シルバーの独り言

いつしか70年以上の月日が過ぎ 心身ともの健康を心がけての日々・・・冬の日差しにも似て。

おくりびと

2008-10-14 | Weblog
久し振り伊丹へ。店内を散策するつもりだったが 4階の映画館をのぞくと 「おくりびと」の上演中。評判が良く見たいと思い またの日の出直しをと思ったが 後10分で始まる時間も気に入り シルバー年齢の身分証明書を提示し 1000円チケットを購入し場内へ。

心のこもった納棺師のお話。この世から あの世の門をくぐる時に 最後の身支度をする仕事。体をふき 着物を着せかえるのだが 一つ一つの動作が美しく 死者を送る慈愛に満ちたまなざしに魅せられる。

死の厳粛さ 美しさ 時にはユーモアを交え 社会的に後ろ指を指される職業に戸惑いながらも やりがいを見出して行く過程を描いている。

お肉もお魚も死んだ(時には生きている魚)後に 美味しい美味しいと食べている人間 私の現実をも教えてくれた。

死者を相手の職業に敬意を感じる。

誰にも平等にやってくる現実から目をそらさないで 自分の時に備えられる良いあらすじだった