エチオピアの中国系油田で74人殺害 武装集団襲撃
2007年04月25日01時07分
中国の国営新華社通信などによると、エチオピア東部ソマリ州にある中国の石油関連企業の油田開発現場で24日朝、武装した約200人の集団に襲われ、少なくとも9人の中国人とエチオピア人65人の計74人が殺され、中国人7人が拉致された。
現場には中国人約40人と、エチオピア人120人以上がおり、100人を超えるエチオピア軍兵士が警備していたという。
エチオピア政府報道官は「オガデン民族解放戦線(ONLF)と関連のある勢力のテロ攻撃だ」との見方を示した。新華社によると、軍兵士との間で50分近く交戦が続いたという。
現場周辺は、エチオピアでは少数民族のソマリ人が多い地域。ONLFはソマリの分離独立などを求める反政府勢力。06年4月にはエチオピア東部で石油や ガスの探査を行う外国企業に対し「エチオピアの現体制と外国企業の利益のための行動で、許しがたい」と警告する声明を出している。
経済の急成長で石油需要が増えている中国は、エチオピアやスーダンなど、治安上の懸念や国際政治上の問題で欧米や日本が手を出しにくい国々で、活発に石油開発を進めている。
【過去記事】保守記事.16-9 海外に目を向けている国
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます