友愛労働歴史館の解説員便り

当館は2009年8月で一時休館いたしました。しかし資料の収集・研究、PR活動等は継続します。再開は2012年8月1日!

「労働運動の黎明 友愛会から100年」を『JP総研リサーチ』に掲載!

2009-10-13 16:16:52 | Weblog
○ゆかりの人、福沢諭吉・鈴木文治・賀川豊彦・松岡駒吉のメッセージを読み解く!
 日本の労働運動の源流とされる友愛会(1912年)の略史(戦前)と、そのゆかりの人たちのメッセージをまとめた私(間宮悠紀雄)の小論「労働運動の黎明 友愛会から100年ーその略史と先達者のメッセージ」が、『JP総研リサーチ』Vol.7・2009年9月号に掲載されました。『JP総研リサーチ』は、日本郵政グループ労働組合・JP総合研究所が発行している月刊誌です。
 これは戦前期の友愛会・総同盟の歩みについて記述するとともに、ゆかりの人である福沢諭吉(慶応義塾創立者)、鈴木文治(友愛会創立者、逓友同志会初代会長)、賀川豊彦(キリスト教伝道者、社会運動家)、松岡駒吉(総同盟第二代会長、日本労働運動育ての親)のメッセージを読み解き、その今日的な意味を探ろうとしたものです。
 福沢のメッセージを「独立自尊」、鈴木のメッセージを「労働者の人間性の向上」、賀川のメッセージを「労働者の自由な意思による労働組合」、松岡のメッセージを「産業人としての労働者」として読み解き、それを一人ひとりの組合員・労働者が共有するとき、「労働運動は労働組合主義と階級意識の限界を超えて社会運動の一つとなり、『人間の尊厳』をめざす運動となる」と結んでいます。関心のある方はJP総合研究所(03-5830-2613)にお問合せください。
                               以上