友愛労働歴史館の解説員便り

当館は2009年8月で一時休館いたしました。しかし資料の収集・研究、PR活動等は継続します。再開は2012年8月1日!

友愛労働歴史館の資料貸出し、PR活動について!

2007-11-29 10:58:26 | Weblog
■「産業都市カワサキ100年」展、「渋沢栄一と社会公共事業」展に資料貸出し!
 友愛労働歴史館は戦前、戦後の労働運動、社会運動資料を保管・公開し、希望があれば館外貸出しも行っています。昨年10月の仮オープンですから、まだまだ知名度も低く、見学者も少なく、資料の貸出しも少ないのが現実です。
 とは言え今年は2回の資料貸出しを行いました。1回目は川崎市への貸出しで、川崎市民ミュージアム(川崎市中原区)で9月1日(土)から10月14日(日)の間に開催された「産業都市・カワサキのあゆみ100年」展に、当館の戦前のポスター、写真、書籍資料の3点を貸出しいたしました。この「産業都市・カワサキのあゆみ100年」展のカタログ「働く人びと」には、当館提供資料が掲載され説明が行われています。
 また、2回目は埼玉県深谷市の深谷駅ギャラリーで開催(11月7日から11日)された「渋沢栄一と社会公共事業」展(深谷市他の共催)に、友愛会創立者鈴木文治が渋沢栄一らと写っている写真を貸し出しいたしました。
 渋沢栄一は近代日本経済の父であり、「論語と算盤」で知られる大実業家ですが、この深谷が生まれ故郷です。駅前には巨大な渋沢栄一坐像があり、深谷の皆さんの渋沢に対する思い入れの深さが感じられます。注目すべきは「渋沢栄一」展に合わせて開催された付設講座で、「渋沢栄一と労働組合運動」(小林敏男氏)と題する講演が行われ、明治・大正時代の工場法制定や協調会設立に果たした渋沢栄一の役割などについて解説されたことです。

■港区産業観光ネットワークHPで当館が紹介!
 友愛労働歴史館の大きな課題は、PR活動です。知名度を上げ、多くの来館者を迎え、日本の社会運動、労働運動の一端を担ってきた先輩たちや関係者の歴史と活動を知って欲しいと言うのが私たちの願いです。
 ホームページを立ち上げ、Eメールで紹介し、また労使関係研究協会の協力で常設展や特別展の案内を行うなどのPR活動を行っています。しかし、残念ながらHPを見てくれる人は少なく、Eメールでの紹介にも反応は鈍く、労使研経由のPRは限定的です。
 しかし、港区産業アラカルト「港区はじめて物語」に、当歴史館が写真入りで紹介されています。そこには以下のような紹介が行われています。皆さんも一度、HP「港区はじめて物語」を覗いてみてください。

○港区産業アラカルト「港区はじめて物語」
 ◆日本労働運動発祥の地◆
 日比谷通りを三田方面に進むと、ホテル三田会館と友愛会館があります。この場所は、かつてキリスト教ユニテリアン教会「惟一館」(ゆいいつかん)があったところ。大正元(1912)年、ユニテリアン派の鈴木文治らが、この地で「友愛会」(現在の連合)を結成し、日本で最初に組織的な労働運動を始めたといわれています。ホテル三田会館の正面入口に「日本労働運動発祥の地」の碑があり、友愛会館内には「友愛労働歴史館」が設けられています(見学の際は要事前問い合わせ)。
       所 在 地    港区芝2-20-13(ホテル三田会館)
       交  通     都営三田線芝公園駅より徒歩1分
       お問い合せ  労使関係研究協会 電話03-3453-5386
       友愛労働歴史館 電話050-3473-5325

 「港区はじめて物語」  http://minatoala.net/sightseeing/welcome/root37/r04

                                 以上