横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

「交流」の時間

2020-09-17 21:44:43 | 発達や学習が心配
朝夕、過ごしやすくなってきました。

いつの間にか9月も半ば。

もうすぐ4連休の方もあるのでは。

今日は、小学校の「個別支援級」と「一般級」の交流について。

「個別支援級」はとっても人気で中には30名を超える

クラスもあるほどです。

なんたって「個別」に授業がされる、というメリットがあります。

以前のような「食べ物ばかりつくっている」のようなイメージと

だいぶ違ってきたように思います。

一般の教室で大勢の子どもがいるところより、

自分のペースで自分にあった学習内容が用意されているという場です。

個別支援級の他に「特別支援教室」がある学校も多いと思います。

個別支援級の場合は、6学年にまたがる子どもたちが在籍しているので

学習は一律ではないし、グループで学習していても、

一人ひとり取り組み方や目標が違います。

「交流」というのは、「個別支援級」の子どもが自分の学年の

「一般」のクラスで学習することです。

在籍が「支援級」でも1日「交流級」で過ごす子どももいます。

また、教科を選んで、また生活の中の一部を選んで「交流」することもあります。

支援級の担任をしていたとき、

「交流にいきしぶり」をしていた子どもがいました。

自力で行ける様子だったので「どうしてだろう?」と初め思いました。

一緒に「交流」についていくと「なぞ」が判明。

まだ、「学習していない内容」のところで、不安があったようです。

さらに、「先生の板書」をみんながノートに写している場面で、

「板書を写す」という経験が少なかったために戸惑いがあったようです。

また、ある子どもは、「音楽」で行き渋りがありました。

黒板に貼られた「楽譜」のドレミが分からず、困っていたようです。

楽器演奏は、グループ発表だったので、リコーダーに自信がないため、

グループの中でいずらい、と思ったこともあるようです。

そこで・・・・

板書を写す練習や、リコーダーは1か月前から練習を始めること、

ドレミを教科書に書いておくこと・・・・など「事前準備」「練習」を

してみました。

家庭科の裁縫などは、かなり前から練習をしました。

「参加」するころには、自分の力でできるようになり、

交流についていった私は、一般級で困っている子どもの支援をしていました。

(困っている子は一般級にたくさんいます)


ひまわりのてっぺん。花なのか、葉なのか、まだなぞです。

「交流」も初めから45分在席する、ことが難しい場合、

「~時~分まで」とか、「前半の話し合いまで」とか

交流級の担任に連絡をしておいて時間を区切ったこともあります。

また、交流は、「同年齢の子と同じ時間を同じ場で過ごす」

けれど、参加する目標は、子どもによって違うのではないかと思います。

・同年齢の子と楽しくすごす

・学習内容を理解する

・生活の仕方を学ぶ

・話し合い方を学ぶ

・・・など。

交流する「目標」が子ども本人・保護者・支援級と交流級の担任と

「共有」されていると、その時間がとても意味のあるものになると思います。

漠然と不安をかかえながら「行ってきます」とはなかなか言えないのでは。

そして、しばらく自力で参加できていたとしても

はじめての場面で「緊張が高まったり」

体調や気分によって「いらいらがでたり」

ということもよくあり、(想定内として)

そんなときは、いったん気持ちを落ち着けてから

「行ってきます」になるとよいのでは。

「交流」は、「行くか」「行かない」のではなく、

「参加の仕方」が大事だと思います。

この考えはこの10年ずっと変わらずにいます。




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