新型コロナウイルス対策の問題点(5)緊急事態宣言は危険
新型コロナウイルス対策で、安倍首相は、新型インフルエンザ特措法を改正して、内閣総理大臣が「緊急事態の宣言」を出せるようにしたい。と明言した。しかも、それを2年まで延長できるようにしたいという。
これに対し野党は、新型コロナウイルスの検査体制を整備する法案をだしている。
自民党の伊吹文明衆議院議員は言う。
「これは日本国憲法に緊急事態条項を入れるのに、良い練習となるだろう」と。
日本国憲法に緊急事態条項を入れる危険性は、再三、このブログでも指摘した。「緊急事態条項」は「戒厳令」「緊急勅令」「外出禁止令」などをミックスしたようなものだ。これほど危ういものはない。
新型コロナウイルスの問題は災害ではないが、日本ペンクラブは「災害を口実に憲法を変えてよいか」という声明を発表している。
新型コロナウイルスのを口実とした「緊急事態宣言」は許すべきではない。何故なら、日本国憲法への「緊急事態条項」の導入に道を開くからだ。
