青空へと大きく伸び上がる長い長い坂道の向こうから、無精ひげを生やしたソース顔のオッサンがやってくる。彼方を1機の旅客機が、長い長い白い尾を引きながら、まるでコマ撮りの映像のようにゆっくりと空を渡っていく。青い空、白い雲。すがすがしいはずのこの景色のド真ん中に汗だくのオッサンの黒ずんだ顔があるものだから、絵的にはもう暑苦しくてしょうがないのではあるが、しかし季節は秋である。それが真夏にも見えるのは、オッサンのユラユラと揺れるメタボリックな胴体のせいもあるが。むしろ坂道の両脇に生えている街路樹がまったく紅葉していない、初々しいとすら思われる緑色を保っているからでもある。
村の1車線道路には車1台も通ることがなく、それでオッサンは今もなお道の真ん中をモタモタと歩くことができている。ゼェゼェいうオッサンの吐息がうっすらと聞こえだす。沿道の古民家の軒先では数人の村人が集って、このオッサンを横目で見ては何やら噂している様子。「この男なのか?」「じょうだんじゃない」というような掛け合いをこのオッサンも聞いているのかいないのか。ウの口に唇を尖らせてフウフウ言いながら坂を越して、ここからは下りになるというのでオッサンの顔に少しく安堵の色が見え出す。脇を過ぎる丸いヘッドライトの年季の入った自転車が急にギギギとブレーキをかけズズズと足をひきずって停まり、ハンドルから片手を離してパンチパーマのオバハンの顔がオッサンを振り返る。茶けた花柄の長袖にフリルのついたエプロンをしたオバハンの前で、自転車のかごに入れたマイバックから玉ねぎが1つコロンと転げ落ちた。
「あらヤダ」と言いながらオバハンは慌てて自転車から降り、熟練した動作で自転車のスタンドを立てると、コロコロと下り坂を転げ落ちる玉ねぎに向かって走り出すが、しかし玉ねぎのほうが幾分早いと見えてオバハンとの距離を次第に広げていく。オバハンはもうパンチパーマがオールバック気味になるのもかまわずに両手を前へ突き出してしまって、何だか分からないことをボヤきながら、パタパタとサンダルの音を鳴らしてオッサンの横を過ぎようとする。と、オッサンがまるで別人のような鮮やかな身のこなしでもって二歩三歩駆け出してサッと玉ねぎを拾い上げた。
「あ!ドロボウ!」息も絶え絶えにオバハンが言うと、沿道の古民家からは何事かと男女の頭がのぞく。玉ねぎを差し出すオッサンにやっと追いついて、オバハンはその差し出されたオッサンの手を平手で打ち落とす。勢い玉ねぎはオッサンの手を離れて、またコロコロと長い坂道を転がっていく。オバハンはもう両膝に両手をついてしまってゼェゼェ息をするばかりで、玉ねぎを追いかける気力もなく只々転げては飛び跳ね転げては飛び跳ねする玉ねぎを見送るばかりだ。玉ねぎを追って走り出すオッサンの背中に、「ちょっと!それ私のだから!」とオバハンは言おうとするが、しかし後半はもう咳き込んでしまって声にならない。けれども思いのほか機敏な身のこなしで玉ねぎに追いついたオッサンが、プルンとメタボな脇腹を振るわせて玉ねぎを拾い上げた時は、「ちょっと!」と言いながらもオバハンは続く言葉を飲み込んで、ふくれっ面はするものの、黙ってオッサンを見下ろすだけになっていた。オッサンが玉ねぎを握った手の袖で額の汗をぬぐい、微笑んで、フゥフゥいいながらオバハンのほうへと坂道を登ってくるころには、オバハンは地面を見てしまってオッサンの到着を待つよりなかった。
「ごめんね。わたいはすっかり……」とオバハンは丸い顔をちょっと赤らめて、フリルのついた前掛けを両手でしぼっている。茶けた花柄の上着のすそが前掛けの脇で秋風に揺られる。オッサンはニタッと赤鬼のように笑ってオバハンに玉ねぎを手渡した。そしてクルッと背中を向けて、スタスタと長い坂道を下りにかかる。沿道の古民家からヒョコヒョコと顔を出した男女の姿はとうになくて、「なぁんだ」「いい奴じゃないか」という囁きだけが聞こえてくる。オバハンは息もやっと落ち着いて、オッサンの背中にちょっと頭を下げて自転車へと戻っていった。自転車のスタンドを見事な足さばきで跳ね上げて、さてサドルをまたごうという時になってオバハンはもう一度オッサンのほうを見遣った。オッサンはもう大分坂を下っていて、そのモジャモジャ頭の向こうには、ただただ真っ直ぐに海へと落ちていく坂道が光って見えた。
やがてオッサンの鼻に潮風の香りが届くころ、いい塩梅に枯れた小さな公園があらわれて、しばし足をとどめてオッサンはその公園を見ていたが。やおらウンとうなずいて、オッサンはその公園へと入っていく。枯れ枝をポキポキと踏みしめながら、湿った柔らかな土の感触を楽しみつつ、と、前の朽ちかけたベンチに、1人の老人が杖に額をよりかけて、枯れ木のように腰掛けているのをオッサンは認めた。近づくオッサンの気配を知ってか知らずか、これはひょっとして死んでいるのではとオッサンが心配するくらいその老人は動かない。昼間寝ているヨタカそっくりなその老人のすぐ横までオッサンが近づいたとき、ふっと老人の目が開いて、ゆっくりとオッサンの顔を見上げた。オッサンの顔をじっと見上げはするが、その口は笑いもせず何も言わぬ。ただ何かものすごく疲れている様子だけはオッサンにも見て取れた。あまりにも疲れてしまったので、もはや立って歩くことができないという具合。オッサンは困った。これでは立ち去ることもできやしない。そんなオッサンの顔色を察してかどうか、老人はもうほとんど肌色になったその薄い唇だけを動かして言った。
「私が長いこと待っていた人は、あなたですか。」
どう答えたものかオッサンはまたしても困った。そんなことどうして自分が知るだろう。しかしまあ袖触れ合うも何とやら。ここはお年寄りの気持ちを汲んであげるのがよろしかろうと、オッサンは意味深な面持ちでウンとうなずいて見せた。老人はここで初めて表情を見せて、つまりはオッサンにフッと鼻で笑って見せて、あとはもう何も言わず、また先程のように顔を戻し、目を閉じてそのまま動かなくなった。よし!とオッサンは心のなかで喜び、きびすを返して公園を出にかかる。してみると、あの老人はここで毎日のように誰かを待っているということか。生活費とかどうしているのやら分からんが、ともかくは良いご身分には違いないとオッサンは独り合点をした。あと1歩か2歩でこの自分には似合いな感じのいい公園を出ようかという時になって、1人の町の若者が不意に横合いからオッサンに怒鳴った。
「このまま行ってしまうんですか!」
ビクッと頬を引きつらせて、オッサンは反射的にその怒鳴り声のほうを見たが。おやおやまだ二十歳かそこらの若造じゃないか。俺に何か用でもあるのかと、オッサンは和戦両様の気分でその若者と対峙する。ところが若者のほうはもう言うべきことを言ったというふうで気色を失い黙ってしまって、オッサンはまたまた困ってしまった。どうもこの町も俺の落ち着く先ではないらしいぞ。この先どこまで歩かにゃならんのかと、オッサンは軽いめまいを感じつつも、しかしあるいはひょっとしてこの若者がまた言葉を発しないだろうかと、今度は半ば期待を込めたような眼差しを若者に向けてみる。けれども若者はプイとオッサンから顔をそむけて、そのまま背中までもオッサンのほうへ向けてしまい、立ち去ってしまった。何だかよく分からん町だなと、オッサンは先程のベンチに座る老人を振り返る。か細く低い木々の向こうから、老人の面のような血色のない顔がまっすぐこちらを見ているのに気がついて、オッサンは肝を冷やした。お化けかよと心のなかで愚痴りながらもオッサンは老人の顔を見て返す。何やら泣きそうな表情でもあるかなと思いながら、泣きたいのはこっちだとオッサンは心のなかで呟いた。ならばこちらから声をかけてみるしかないのかとオッサンは戸惑った。こちらから面倒にまみえるのはご免こうぶりたいが。しかしこのまま立ち去るのも後味が悪すぎる。仕方がない。何か問いかけてみるかとオッサンは腹を決めて声を大にして老人に問うた。
「あなたは、どうなりたいのか。」ただ見たままに、ずっとそこへ座っていたいのかという意味で、オッサンはそう問いかけてみたわけだが。他方、老人のほうではまた別の意味に取り違えたらしい。老人は恥らうようにオッサンから目線を下げてボソッと「また歩けるようになりたい」と言ったようだ。え、とオッサンは思った。だってあんた毎日そこへ歩いてきてるんじゃないのかよ。その杖はほかの何に使うんだよとオッサンは心の声で突っ込んだが。いやまてよ、ひょっとして本当にそこへ座り通しなのかもしれんと思い返して、自分の顔から笑いが引くのをオッサンは感じた。さっきの若造のことを思えば。あれはもしかして、このお年寄りの食いものや身の回りのものごとを世話する係なのではなかろうか。この得体の知れない町だもの。そういう風習があっても驚かないなとオッサンは思った。オッサンの口から自然、「俺は医者じゃない」という言葉が出る。普段ならば笑って両手でも振ってやるところだが。これはそういう雰囲気ではない。嫌な雰囲気だなぁとオッサンが思っているところへ、雰囲気を察してか否か老人は「医者なら町におる」と返してきた。ははぁ、そういうのでいいんなら、俺にもやりようがあるぞと、オッサンは少し安心した。こんなとこへ毎日座って、誰かを待ち続けるからには、気力は相当にあるなと見当をつけて、ならばこの質問はどうだとオッサンは老人に返した。
「あなたの自信は、どこへ失せたのか。」とオッサンが言うや、老人は「自信」と独りごちたきり黙ってしまった。老人の額がまた、元のように杖へと置かれる。そのいかにも気持ちの沈んだ様子を見てしまっては、オッサンも言った口を閉じることができない。えぇぇ外した?俺の経験とは違うの?などとオッサンが自問しかけたところへ、老人が今般、遭遇以来初めての長めの話をしだしたので、オッサンは内心ホッとしてその話に耳傾けた。
「気づけば……、私ひとりしかいなかった。」老人は杖に額を置いたまま、目を閉じて何かとても昔のことを思い出そうとしているようだ。ポツリポツリと老人は話を継ぐ。「話したこともないが、私のいるところに、誰かもいた。今もう、私だけだ。誰かがいた時には心強かったが、独りになって自信をなくした。」老人は何か、今更に気がついたというように、額を置いた杖からガバリと顔をもたげて、「あんたはなんで、独りで歩いているんだ?」と言った。言われたオッサンはといえば、可笑しくてしょうがない。なんでって(笑)。思わず知らず自分の顔がほころぶのをオッサンは愉快に思ったが。しかし笑われているのを見てしまって、また杖に戻っていく老人の頭を目撃したオッサンは、その場で気分を正したうえでこう返した。
「なんでって、ほかにやりようがないから……。」我ながら何とも曖昧な返事だなと、オッサンは自分で言って自分でガッカリした。でもそうなんだから仕方がない。世間から笑われた苦い思い出は数え切れない。だけど止める理由もまたみつからないままだなとオッサンは自身の過去を眺め渡す。眺め渡すうちに嫌なことがいくつか思い出されてしまい、勝手にけっこうな精神的ダメージを食らったが。しかしこの老人にそれは悟られたくないとオッサンは気力を使った。というかそもそもの話、自分に素直に考えると、見たいものは見たいし、したいことはしたい。それは刹那の快楽などではなくて、人生の経過からもたらされる成果なのだという経験則が今のオッサンのなかにはある。ウンとうなずいてオッサンは老人の閑話に答えた。
「正しくなければ、諦めるのですね。」オッサンはわざとに断定的な言いかたをしてみる。老人はやはり自信がないようで、オッサンの話に迷いつつも、コクリとうなずいてしまう。あー、これは重症だとオッサンは思った。「諦めちゃうの?」と唐突にフランクな言いかたをされて、老人は「えっ?」という顔で反射的にオッサンの顔を見た。「諦めちゃうんだ(笑)」オッサンはなおもフランクに老人に詰め寄る。まあお互いこの距離で話しているから効果のほどは分からないが。やはり老人から返事は返って来ない。オッサンは公園の敷居をもう一度またいで、何か楽しそうな雰囲気をまといつつ老人の元へと戻る。老人は例のごとく杖に額を乗せたまま目を閉じてオッサンを見ない。オッサンは老人の座るベンチの脇を見遣った。メタボリックな自分が座れるだけのスペースはあるものの、はたしてこのベンチが2人分いや3人分の体重を支えてくれるのかどうかは確信が持てない。こんな状況で2人して仰向けに転がるなんてことは想像もしたくないが、といってこちらが相手を見下ろす形でいるのもまたマズいだろう云々、刹那ではあれオッサンは幾つかのことを大急ぎで思い巡らした。その間にも依然として老人からの通信は届かない。もうこれは座って、同じ空間で話をせざるを得ないだろうとオッサンは観念した。
「失礼しますよ」と老人に軽く声をかけてオッサンはベンチに恐る恐る尻を置く。置いてしまってから先にごみを払えばよかったと後悔したがもう遅い。体重をかける。ベンチは案外と丈夫な様子だが、しかし背もたれに落ち着くのは危険すぎるとオッサンは背中を丸めたままにして両手を膝に置き、その窮屈な格好でフッとひとまずは安堵のため息をついた。しかしながら、この一連の緊迫した気分がオッサンの心を吹き過ぎてもなお老人は何も言ってこない。オッサンは片手の袖で額の汗をぬぐう。手に汗握る脂汗もあったが、なお進展しないこの状況への焦りもその汗のなかには含まれる。仕方がない。オッサンは自分から話を進めることにした。「自信は、そこからは来ないと思いますよ。」オッサンは上着のポケットに手を突っ込んでクシャクシャになったタバコの箱を出した。1本出そうとしてそのクシャクシャな箱の蓋らしきものをのけて見れば1本もない。何だよという渋い顔をしてオッサンはタバコの箱を握りつぶしポケットへ返した。やれやれとベンチの背へ身をもたれようとしてオッサンは立ち上がる寸前になる。危ない危ない。今たしかに背の板がたわんだ感触があった。せっかく拭ったオッサンの額にまたじっとりと冷や汗が浮かぶ。ふと老人の姿勢を見てオッサンは合点がいった。どうりで、この老人さっきから杖に額を置いていたわけだ。しかしこのちょっとしたハプニングが老人の口を割らせた。
「後ろ、腐っていますから。」老人は相変わらず目をつむって額を杖に置いたままだが、しかしオッサンは老人の顔に少しく赤みがさして、よく見れば微笑みさえもしていることに気がついた。よかった生きてるとオッサンは心のなかで笑う。これで空気が変わったとオッサンは間を空けずに話を継いだ。「僕は、自信なんて意識したことないですが、行脚家業を続けてるのも実際なので。そんなものがあるのかもしれません。世間から見たらただのプーですからね。正しければ自信を持つのも難しくない。僕みたいに正しくないことを続けちゃうのが、実際は多いみたいですけど(笑)」かすかにゴーという音がして、見上げれば2人のはるか上空を旅客機が飛んでいく。青空を背景に真っ白な飛行機雲が旅客機のあとを追いかける。オッサンは目を老人に戻す。見れば、老人もまた杖から顔を起こして空を見上げているではないか。2人はしばし飛行機雲の行方を眺めていた。不意に老人が「どうしてでしょうなぁ」と呟く。オッサンは老人が話を継ぐのを生暖かい気持ちで見守る。ここで話が終わっては、また自分から話さなければならない。話はいくらもあるが、それらのほとんどはオッサンにとって痛いものだった。だから老人の口元がやおら動くのを見てオッサンは安堵した。
「誰かがいたころは、楽しかった。」老人は杖を握りなおしその細い足を組んだ。オッサンはどこかこの老人に清楚な感じを抱いたが、今にして気づけばズボンに折り目がついている。くすんだ暗い灰色のラシャ地の裾には泥で汚れた形跡がある。歩いてんじゃんと、オッサンは心のなかで笑った。老人はもう話を継ぐことに躊躇がない。「若いひとたち風に言えば、需要があると言うんですか。正しいかどうかなんて、あまり考えなかったね。自分がかきたいものをかき、言いたいことを言った感じです。時が経つほどに、誰かは少しずついなくなった。就職したり家庭を持ったりして、心境も変わったんでしょう。身を置く暇がなくなって、あえて窓を閉ざしたひとも、少なくはないと思います。確かにそのころから、自信ということも考え始めた。」老人はオッサンのほうこそ見はしなかったが、杖に顎を置いてニッコリと微笑む。それから老人は誰言うともなくこう付け加えた。「誰かがいなくなるにつれて、私の自信もなくなった。」
「いや、そうではないでしょう。」オッサンは顔だけ老人に向けて、はっきりとそう言った。「つまり……」何と言ったらいいのか。オッサンは無意識に時間稼ぎをして、膝に置いていた老人の側の片手を持ち上げ、表に返して見せる。「その誰かがあなたに自信をくれたんじゃなくて……。何て言うか、本来見るべきものを見ないから、自信持てなくなったんでしょう。」オッサンは老人の側のひじを膝に置いて、浮いた手は自分の顎へ持っていき、上体を老人のほうへと傾けた。「え?何て?」と、老人は杖の先からオッサンの顔を覗き込む。オッサンは微笑んでまた両手を膝に戻し、ベンチの背もたれにもたれそうになって慌てて身を引いた。オッサンはやれやれという風に軽く溜め息をして話を続ける。「あなたに自信をくれたものは、その誰かじゃないです。あなたに自信をくれたものが、あなたに呉れた自信に、その誰かが惹かれた。ん、ちょっとややこしいですね(笑)」オッサンは片手をあげて自分の後頭部をなでまわす。老人はオッサンは見ずに、前を向いたまま杖の上で「あなたはよく笑うひとだ」と言って微笑む。「でもいいです。分かったように思います。」と、老人は、恥ずかし紛れに空を見上げるオッサンの顔を見て言った。それから杖にすがってゆっくりと立ち、老人は小さな歩幅でオッサンに向き直って、「見るべきは、私が続けてきたことの理由のほうだったんですね。」と、少し顔を赤めて言った。どうやら、伝わったらしい。オッサンも老人に微笑み返す。老人は「では。」とオッサンにちょっと頭を下げて、ベンチを後にする。オッサンは生暖かい気分で、去っていく老人の小さな足取りを見守った。と、老人は公園を出て行きしなに、もうオッサンを振り返ることもなくこう言った。
「私が長く待っていたのは、やはり、あなただったようです。」