仕事帰りの僕の遊び。創成川の近所をウロウロ。変わり行く故郷、札幌を懐かしみつつ。ホテルのメモは、また行くときの参考に。

地上に出ると、
五月のような、晴れやかさ。
北海道は五月よか、
今頃、四月の後半のほうが
穏やかで、湿度もほどよい感じ。
もし北海道へお出でなら、
今頃をオススメします。
虫もまだ少なくて、
小鳥は恋の季節。
いろんな鳴き声を聞けますし。

大通公園の木々は、
ようやく芽を出し始めて。
近所ではコブシやら、
花壇の花々やら。
黒一色だった景色が、
パッと華やかに。
1点でも色がつくとね。
色の力を感じられる。
それもまた、
北海道の魅力ですな。

この眺めも、
今月か、来月には
見られなくなるそうで。
何というか、ここ札幌でも、
人の居場所や食べ物が、
失われつつあるねぇ……
こんないい天気だ。
しかも休日の昼下がりときた。
余所様はドライブか、
見物に出ているだろうな。
こういう日だ。
こういう日こそ、チャンス。
閑散としているはずだ。
静かに過ごせるはず。
チーズサンドと、
夕張メロン・フローズン。
その辺を食べながら。

掃除機って
なんで、ひっくり返って
ついてくるんや……
トーストはジャム塗った側を
下にして落ちるとか、
靴は底を下にして落ちる
とか、いくつかあるし、
それで発電してた
動画もあったけどさ。
あのくらい作り込んでると
面白いよねぇ。
あと、どっかの町村が、
フランスのひと使って
移住のPRしてたのとか。
北海道もあのくらい
やったらええんや。
え?
なんで掃除してるかって?
またサヨナラだから……
あゝもう、
こんな生活いつ終わるのかしら。
ヽ(`Д´)ノ ソウジキポーイ

急遽、
札幌に呼び戻される
ことになりまして。
(もうダメだなこの会社……)
┐(´д`)┌
去年は他人事のように、
ほー。また潰れたんか。
みたいに
ニュース見てましたが。
ほんま、明日は我が身ですわ。
まあしかし、
お金もらえてなお
札幌へ帰してもらえるんなら
文句はないです。
福鶴亭で
トンカツを味わい、
久しぶりに
自販機で汽車の切符を
買いなどして。
久しぶりに、
名寄駅のなかを
ぐるっと見てましたら。

おお……
近美のポスターが。
マメに貼ってくれるのは
うれしいねぇ。

近美コレクションって、
パスキンも始めたんかい……
現代とか前衛とか
ガラスばっかだと思ってた。
「どこにいても、
よそ者だった。」
観てこよ。
久しぶりだな近美。
パスキンは
名前しか知らないです。
ん、まあ、
そういうひとね。
ん?
猫がおる。

(笑)
「名寄駅から旭川、札幌方面
ご利用のお客様にお知らせします。」
ゲッ、来た。
おいおい、初回でか!
「特急宗谷は、鹿と衝突したため、
現在20分ほと遅れて運転中です。」
はいはい、道北ジャングル。
年がら年中、鹿も飽きないねぇ。
「クソ鹿がっ!」とお客さん。
僕も同じ気分。
これもう安全対策のレベルじゃないだろ。
何やっても自分から入ってきて
鹿だって何べんもぶつかるの見てるのに、
ぶつかってくるとか。
こんな生物しかおらん星ですわ。

稚内の小鹿
(こじか?おが?)さんで
作っているお饅頭。
えぇ?!「こしか」って、
濁らないんだねぇ。
お休みでも、
道北のスーパーで
だいたい買えます。
ちなみに
札幌駅の土産物屋でも
稚内名物として
売ってます。
これは美味しい。
蒸しパンのようで
蒸しパンでない(ベンベン
カステラのようで
カステラでない(ベンベン
それは何かと尋ねたら。
表面はホワイトチョコで
コーティングっていうか、
適当にドバッと(笑
そこがまた、
地元のお土産らしくて良い。
道北のお土産に困ったら、
これオススメします。

札幌地下街のお目覚めは、
ちょっと遅めの午前10時。
開店時間までは、
ESTAも昔のままです。

このエントランスを
何度通ったことだろうな。
今でも、あの、
うるさいほどの賑わいが、
思い出されるわ。
右手にエレベーター、
やや奥のエスカレーター横に
北菓楼があって、
夢不思議とか買ったなぁ。
奥のたこ焼き屋も美味かった。
イート・スペースのなかに
地下へのエスカレーター
があって、
最初は探した探した。
まさかこんなとこに(笑

パセオの跡地は、
打ちっぱなしの天井になって。
なんか、サイバーパンク感(笑

今はもう、
この従業員出入口だけが、
当時の面影を残すのみです。

嬉しいことに、
札幌駅のロッカーが
増えてました。

おぉ!
SAPICA使えるやん!
地下鉄のロッカーは、
使えなくしてたけどな。
なにやってんだか市は、
と、思って調べたら、
実は日専連に振っていると。
んで、日専連さんが、
がんばってSAPICA使えるとこ
開拓してると。
バスターミナルといい、
要らない北海道新幹線といい。
ほんま、
何やりたいんだか札幌市……
おや?

サンドリアさんが
サンドイッチの補充に
来てました。
すっんごい並んでる(笑
屯田の新しい店は、
沢山の種類があるけど、
僕は今も本店派です。
ありし日のパセオは、
こちらの記事です。
おととしの7月かぁ……
あっという間だな。

ちょいと駅から離れてますが。
僕にとっては、
サッポロファクトリーあたりも、
駅裏な感じです。
冬には
大きなクリスマスツリーが、
このドームを飾ります。
毎年、撮りたいなと思うんですが、
お仕事してるうちに
クリスマスが終わってしまう(笑

夏は緑豊かに。
それでいて蒸れない。
草いきれの
青臭い臭いも
上手い具合に抑えられてます。
洒落たソファでもあれば、
ゆっくり本でも読むんだが。

ここに図書館でもあれば、
ずいぶん変わると思いますよ。
今はよく分かんない
飲食店しかありません。

このころはまだ
白い雪が残ってました。
雪って
この解ける時の
わずかな期間だけは、
汚れてしまいます。
レンガ館の裏手も、
ここが撮影ポイントの
ひとつのなんだから。
札幌時計台を見習ってほしいな。

いろいろ、札幌の冬の景色が
沢山、紹介されますが。
僕はこの、
雪解け前のわずかな瞬間が、
いちばん好きです。
最後の最後に
20センチとか降って。
解けかけの重たい雪に、
少し腰を
やってしまいました。
ゆっくり駅裏を
散歩しようかと
思ってたんですが。
座ってると痛いので、
立って、電車の後ろへ移動。

新しめの運転席。
金色のハンドルは健在です。
まだ椅子はなく、
立ち仕事のよう。
最新のやつには、
椅子がついてます。
伝統的なのと比べると、

四角くなったな、と。
電車と測定器とで、
物は違うけど。
デジタルの数字って、
パッと見、つかめないなと。
アナログ・メーターだと、
細かい数字は難しいけど、
パッと見、
このくらいってのが
直感的に分かるなと。
あちこち見なくて
よくなったけど、
つまらなくなったなぁと。
イテテ (×_×)
今日はやめよ……

僕がホテルに
泊まりたかったのは、
ラグジュアリーな
お高いホテルに
興味があったからではなく。
歴史のなかに
身を置いてみたかったから。
部屋は清潔であればよく。
リッチである必要はない。
北海道を担ったひとたち。
沢山の
名もなきひとたちが
この鍵で、
このマホガニーの
厚いドアをあけて、
この古びたソファに
こうしてひじをかけて、
明日の会合のメンツや、
何を話したらいいかを
静かな淡い灯りのなかで
じっくりと考えただろうか。
歴史のなかに身を置く
ということが、
人の人生にとって
どれほど大切なことかを、
僕は残された数年で、
噛みしめたものさ。
ほんとうに、
ギリギリのところだったね。
もう、若いひとたちは、
札幌でそういう時間を
味わうことができない。
なくなってしまったからね。
ホテルはあるさ。
でももう、
歴史は切り刻まれて、
捨てられてしまったよ。
今年の冬は
なんかほんと変で。
2月に+10℃が続いたり、
3月半ばになろうかという今は、
-8℃とかが続いたりで。
この景色ももう翌日には
一面の雪と氷だったりして。

見上げれば、懐かしい、
ANAクラウンプラザホテル。
コロナであっさり全館休業して、
再開したら別物になってた。
駅裏では随一の
ランチビュッフェでした。

そのお隣は、
これもまた懐かしい、
エーデルホフ。
温泉掘削して、市内で初めて、
屋上のスパを設置したとこ。
すごく話題になった。
ロビーの飾りの椅子では、
ご迷惑かけたかもしれない。
そんな、
懐かしい思い出。
スパの食堂って
ご祝儀価格だけど、
ここのは良心価格で
美味かった。
コロナ前の話ですけど。
今はどうなったか。
スパは再開したと聞いたけどね。
ずっと離れたところにある
フェアフィールドで、
外資系に抱く特別な感じが、
信仰に過ぎないと知ったわ。
そんな寂しい思い出。
ほかにもガキの頃からの
いろんな思い出の詰まった
駅裏を歩くとね、
自分も確かに
ここにいたんだなって、
感慨深い。

そういえば、
エスタの表側は
何度か撮ったけど、
裏側は
あんまり撮ってなかったなと。
ここには、
充実したバスターミナルがあった。
まだ、あるわけだが。
市民はそれを知っているから、
今時の報道にさえ、
ここを使わせてもらったら
いいのにねぇ。
そういう呟きが載る。
市長は知らんぷりだが。
今に始まったことでもないから、
市民も大して期待してない(笑)
しかし振り返れば、

それとは対照的な発想で、
活用を模索する建物がある。
ホテル・ブームが
確実に去った今……

そうだ。
そうやって、
なんとか存在していてほしい。
これモデル事業だけどね。
ねぇ、秋元さんだっけ?
お名前。
しかし、長いな……。
2世代40年。
何もなければ、だが。
短縮される可能性は
低くはないが。
遠い未来に、
残してほしいと思います。

広く知られた作品のなかでは、
遺作とも言える
BEING THERE(そこにある)。
そのエンディングに、
ピーター・セラーズはずっと、
不満だったそうで。
このエンディングのせいで
オスカーを逃したとも。
笑い上戸だった
ピーター・セラーズでした。
撮影中も笑いがとまらず、
何度もリテイクになった。
けど、監督さんは、
エンディングを替えなかった。
僕はお陰で、
ピーター・セラーズって
実はこういう人なんだと、
垣間見た思いです。
どんなに芝居が上手いひとも、
笑ってるときまで、
芝居するのはむづかしい。
最後のほうはもう
素になっちゃって(笑)
あまりに役になりきるので、
どれが本人の顔なのか謎。
そんなピーター・セラーズの
素顔を、
監督さんは残してくれた。
これは、
題名を代表する
シーンでもあります。
そこにある。
この映画だけじゃなく、
あらゆる映画のなかに。
この映画に携わったひとたち
みなさん、そういう思いで
撮られたのかもしれないなと。

翌日は、
ひどい吹雪でした。
やれやれ…… ┐(´д`)┌
ようやく春になった。
これでもう、
お寒い冬とはお別れだ。
そう思った矢先に、
まだ2月だと、
嫌というほど思い知らされる。
なんか……
よく知ってるような
気がするわ。
路面電車の窓ガラスも、
あっという間に見えなくなり。
へぇ。
この電車の、
昭和レトロな運転設備は、
この風雪を
30年も乗り越えたようだな。
だけど、
今はもう時代遅れだ。
慣れの必要な装置というのは、
必要とされてませんね。
でも僕は、
その味わいが好きだ。

いつもの茶店でひと休みして、
本当に久しぶりの、
サッポロ・ファクトリー。
都心との微妙な距離感から、
空室が目立つようになったなと。
この微妙な距離感というか、
微妙に不便というか。
それって、まさに、
僕が求めるものなんだけど。
使えるものが全くないので……
いい感じの茶店を見つけて、
コレは!と思って、入って、
品書きを手に取ってみれば。
好物が何ひとつもないっていう。
立地も建物も僕好みなんだけど、
置いてるものは、
あくまでも今時のひとたち向け。
都心と同じ品揃えを目指してる。
けどなかなかテナントが入らない。
入ってもすぐ辞める。
もったいないね。

閉館して久しい、レンガ館。
昔のレンガかなと思ったけど、
サイズが小さいなぁと。
夏には壁一面の緑になったが、
今はどうかな?

この右側で、
以前は地ビールが飲めました。
今は、やってるのかな?
そういえば、
2つあった立体駐車場も、
今はなくなったようです。
さびれていくなぁ……

かつての醸造所跡を、
唯一しのべる、高い煙突。
前は錆びてましたが、
本体も名盤もピカピカ。
お色直しされてました。
ハッキリ言ってしまえば、
都心の一部としての役割は、
元からココには、
無かったんだろうと思います。
リトル札幌を目指した
新さっぽろ(厚別区厚別中央)が、
ついには独自の街として
歩まねばならなかったように。
新さっぽろは、
早くに気づいたようでしたが。
ココはもう、
僕の人生みたいに、
手遅れかもしれないね。
あゝなんか、
明るく〆たいが……
ちべたい冬の空が
あるばかりだよ。

札幌のいいところ。それは、
気軽に見上げることができて、
気軽に見下ろすことができるところ。
天井の高さが、
札幌のよさ。
東京とか大阪とかは、
見上げることしかできない、
天井の低い街。
天井の低い家に、
いい人材は育たない。

ESTAの屋上は、
人里離れた野原のような、
何の造作もない、
降ったなりの雪に覆われてます。

客もあらかた帰ったので、
初、多目的トイレをば。

あらもう、こんな時間 orz..
帰ったら布団に直行だな。
休みの日くらい、
シャワー省略してもいいよね。
もう十分、浴びたから。

昭和レトロなデザイン。
札幌の路面電車の、本来の顔です。
祝日には、
その斜めの線のところへ、
小さな日の丸の旗が、
はすがいにかけられたりしました。
もう、ずいぶん昔の話です。

除雪中のササラ(ササラ電車)は、
よくニュースにも出るので、
ご覧になったかたも。
でも、ササラを回してないのは、
あんまり出回らない絵かなと。

ササラの回る部分は、
こんなふうになってます。
この竹のササラ、
意外と厳選された代物だそうで。
専門に作る老舗業者があるんだとか。