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保守記事.368 タラ戦争、勃発

2008-11-29 11:11:24 | 記事保守

デーリー東北:主なニュース:「なべ漁場問題」で青森、岩手の対立先鋭化(2008/11/25)


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青森、岩手両県境沖のタラの好漁場(通称・なべ漁場)問題が、混迷の度合いを深めている。底はえ縄漁に対する青森県の規制強化が、岩手県北の漁業者の反 発を招き行政訴訟に発展。海の境界線をめぐる両県の対立も先鋭化する一方だ。同漁場を岩手側の海域とした岩手海区漁業調整委員会指示に、青森県が十三日付 で文書抗議したのに対し、岩手県は週明けにも文書で反論する構えを見せる。複雑化する問題の論点を整理した。

 ◆締め出しは否定
 青森、岩手両県の海境線では、陸の県境を起点に青森が真東線、岩手が北東線を主張する。両県とも「他県の漁船を締め出すつもりはない」と口をそろえるが、では、なぜ対立しているのか。
 資源保護の観点から底はえ縄漁を禁止している青森県は、他の漁法なら県外の漁業者も操業可能―との立場だ。一九八四年に両県の漁業者団体が協定を結んで 決めた真東線については「海境ではなく、あくまで底はえ縄漁を禁止する区域を設定した。そもそも海に県境を引くなど非現実的」と説明する。
 一方、底はえ縄漁を規制していない岩手県は、五一年に北東線を境界とした別の協定を根拠に、「なべ漁場は岩手の海域なので底はえ縄漁は可」と主張。県外の漁業者も自由操業としている。
 なべ漁場での底はえ縄漁の是非が、海境をめぐる両県の対立に発展、かえって問題がこじれる結果となった。両県の主張はことごとくかみ合わず、提訴した漁業者でさえ「行政同士の意地の張り合い」とため息をつく。

 ◆法的根拠はなし
 海の県境は法的に明確な規定はないため、“領海”をめぐるトラブルは全国各地で起きている。
 青森県は津軽海峡のマグロ漁場で北海道との境界線問題がくすぶっており、岩手、宮城両県境でも岩手が南東線、宮城は真東線を主張する。水産庁沿岸沖合課 は「境界は県同士が話し合って決めるものだろうが、昔から互いに主張し合っているのが実情。調整は難しい」と頭を抱える。
 提訴した漁業者は「裁判で争いたくない」というのが本音。岩手県の担当者も「話し合いによる解決が望ましい」と話すが、訴えられた青森県は複雑だ。表向 きは「話し合いは続ける」としながらも、「提訴する一方で話し合いを求められても…」と不信感を隠さない。

 ◆資源保護でも対立
 なべ漁場を含む海域はかつて、高級魚のメヌケやキンキンが捕れたが、次第に水揚げが減少。原因の一つが乱獲とされ、八四年の協定につながった。ただ、当時は底はえ縄漁の禁止対象魚種にタラは含まれていなかった。
 青森県が二〇〇六年ごろ、底はえ縄漁をしていた岩手県の漁船を臨検した際、メヌケやキンキンも捕っていることが判明。〇七年に規定から魚種を削除し、同漁法を全面禁止とした。
 これに対し、岩手県は「タラは含まれていない」との主張を繰り返し、「青森側が一方的に取り締まりを強めた」と反論している。
 底はえ縄漁の規制が資源保護の上でどれだけ効果があるのか、科学的には立証されていない。
 水産総合研究センター東北区水産研究所八戸支所によると、タラはふ化から三年で体長五〇センチほどに成長する。キンキンなどに比べ成育のスピードが速く、「根こそぎ捕る底引き網なら影響は大きいと思うが、底はえ縄では分からない」という。
 提訴した漁業者が同漁法にこだわる理由を、岩手県は「漁獲量を確保するため」と代弁する。水産資源の保護優先か、漁業者の生活第一か―。ここでも両県の考え方の隔たりは大きい。


ニュース超速報! 海境線問題で青森と岩手の対立が深刻化…

タラ戦争 - Wikipedia




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