横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

気持ちの切り替えスイッチON⇔OFF

2016-02-11 22:31:51 | 発達や学習が心配
あちこちで淡い色、濃い色の梅が満開です。

寒さの中に「春」の訪れを感じますね~。

年度末になり なにかとあわただしいと思います。

大人もちょっと「いらいら」。

特に「出かけなくてはいけないとき」に

「子どもがぐずぐずしている」と

もっともっといらいらがつのりますよね。

そんな保護者の気持ちをもとに先月、塾の「保護者サロン」で

「ロールプレイ」を行ってみました。

大人役と子ども役、そして観察者になってのプレイです。

大人役をするときは、みなさん、他の人が見ているので

ふだんよりちょっぴり(こわさが)和らいでいたような・・・。

みなさん、台本を見て「まるでうちの日常のよう」

とおっしゃっていました。

私も「子ども役」やってみました。

予防注射に出かけることを予告していたのにも

かかわらず、着替えもせずゲームを始めてしまった子。

「出かける前」に声をかけても動かず、生返事。

だんだんいらいらがつのるお母さん。

子どもとしては「分かってはいるけど」動きたくない。

「予防注射」なんて本当はいきたくないし、ゲームは今

佳境に入っているし・・・

よびかけられても目も上げない(みなさん、このとき

お母さんの声が「遠く」聞こえた、と言っていました)

そしてついにお母さんが距離を縮めてくる・・・

この気配、ロールプレイでもけっこう「こわい」です。

このへんで、やっと「やばい!」と感じる子ども。



子どもに「スイッチ」が入らない・・・と大人は思ってしまいますが、

大人と子どもの「かけひき」があり、「限界点」に達したところ

「動く」のだな、と感じました。

観察されていた方も「子どもははじめのうち、まるっきり親の

ことばが耳に入っていないよう」と言っていました。

そうだったんですね!

そして、実際

「10時にでかける」のなら、子どものしたくにかかる時間を加味して

「9時45分にしたく開始」のように伝えないと

「10時からしたくを始めてよいと思っているみたい」という話も

うん、うん、と大きなうなずきが。

学校でもそうです。

休み時間の後の3時間目が体育や音楽など移動やしたくが伴うときも

「チャイムが鳴って もどってきてからしたくを始める」子どもがいて、

廊下で並ぶのに遅れることが多いです。

この子どもの頭の中では、

「休み時間は、休み時間」なので休み時間に準備をする、ということが

浮かびにくいのですね。きっと!

まあ、私も反省いっぱいですが、

子どものころから

「自分はしたくに何分かかるからその時間分タイマーかけて」

「間に合うようにする」という練習を「体感」として身に付くまで

していいのかもしれません。

この「タイマー」大人でなく、ぜひ「自分自身で」スタートとストップ

してほしいです。時間もはじめはちょっと失敗もしつつ、

だんだん「自分に合った時間」にできるようになるといいですね。

もちろん、うまくいったらほめます!失敗したら、「今度は何分でできそう?」ときく。

「今日はちょっと遅れも大丈夫」という「ゆとりのある日」から

練習を始めるのも



保護者のアンケートでは、

「改めて子どもの気持ちになることができました。」

「怒れば行動させることが可能でも、自分が怒らずに

穏やかに話をして時間通りにでかけられるようにするためにどんなことが

必要かと思いました。」

「子どもは何かに夢中になっているときは聞こえていない。

それを半ば承知の上でいつも同じ言い方で言っているかもしれないと思いました。」

「いつも我が家でやっていることが客観的に見ることが

できました。『とりあげちゃうよ』ということばでなく伝える方法を考えて

いきたいと思いました。」

「短いやりとりの間にもいろいろな気持ちや想いが

人それぞれにあるのだなと思いました。」

「この場面が日常でいらいらしているのは自分だけでは

ないと気持ちが楽になった部分もありました。」

・・・まだまだたくさん書いてくださいました。

(ありがとうございます!)



毎回、思うのですが、この「ロールプレイ」、私が台本を作っているのに

「演じてみて思う気持ち」は「予想以上のものが得られる!」ということ

です。不思議ですね~。

だから、たまりません!!!!!!

個別学習塾びすぽうくのホームページへ(色のついているところをクリックしてください)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする