友愛労働歴史館の解説員便り

当館は2009年8月で一時休館いたしました。しかし資料の収集・研究、PR活動等は継続します。再開は2012年8月1日!

『国際労働組合連盟45年史』のテキストデータを無料で贈呈します!

2008-02-08 15:55:32 | Weblog
■希望者は友愛労働歴史館までEメールで申込みを
 友愛労働歴史館は、国際労働組合連盟IFTUの45年の歩みを描いた『国際労働組合連盟45年史』(著者:H. スケベネルス 訳者:間宮繁子)のオンデマンド出版を検討中ですが、これに先立ち歴史館経由で入手を希望される方に、同書テキストデータを無料でメール送付するサービスを行っています。
 希望者はその旨を友愛労働歴史館までEメール(yuai@yuairodorekishikan.jp)で申し込んでください。なお、同書の紹介を兼ねて、訳者・間宮繁子氏のメッセージと目次を掲載いたします。

<訳者からの一言>
 『IFTU45年史』は、国際自由労連ICFTU(現・国際労働組合総連合ITUC)の前身である国際労働組合連盟IFTUの、1901年の誕生から1945年の解散までの45年間の活動を記録したものです。著者H. スケベネルスは、永らくIFTUの書記長をつとめたベルギー出身の活動家です。
 本書にはIFTUが、ILO(国際労働機構)創設に果たした役割の大きさや、ナチスドイツの弾圧によって苦境に立たされた姿などが描かれており、両大戦間の国際労働運動の知られざる一面を伝える資料として、一読の価値があるものと思います。
 なお本書は、同盟が1986年にICFTU本部から出版を打診されたものですが、その後の同盟解散・連合結成により日の目を見なかったものです。個人的な関心から同書の翻訳をてがけましたが、様々な理由から出版物として刊行することなく、今日に至っています。
 労働運動とは無縁の者の翻訳ですので、翻訳上の問題点は多々あると思いますが、ご容赦いただき、ご一読いただければ幸いです。
                 『 I F T U 45 年史 』翻訳者・間宮繁子

『 I F T U 45 年史 』
目 次
序  文 
まえがき   
第一部 1919年までの時代‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 第一章 (原文にタイトルなし)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥・
  1.労働組合主義の誕生と成長に影響を及ぼした諸要素についての序言
  2.国際的労働組合を求めて
  3.国際的労働組合設立の試みと挫折
  4.スカンジナビアにおける成功
  5.1901年までの国際産業別組織(ITS)の創立について 
 
 第二章 (原文にタイトルなし)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  1.1901年の国際労働組合会議開催、初の労働組合インター発足
  2.社会問題及び労働組合問題に関する第二インターの権限
  3.最初の国際労働組合が自らに課した活動制限
  4.1902年の国際労働組合会議
  5.1903年の国際労働組合会議
  6.1905年の国際労働組合会議
  7.1907年の国際労働組合会議
  8.1909年の国際労働組合会議
  9.1911年の国際労働組合会議
  10.1913年の国際労働組合会議
  11.国際的団結
  12.1914年以前の第二インターの財源

 第三章 第一次世界大戦前の国際産業別組織(ITS)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  1. ITUS(国際労働組合書記局)とITS(国際産業別組織)
  2.国際産業別組織(ITS)

 第四章 第一次世界大戦中のIFTU‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  1.アムステルダム支部事務所とパリ国際連絡局
  2.リーズ国際会議
  3.ストックホルム、ベルン両会議
  4.平和会議と同時に開催される国際労働組合会議の準備

第二部 両大戦間の国際労働組合運動‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 第一章 IFTU(国際労働組合連盟)の再建‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  1.アムステルダム準備会議
  2.IFTUアムステルダム大会

 第二章 戦後再建初期の労働組合の役割‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  1.IFTUが政治的領域に踏み込んだ理由
  2.平和解決に貢献する労働組合
  3.民主主義擁護の闘い(1919~1924年)
  4.ロシア革命に反対する旧専制君主派を支援する反動勢力(1919~1923)
  5.経済再建と社会復興ーIFTUロンドン大会(1920年)
  6.IFTUと労働者の連帯
  7.アメリカ労働総同盟(AFL)のIFTU脱退(1919年以降)
  8.戦後の国際産業別組織
  9.IFTUの行なった調査活動
  10.ゼノア会議及びローマ大会(1922年4月)
  11.ハーグ平和会議(1922年)
  12.ルール地方の軍事的占領(IFTUの不吉な金曜日)
  13.軍縮実現のための労働組合の努力
  14.IFTUウィーン大会(1924年)
  15.あるジャーナリストの見解ー戦後のIFTUに関してー

 第三章 アムステルダムとモスクワの関係‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
1.ソ連評議会に対するIFTU加盟要請とソ連側の非礼な態度
  2.赤色労働組合インターナショナルの設立
  3.共産主義者の破壊戦術
  4.ロシア革命に共感する労働者
  5.ソ連評議会に対するIFTU加盟要請の再開
  6.イギリス・ソ連労働組合委員会
7.モスクワのノルウェー繋ぎ止め作戦
  8.イギリスとノルウェーにおけるモスクワのたくらみと失敗

 第四章 移 民 問 題‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 第五章 IFTUパリ大会‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
1.リーダーシップと構成の再編成にみられる変革
  2.ヨーロッパにおける組合拡張努力と弱点強化
  3.IFTUの経済政策プログラム
  4.ITS相互間の合併努力

 第六章 汎アメリカ労働総同盟‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 第七章 世界恐慌(1929 年~1933年) とIFTU大会(1930 年、1933年) ‥
1.序 文
  2.IFTUの組織上の問題
  3.経済恐慌との闘い
  4.マドリード評議会の週44時間労働制要求
  5.公共土木事業の国際適プログラム
  6.ロンドン世界経済会議(1933年)
  7.ILOと週40時間労働制
  8.社会的領域におるIFTUの活動
  9.社会政策の指導原則採択(1933年ブリュッセル大会)
  10.侵略国家に対抗する武器としてのゼネスト

 第八章 IFTUの影響力拡大と非ヨーロッパ諸国の加盟促進‥‥‥‥‥‥

 第九章 ナチズム及びファシズム勢力との闘い‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
1.イタリアの場合
  2.ドイツの場合
  3.フランスにおけるファシストのたくらみ
  4.オーストリアのファシストの場合
  5.スペインにおける前ファシスト体制確立の試み

 第十章 世界平和防衛における致命的展開、軍縮会議決裂、イタリアのアビシニア侵略
  1.軍縮への努力、失敗に終わる
  2.イタリアのアビシニア侵略戦争

 第十一章 経済恐慌とファシズムの危険に気づいた民主主義勢力‥‥第7回IFTUロンドン大会
  1.経済復興ー民主主義の反撃ー
  2.国際経済計画に関する労働組合の提言
  3.不況対策と労働組合の強化

 第十二章 スペイン内戦ー第二次世界大戦への序曲‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 第十三章 IFTUの教育活動‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 第十四章 ソ連評議会との交渉再開‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 第十五章 ヒトラーに対する実りなき宥和策、第二次世界大戦回避への必死の努力、IFTU第13回チューリッヒ大会‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
   1.西欧民主主義諸国の相次ぐ協定
  2.チェコスロバキアの悲劇的な誓い
  3.不景気防止対策
  4.第8回IFTUチューリッヒ大会(1939年7月5日~8日)

第三部 第二次世界大戦中のIFTU‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 第一章 (原文にタイトルなし)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  1.フランスの敗北
  2.フランスにおける戦争努力とIFTUの支持
  3.亡命者援助と地下抵抗運動の準備

 第二章 (原文にタイトルなし)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
  1.IFTU本部、ロンドンに設立
  2.第1回IFTU戦時会議
  3.IFTU使節団のアメリカ派遣
  4.IFTUの通常業務
  5.英ソ及び英米労組委員会の設立

 第三章 民主主義、独裁主義両陣営の戦争行為にみられる基本的相違‥‥‥
  1.イギリス
  2.ドイツ

 第四章 戦後再建に向けての準備‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
   1. 全労組を内包する国際労働運動の再建計画
   2. 被占領国における完全な労組統一への努力
   3. 戦後の社会的経済的要求の計画案

 第五章 世界労働組合会議開催の準備‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 第六章 イタリア、フランス、ベルギーへのIFTU使節団派遣‥‥‥‥‥
  1.国際労働組合代表団のイタリア派遣
  2.戦争以来、初めてのフランス訪問
  3.ベルギーにおけるIFTU代表団

 第七章 戦争以来初のIFTU評議会及び世界労働組合会議(ロンドン)開催‥‥‥
1.世界会議準備委員会の設立
  2.IFTU評議会の開催(1945年2月1日、2日)
  3.ロンドンの世界労働組合会議

 第八章 第1回世界労働組合連盟(WFTU)大会‥‥最後のIFTU評議会及びIFTUの解散
  1.第2回世界労働組合会議
  2.世界労働組合連盟(WFTU)の組織結成大会
  3.WFTUにおける偽装組合及び政策に対する会長シトリンの強い警告
  4.最後の評議会とIFTUの解散

後記 自由労働組合インターの生涯における間奏曲(WFTUの生と死)‥‥
  1.不安と期待のWFTU初期
  2.国際産業別組織ITSとの実りなき交渉
  3.WFTU代表団の悲しむべき体験
  4.マーシャルプランに対する共産主義者の敵意
  5.WFTUの分裂

付録1 国際労働組合運動の再建計画案

付録2 社会的経済的要求の計画案資料
    大会・会議・評議会一覧
    IFTU加盟ナショナルセンター一覧
    IFTU組合員数の推移
    用語索引
    参考文献


                               以上