていた機械式のメリットは次の3点。
1 永続性が高い。
2 芸術性・趣味性が高い
3 資産価値が高いものが多い
これらの点を機械式の特徴というなら分からなくもないか、2とか3がメリットとして挙げられているということが現時点における機械式腕時計を立ち位置を表しているような気がする。
1と3(高額であるが故に付加価値を付けなくてはいけないという点では2もそうかもしれない)は、
高額商品を売る側の典型的なセールストーク、購入を迷っている客に買わせるための最後の一押し。

同じ腕時計と言っても、どちらか択一的に選ぶようなものではないのかと思う。
機械式は時刻も分かる身に着ける嗜好品、工芸品
クオーツは時刻を知るための実用品(だが、身に着けるという性格からデザイン性、ファッション性も重視される)
クオーツショック以降、機械式腕時計の立ち位置が変わった、変わらざるを得なかったことが瀕死の状態から復活した理由だのだと思う。
紹介した動画の投稿主(もちろん機械式愛好者)も結論としては似たような感じで、
機械式愛好者に時々見られるクオーツを親の敵みたいに嫌って全否定ということはなく、用途というか目的に応じて使えばいいという結論。
そんな投稿者にさえ強烈に刷り込まれている「永続性」という甘美な響き。
「孫の代まで使えますよ」
「もし不要になっても高く売れますから」
そんな使い古された殺し文句は、今も生き続けているらしい。

話が大幅にそれてしまったが、(修理すれば)長く使えること以外に、機械式にあってクオーツにないものは何かということになる。
自分から見て機械式の時計でここがいいなと思うのは、いわゆるスイープ運針というやつで、秒針がコチコチを動かずなめらかに動く様子は見ていて気持ちがいい。
クオーツ時計で気になるのは針ずれという現象。それなりの値段のものだとほとんど気にならないが、安いクオーツ時計だとかなり目立つものが多い。
スイープ運針であれば、連続して秒針が動いているので、基本的に針ずれ問題にならない。
クオーツ時計はほぼステップ運針であるが、スイープ運針のものがないかというとそんなこともない。
スイープ運針の掛時計や置時計は特に珍しいものでもなく、比較的安価で手に入る。
まあ、これはコチコチ秒針の音がしないようにするという必要性があっての機能なのだが、単純に見た目でも連続して動く秒針は魅力的である。
これが腕時計となるとまずない。ステップ運針のコチコチ音が基本的には問題にならない腕時計はスイープ運針する必要性がないので、
そういう特殊なムーブメントは求められていないのだろう。
探したらいくつか見つけたが、クオーツ腕時計の秒針の動きにこだわるマニアックな人はそう多くないようで、どれも高価である。
スイープ運針の腕時計の動画がYouTubeに上がっている時代なので見てみると、スイープ運針といってもかなり幅があり、
連続運針にはほど遠い1秒3、4ステップ程度で動く「スイープ運針」の腕時計もあった。
身につけるもの、目に触れるものについてはデザイン(この場合は秒針の動き方も含めてのデザイン)がとても重要だと思っているので、
価格を跳ね返すようなものであれば購入を考えなくもない。

クオーツ腕時計でスイープ運針のものを探していくと、BULOVAというアメリカのメーカーに行きついた。
通常振動子が2本のところ3本を使った特殊なクオーツムーブメントを使った年差クオーツを世界で初めて出したところらしい。
UHFムーブメントと呼ばれるこのムーブメントの製造元がシチズンの傘下となって、現在のUHFムーブメントは日本製のようだ。
年差精度とスイープ運針を同時実現したこのムーブメントを使用したモデルを本家ブローバでは復刻モデルを中心に今でも生産しているようだ。
年差精度とスイープ運針のクオーツなんて自分のためにあるようなブランドだが、
日本国内モデルとしてUHFムーブメントを使ったクオーツモデルがハイパフォーマンスクオーツと称して販売されているのだが、
全てがクロノグラフで秒針がスモールセコンドとなっており、通常の長い秒針はストップウオッチとしてしか動かないようだ。
そもそもクロノグラフには興味がないし、クロノなのでそれなりのプライスタグが付いている。
こういう場合は本国モデルを調べてみる。そうすると通常の3針モデルでもこのUHFムーブメントを搭載したモデルがあることが分かった。
チプカシ同様、海外モデルを輸入して取り扱うショップもある。
Accutron IIシリーズやPRECISIONISTシリーズには比較的リーズナブルでデザインも自分好みのモデルがあるので、俄然興味がわいてきた。
休日に身に着けるイメージだが、そうなるとデザイン的にピンとくるもの少ない。
メタルブレスレットはクラシカルなデザインで興味をひかれるが、時計本体がかなり重く、メタルブレスレットのモデルだと重量が150gを超えている。
革ベルトのモデルだとPRECISIONISTシリーズの96B158やAccutron IIシリーズの96B133は かなり魅力的ではあるが、輸入物は保証、修理の問題があり、
壊れたらしょうがないやで諦められるチプカシと違い、それなりの値段はする。


この値段ならPC用のアナログ電源の方が先かな。

チプカシのベルトを交換してみた

2020-12-19 04:44:44 | ガジェット
チプカシたちは1年経過しても電池が切れる様子もなく、時を刻んでいる。
チプカシたちのなかで唯一の電波時計でベルトが長すぎるかなと思っていたウェーブセプターWV-58J-1AJFがすっかり休日の常用となっている。
電波時計で正確なのと、軽く何より見やすい液晶なので、近所に買い物に行くようなときはついつい手が伸びてしまう。
一方G-SHOCK GW-M5610-1BJFの方は、遠くにお出かけのお伴になっていて、稼働率が下がっている。
仕事でも休日でもずっと使っていたWired-hとはえらい違いだ。

冠婚葬祭用にと買ってみたチプカシMTP-V004L-7A、時計自体はいいのだが、
価格が価格だけに本革風のベルトがさすがに安っぽい上、固くてベルトを留めるのに少々難儀する。
そろそろ実際に使う予定が出てきたのでベルトを交換することにした。

ラグ幅は20mm。交換用のベルトといってもどれを選んでいいか分からないほど種類がたくさんある。
色はもちろん黒と決めているが、それでも素材、型押しの種類、つやの有無などまあこれほどの種類が必要なのかと思うほど種類が多く、
時刻の確認はスマホで間に合ってしまうこの時代に革ベルトは消耗品とはいえ、本当に需要があるのかと不思議なくらいである。
ネットで購入しようかと思ったが、まだ自分でベルトを交換するためのバネ棒外しを買っていなかったので、
とりあえず近所のイオンに入っている時計屋をのぞいてみることにした。

この店は一度電池交換をしたことがある。時計専門店ではなく、眼鏡も扱っている。
店を覗くと、奥の棚にずらっと交換用のベルトが並んでいるのが見えた。
革ベルトが中心だが、ウレタンベルトもそれなりの品揃えがある。
ベルトは、国内大手BAMBIのもののみ。
交換用ベルトの専門メーカーなので、ここのベルトにしようと思っていたので丁度いい。
価格も正価の2割引で、ベルトを購入すればベルト交換の工賃は無料だったので店で交換することにした。
カーフのつや消しで一番ベーシックなものでもよいかなと思ったが、耐水性が高いスコッチガード素材のものにすることにした。
店内に他の客はおらず、あっという間に交換終了。
オリジナルのベルトをどうするか聞かれて、持ち帰ると答えたらかなり怪訝な顔をされた。


早速付けてみると、新品だけあってまだ固いが革なのでしばらくすれば馴染んでくるだろう。
ただ、遊環のほかに尾錠の付け根に固定されている環があり(遊環に対して定環というらしい)、ベルトの剣先を通しにくい。

使っているうちに定環があっても問題ないくらいベルトの革が柔らかくなると思っておこう。
デザインはシンプルで気に入っているが、フェイスが40mmと少々大きいので、
革ベルトのドレスウオッチとしては少々バランスが悪く、フェイスはもう少し小さい方がいいかもしれない。

今のところ電池交換は必要ないようだが、チプカシは元の値段が値段なので、電池交換をお店に頼んでしまうと、
場合によっては本体の値段を超えてしまうこともあるので、電池交換は自分でしようと思っている。
電池は100円ショップでも売っているし、ネットでも安く手に入る。
ただ、若干工具が必要。
アマゾンなどで腕時計の工具セットが売られているが、精度と耐久性が心配なほどたくさんのパーツが入って驚くほど安い。
目的は電池交換なので、それに必要な最低限の工具をそろえればいいか。
精密ドライバーとステンレス製のピンセットセットは持っているので、あと必要なものは
 ○ベルトを外すためのバネ棒外し
 ○はめ込み式の裏蓋を外すためのこじ開け器
 ○電池をショートさせないためのプラスチック製ピンセット
くらいか。
手持ちのチプカシは裏蓋がネジ止めかはめ込みなので、スクリュー式の裏蓋を回して外す工具は当面必要ない。
問題はどこ製のものを買ったらよいか分からないということだが、
今回交換したベルトメーカーのBAMBIでもこれらの工具を販売しているようなので、ここの工具を入手することにしよう。

交換の仕方は、親切な方がYouTubeに動画を上げてくださっている。便利な世の中だ。

デジタル時計

2020-12-13 04:44:00 | ガジェット
デジタル時計が好きだ。
数字で時刻がはっきりわかるからということもあるが、今まで長く使ってきて馴染みがあるからかもしれない。
重い腕時計が嫌で、軽い腕時計を探すとデジタルが多かったということもある。
腕時計は、オシアナスを買うまでずっとデジタル一筋。
家の時計もすべてデジタル。しかも全て電波時計。
時刻合わせが不要な電波時計を一度使ったらこれ以外使う気になれない(チプカシ除く)。
完全に電波デジタル野郎となっている。

住まいがずっと賃貸なので、壁掛け時計が使いづらく、置時計一辺倒。
部屋ごとに置時計を置いている。
寝室には妻が独身の時から使っていたアナログの目覚まし時計を使っていたが、ベルの音がけたたましく心臓に悪いのと、
秒針が音がコチコチ耳障りなので、秒針のないデジタル目覚まし時計にした。
ちょうど電波時計が普及し始めたときで電波時計にした。
初めて時計の時刻合わせから解放された瞬間だった。
アナログ目覚まし時計はパソコン部屋で使用していたが、地震があり棚から落下して壊れてしまったので、デジタルの電波置時計に切り替えた。

居間の時計は、記念品でもらったアナログ置き時計を使っていたが、大きくて場所を取るので、パソコン部屋のデジタル置時計を移動して使っていたものの、
通常のモノクロ液晶で暗いと時刻が確認できないので、AC電源の自光式デジタル電波時計にした。

そのうち洗面所に時計がほしくなり、狭い洗面所に置けるコンパクトな電波時計を探していたら、
ギフトショップでノベルティ用の目覚まし時計を見つけたのでそれをしばらく使っていた。値段は500円。
窓がない洗面所だったが、問題なく受信できていた。
今の住まいに引っ越して、洗面所から居間の時計が見えるようになり、洗面所に時計は必要なくなったが、
対面式になった台所に立つと居間の時計が見えなくなってしまったので、洗面所用の時計をキッチンカウンターに置くことにした。
しかし、電波を自動受信しない。窓からの距離は今の台所の方が近いのに受信しない。
安い電波時計によくあることだが、クオーツの精度が悪く、電波を受信できないと1週間で30秒近く遅れてしまう。
キッチンカウンターに置くのを諦めて、キッチンの窓際にぴったりと寄せるとなんとか受信するようになったので、その場所で使っていた。
が、妻がキッチンの窓にタペストリーを付けたので、時計を窓際に置けなくなってしまった。
置けることは置けるのだが、置くとタペストリーに隠れて見えなくなってしまう。
仕方なくキッチンカウンターに置いて、週1ぐらいで電波の入りやすい窓際に置き、手動で受信をしていたが、これでは電波時計の意味がない。
ヨドバシカメラに寄る機会があったので、時計売り場で電波時計を物色してみた。

陳列してある置き時計は目覚まし時計を含めてほぼ電波時計。一部非電波時計も置いてあった。ざっと見て100個ほど置いてあるだろうか。
買い換えるとなると標準電波の受信性能がよいものを選びたいが、電波時計の受信性能など情報があるわけもない。
展示されている電波時計の時刻を見るとバラバラ。
入り口から遠いフロアの中心部に売り場があるので、電波が弱く電波を受信できているものとそうでないものが分かれてしまっている。
この環境で受信できていれば、受信性能がよいということか。
腕時計はウエーブセプターを着けてくることが多いのに、今日はチプカシを着けてきてしまったので、
時計売り場にある電波腕時計の時刻を参考にしつつ、正確な時刻を表示しているものの中から、キッチンカウンターに置いて邪魔にならず、数字の大きいものを選んだ。
キッチンの時計は朝見ることが多いので、日付と曜日が表示されるものがいい。
ということで選んだのが、カシオのDQL-250J-7JF。

色はシルバーもあったが、白黒ツートーンにしてみた。
お知らせ機能が余計だが、受信性能と大きさを優先した。
電池は単3で、単3のニッケル水素充電池が余っていたのでちょうどいい。
所定の位置に置いて、受信状況を確認するとバッチリ受信する。
電波時計の受信性能を確認する方法として、電波の入りにくい店頭で確認するという方法があるというのに気づいてよかった。
同じ店の時計売り場のショーケースに並べられている電波腕時計はきれいに正しい時刻を表示しているので、
コストの面もあるだろうが電波腕時計は受信性能に配慮してつくられているのだろう。
自宅にはかみさんのも含めて電波腕時計が3つあるが、置き場所を特に意識しなくとも電波受信については全く問題ない。

キッチン用として使っていた古い電波目覚まし時計は捨ててしまおうと思ったが、トイレに窓があるのを思い出し、
試しにトイレの窓際に置いてみたら電波を受信するようなので、トイレ用にした。

新しく電波置時計を買ったので、今まであまり気にしていなかったが他の電波置時計の受信状況を確認してみると、
パソコンデスクの電波時計が受信に失敗することが多くなったことに気づいた。
場所も変えていないしどうしたものかと考えると、PCにUSBカードを入れて、それ用の外部電源としてiPowerを追加したことを思い出した。
距離的には50cmほどあるが、それのノイズが影響している可能性がある。
標準電波は40kHzの長波でACアダプター等のノイズに非常に弱いらしい。
それで置き場所をデスクトップからパソコンデスクの上の棚に移したら改善したが、日中は受信がうまくいかないことが多い。
遠くのAMラジオ局の放送が夜だけ聞けたことを思い出した。
電波状況は夜の方がいいので、夜間はちゃんと受信してくれるから問題ないが、
今にあるシチズンの電波置時計は昼間でもしっかり受信するので、受信性能に差があるということになる。
標準電波の受信頻度は時計によってまちまちで、電波状況がいい夜中に1回だけというものも多いが、最大1日6回ぐらい受信を試みるものもある。
一回電波時計に慣れてしまうと少しの時刻のずれが気になってしまうが、クオーツの精度を考えたら1日受信しなくとも日差は1秒程度。時刻合わせは1日1回で十分だろう。

電波時計なのに標準電波の入らない地下に置かれて、時刻合わせもされず放置されている掛時計をみると、なんとも言えないもの悲しさを感じるのは自分だけだな。

Echo Show

2020-07-18 14:51:18 | ガジェット
X4のおまけでGoogle Home Mini(現在はNestに名前が変わっている)をもらったが、なかなか便利に使っている。
Chromecastを追加で購入してテレビと連動させたので、使い途が増えた。
Stay Home期間中のBABYMETALのライブ配信はテレビにキャストさせて、大画面で視聴をしていた。

使っていて思ったのは、スマホが使えない人が使うにはいいんではないかということ。
ただ、入力が音声なのはいいのだが、出力が音声のみだと少々不便である。
これにディスプレイがつけばいいのにと思っていたら、ほどなくディスプレイ付きのホームアシスタントが出てきた。
しかし、グーグルさんのはかなりお高い。テレビ電話も使えた方がよかったので、カメラ付きとなるとちょっと手が出ない。
他にないかと探すとアマゾンのEcho Showというのを見つけた。
カメラ付きだし、定期的にバーゲンをするのでバーゲン時に買えばかなり安く買える。
機能的に気に入ったのは、カメラに物理カバーがついていること。
使わないときにカメラをカバーで隠しておけば、万が一乗っ取られたときに盗撮の心配はなくなる。
画面の大きさは3種類。5インチ、8インチ、10インチとある。最初5インチでもいいかと思ったが、
さすがにスマホ以下の画面サイズでは小さいかと思い、8インチを買うことにした。


実家の設置場所だが、考えた末テレビの脇にした。
座っている時間が長いということが第一だが、テレビが置いてある部屋には時計がない。
いや、ないことはないのだが、この部屋に掛け時計を掛ける場所がなく、
掛け時計を座っている場所の後ろに置いたままになっているので、振り返らないと時刻が確認できない。
Echo Showの待ち受け画面に時計を表示させておけば、置き時計になると考えたところ。
しかし、このEcho Show、仕様が微妙で、待ち受け画面に時計を全面表示させることができず、画面の4分の1程度の表示になってしまう。
この辺はソフトウェアアップデートでなんとかしてもらいたいところ。

試しに母の前でいろいろと使って見せた。
アマゾンのアシスタントの名前はAlexa。グーグルのアシスタントと同様女性の声である。
グーグルのアシスタントには名前がないが、名前があった方がなんとなく親しみがわく。
ただ、音声の自然さという点では、グーグルの方が自然だと感じる。Alexaの方はイントネーションにやや不自然さを感じる場面がある。

母の好きな演歌をかけてみたり、レシピを表示させてみたりした。
音楽の方は曲名だけでなく、画面に歌詞も表示される。
レシピ表示はディスプレイ付きのホームアシスタントならではの使い方だが、なにせスマホを使っていない母には、タッチパネルがうまく使いこなせない
。特にスクロールの使い方にとまどっていた。
表示させた画面は、操作を何もしないと3分程度でホーム画面に自動的に戻るようになっているが、
音声入力でホーム画面に戻る方法が最初分からなかったが、「終了」のひとことでいいようだ。

さて、メインのテレビ通話。Echo Show同士でも可能だが、スマホにAlexaアプリをインストールすれば、スマホとも通話ができる。
基本パターンは、連絡先から相手を選んで、通常の電話のように呼び出して、相手側が電話に出るというもの。普通の電話と同じである。
このほかに「呼びかけ」という機能がある。
Echo同士の仕様を想定した機能で、相手が応答しなくとも、呼びかけた側の声が相手のEchoから出るようになっている。
 リビングにいるおかあさん「ごはんできたわよ」 
 部屋にいる子どもたち「はーい」
みたいな使い方が典型的。
画面付きのEcho Showだと設定さえすれば、カメラも呼びかけと同時にオンになる。
この機能を使うと、Echo Showの使い方に不慣れな母がEcho Showの画面をタッチしなくとも通話ができる。というか見守り用のウェブカメラ代わりに使えるのだ。
自分の方はタブレットにAlexaアプリをインストールしたが、問題なく相手のEcho Showにこちらの声が出るし、相手方の音も聞こえる。
Echo Show側のカメラの映像を見ることもできた。
Echo Show単体だとカメラの角度が調整できないので、純正のスタンドを購入して角度を調整し、母がいつも座る位置がうまくカメラに入るようになった。

母がこれを使いこなすのはまだ難しく、今のところEcho Showは置き時計にしかなっていない。
なんとか天気予報ぐらいはAlexaに答えてもらえるようになってほしいものだが、機械に話しかける行為自体に慣れていないので、そこに慣れないと使いようがない。
これが便利だと分かれば使うようになると思うのだが、なかなかそこまではいかないようだ。
自分としては、実家にインターネットが使える環境と見守り用のウェブカメラを入れたという感じなので、まあいいかといったところ。

ピニンファリーナデザインの腕時計

2020-02-02 11:19:34 | ガジェット
それそれはかなり昔、もうすでに30年近く前のこと、大学生だった自分にも就職活動の時期がやってきた。
そこで困ったのが腕時計。それまでは安いデジタル時計しかもっていなかったので、この機会にちゃんとした腕時計を買おうと思った。
当時はF1ブーム。セナプロの時代。自分も好きでF1専門誌を何冊も買って読んでいた。
専門誌ではないが今でもあるNumberというスポーツ雑誌でF1の特集があると買って読んでいたが、その中の広告にそれはあった。

ピニンファリーナデザインの腕時計。
フェラーリのデザインで知られるデザイン工房。そこがデザインした腕時計が何種類か載っていた。
その中のダイバーズ風のデザインの腕時計のひとめぼれ。
フェイスこそ小さめだが、ステンレスのベルトのデザインが特徴的で、友人には「シャコ時計」と揶揄されたが、一目で気に入ってしまった。
電池式のクォーツ時計であったが、価格は10万円ほど。大学生が買うには非常に高価な腕時計であったが、バイトでためた貯金の残りを使って買ってしまった。
規模の大きな時計店にも現物はなく、取り寄せてもらった。
販売元はオリエント時計だったが、製造は別だったらしく、ムーブメントはスイス製だった。
ステンレス製で104グラムとかなり重かったが、例のシャコのようなベルトのおかげで着け心地はよく、あまり重さを感じなかった。
面接やらにはそれを着けていった。

就職後は、あまり出番がなかったが、この時計のほかにはカジュアルな腕時計しかもっていなかったので、フォーマルな席にはこの時計が必要だった。
それ以来、電池交換のみで故障することもなく、動き続けていた。
着ける機会はほとんどなくなっていても、思い入れが強く、買ったときには周囲から一生ものといわれていたので、使えるところまでは使いたいと電池交換だけは行っていた。
先日久しぶりに電池交換を行い、一月ほどして時刻を確認してみると、合わせたはずの時刻が30秒も遅れている。
これまで進むことはあっても、遅れることはなかったので、異常事態である。
調べてみると、クォーツ時計も機械式程ではないが、オーバーホールは必要らしい。

さて、困った。こんな古い時計。しかも販売元のオリエント時計もいまやエプソン傘下。
一応古い時計の修理も受け付けているが、修理対応機種の中にこの時計(そもそも名前を知らないが)はなかった。
今住んでいるところで、腕時計の本格的な修理というかオーバーホールを受けてくれる時計店を探したところ、ありました。
販売はほとんどやっておらず、修理専門。手間のかかる修理もやってくれるらしい、
ダメもとで、電話してみると、一度見せてほしいとのころだったので、その店に向かった。

市内の中心部にその店はあったが、昔ながらすぎるその外観。壁には「時計、メガネ」とある。
店に入ろうとすると、茶飲み話をしていた客(?)が出ていき、入れ替わりに店内に入った。
6畳ほどの店内は、物であふれており雑然という言葉では足りない。
時計が入れられているショーケースが2つほどあったが、その時計がほとんど見えないほどその上に物が積み重ねられている。
壁には動きを止めた振り子式の壁掛時計が10点ほど。壁際のショーケースには、たぶん買い手が現れないであろうメガネのフレームが並んでいた。
入り口のすぐわきに先ほどの茶飲み話をしていた男性が座っていたスツールがあり、その前のショーケースの上には飲みかけのコーヒーが入ったカップが置いてある。
座る場所はそのスツールしかなかったが、あまりにも狭いので立ったまま、腕時計を渡し、症状を伝えた。
店主は70代に手が届いているであろう男性。
ケースを開けて中を調べ出した。
電池を見て最近交換したこと、パッキンはまだ厚みがあり交換の必要がないこと、時計の進み方の調整ネジはプラス側になっていると伝えられた。
これまで進むことはあっても、遅れることはなく、これまで一度もオーバーホールはしたことがないことを伝えると、さらに時計を調べて、機械油が白っぽく固まっており、動きが重くなっているのが原因といわれた。
下調べした通りの見立てで、分解清掃に2週間ほどかかる。費用は12000円とのこと。
もっと費用が掛かるのではと思っていたが、ネットの口コミどおり良心的な価格。
時計を預けて、店を後にした。

2週間ほどして、オーバーホール終了の連絡があり、腕時計を取りに行った。
オーバーホールが済んだ時計は心なしかきれいになった感じ。
親父さんからは特にコメントなし。
腕時計を腕にはめ、支払いを行う。
入り口のガラス戸にはクレジットカードとPayPayのステッカーも貼ってあったので、PayPayで支払うことにした。
こんな(失礼!)個人経営の店にも営業をかけて、契約させてしまうPayPay営業恐るべしと思ったが、この店ではキャッシュレス決済のポイント還元には参加していない。
PayPay独自の還元があるので、PayPayで支払い。
もちろんバーコード支払いではなく、スキャン支払いなので、店のバーコードを読み取り。そういえば、スキャン支払いは初めてだな。
金額を確認すると、見積もりどおりの金額でよいとのこと。
親父さん曰く、PayPay支払いの客が多いという。
支払いを済ませ店を後にする。
30年近く使って初めてオーバーホールを済ませたが、これであと10年は電池交換だけで行けるだろう。
めざせ50年!
それまであの店は続いていないだろうな。

その後

正月にチプカシも含めて、非電波時計の時刻合わせを一斉に行った。
1か月たったので、月差を確認してみた。
〇ピニンファリーナ +27秒
〇MQ-24-7BLLJF +7秒
〇MQ-24-1B      -2秒
〇MTP-1403L-7AJF ±0秒

チプカシ優秀すぎる。国内モデルは月差がプラスになるよう調整してあるという話はあったが、その通りの結果となった。
海外モデルは比較的遅れる傾向というが、自分が買った個体はほぼズレなし。冬場なのでこのぐらいだが、気温が高くなってくるともう少し進むようになるかもしれない。

それで肝腎のピニンファリーナであるが、記憶をたどると、これまでこのぐらいは時刻が進んでいたので、オーバーホールして元に戻った感じではある。
ただ、冬場なのにちょっと進みすぎかなという感じはするが、電池が切れたら、またあの店に行って調整してもらうことにしよう。